【読書感想文】 『奇跡の経済教室 ~基礎知識編&戦略編~』 著:中野剛志
【読書感想文】 『奇跡の経済教室 ~基礎知識編&戦略編~』 著:中野剛志
【読書感想文】 『奇跡の経済教室 ~基礎知識編&戦略編~』 著:中野剛志
MTGが嫌いになったとかじゃないんだけど、ここ数ヶ月は圧倒的に“読書>>MTG”という価値観になって生活しています。


・・・なんだろ、やっぱりナベプロの事件がきっかけなんだろうか、、、?




つーわけで、需要はないんですけど、書きます。読書感想文を・・・



今回読んだのは、正式には『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室 【基礎知識編】』と、『全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室 【戦略編】』の2冊。



Amazonのページ
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目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
https://www.amazon.co.jp/%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%81%8C%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B-%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%80%90%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%9F%A5%E8%AD%98%E7%B7%A8%E3%80%91-%E4%B8%AD%E9%87%8E-%E5%89%9B%E5%BF%97/dp/4584138958/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%95%99%E5%AE%A4&qid=1566133454&s=gateway&sr=8-1


全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】
https://www.amazon.co.jp/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%8C%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%89%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%80%90%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%B7%A8%E3%80%91-%E4%B8%AD%E9%87%8E-%E5%89%9B%E5%BF%97/dp/4584139067/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%95%99%E5%AE%A4&qid=1566133454&s=gateway&sr=8-2




最近、日経新聞読んでいても時々出てくる、『MMT(現代貨幣理論)』について書かれた著作です。


そして、併せて言うと、「MMTを用いて、日本経済を本気で正気にさせようという意欲作」です。




じゃあ、そもそもMMTは何かっていう話なんですが、画像の一番下見てもらってもいいんですが、、、



超絶簡単に言えば、、、



MMTとは、、、
国はどんだけ借金してもデフォルトする心配はないので、じゃんじゃん借金しても問題全然なーーい!!



っていう、ここ最近言われるようになった新しい経済理論です。



「何それ?借金しまくっても大丈夫なんて、あやしい理論じゃん。そんなわけあるわけないじゃん!」って思った方は、是非本作を読んで欲しい、論破されます・・・(;・∀・)





上下巻を通しての、著者の訴えたい事柄は以下・・・



①日本が成長しなくなったのは、デフレが諸悪の根源

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②デフレとは、「需要不足/供給過剰」が持続する状態である。

↓↓↓↓↓

③過去の日本の経済政策は、デフレ下であるにも関わらずインフレ対策(財政支出の削減、消費増税、規制緩和、自由化、民営化、グローバル化)をやり続けた。

↓↓↓↓↓

結論:MMT(現代貨幣理論)に基づき、デフレ対策へ舵を切るべき!!

※要するにインフレ対策とは逆の政策であるデフレ対策(財政支出の拡大、減税、金融緩和、産業保護、労働者保護、規制強化、国有化、グローバル化の抑制)をやるべきということ






本作においては、MMTとは何か?はもとより、なぜデフレになってしまったのか?、デフレ下においてなぜインフレ対策を取ってしまったのか?、等々を事細かに書き、、、


そして何より、MMTの理論を批判してきた評論家・経済学者・政府要人をバッタバッタと論破していきますwww!!!!


そりゃーもう、すごい勢いでwww


最近こういう異端児系?の著者の書く本は読んでなかったので、ちょっと戸惑いながらになってしまったんですが、ホリエモンみたいな「お前だから何言っても許される系」じゃなくて、ちゃーーんと理屈で全部を論破していきます。


おかげで、この2冊を読了した自分も、これからの日本においてはMMTの考え方は必要だと思えるようになりました。



しかし、MMTの理論が正しいとして国の経済政策を推し進めている国は、私の知る限りではありません・・・


世界の中でも、一番デフレの危機に貧している日本が、前例のないMMTを一番最初に国の経済政策に採用するのは、非常に怖いものがあります・・・((((;゚Д゚))))



経済理論の歴史を振り返っても、経済理論って実際に採用してみて、初めて正しいか正しくないかがわかるものなんですよね~


それだけ、経済理論って“生もの”なんですよね。



アダム・スミスの唱えた自由放任の資本主義経済が主流だった時代に、マルクスが資本主義の後に社会主義が来ると提唱して、ソ連やナチスの失敗を経て、現在まで資本主義が続いているが、今回の“MMT”はあの当時のマルクスの『資本論』的位置づけなのではないか?という思いがある。


しかし、このまま待っているだけでは、日本経済が行き詰ってしまいかねないわけで、世界で初めて日本でMMTを念頭に経済政策をしていく必要があると、一抹の不安は拭えないながらも思っています。






けども、これまた困った話で・・・



本の中にも詳細にそれについて書かれているのですが、、、




現在、日本のどの政党もMMTを推進していくようなところはないんですよっ!!



つーわけで、著者の中野さんが是非とも党首となって、“MMT党”を発足して欲しい!!


自分は一票入れます。
よろしくお願いいたします。




コメント

nophoto
Akiro UEDA
2020年5月26日15:09

貴兄の感想に同感です。全体的には、アベノムサクですが、公共投資については、MMTに準拠した政策を実行し、部分的にインフレを起こすことに成功しています。すなわち、平成25年以降の公共事業投資額(名目値)と公共事業設計労務単価の推移が、その傍証です。建設作業員数は、小泉政権以降年々減少かつ高齢化しており、その労働力の供給力は低下しています。一方、復興祭りを引き継いだ東京オリンピック祭りで、建設需要は増えています。需要の増加が、労務単価の急上昇を引き起こしています。とは、すなわち建設コストも上昇している、ということです。建設需要の裏付けが、政府債務であることは言うまでもありません。

ミートボウズ
2020年5月27日22:57

>>Akiro UEDAさん
流れ流れて小生の日記へお越し下さり、コメントまで頂きまして光栄です。
ありがとうございます。

MMTを容認するかの様に、コロナ禍において政府がどんどんと借金を繰り返している様子を見るに、新型コロナウィルスというきっかけで日本が世界で初めてMMTを実施する国になったように思う、そんな昨今です。

ちょうど昭和のバブル期に建設されたインフラは30年を経過するころであり、今後のことを考えれば、新調することも視野に入れるべきですよね~~♪♪

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