【読書感想文】 『データで読み解く「生涯独身」社会』 著:天野馨南子
どうもー、オーコが禁止になってアリーナではグルールアグロを使い始めた、オナニスト兼MTGアリーナプレイヤー兼読書家兼ミラーレス一眼を買ってからというものカメラという趣味にも目覚めてしまった覚醒した凡人、、、ミートボウズでーーーす。



新書が読みやすいよねーということで、3冊連続で新書を読破したので、いつも通り感想文を、、、



おいらこんなんでも、職場では自分の上司よりも部下の方が圧倒的に多い立場なんですけども、未婚者って多いんですよね~


でもって、ビジネスマンとしての感覚としてそういった未婚の方に、「なんで結婚しないの?」なんていう質問は圧倒的愚問だということは理解はしているんですよ。

そもそも結婚は絶対しないといけないものではありませんし、するしないは相手の勝手ですし、したくても出来ない人だっているでしょうからそういった人にとっては私への信頼を著しく落とすだけのサイテー行為だという認識もありますし、、、例えるなら、熱心なキリスト教徒に対して「なんでイスラム教徒じゃないの?」くらいのナンセンスなものだということだけは知ってはいるんですよ。



じゃあ、当人に聞けないという状況の中において、なんでなのか?本質を知りたいと思ったというのが本書を購入したいきさつです。



最近未婚者が増えたとは知りつつも、その理由ってかなり個人的解釈している部分が大きくありません?


「昔と比較してネットが普及して、簡単にエロコンテンツに手が届くようになって、わざわざ結婚する必要が無くなった」

おいらも年がら年中“エロ”が頭を駆け巡っている身としては、こういった理由を聞くと、「確かになー」とは思いつつも、だったらネット環境とTENGAを全国民にばらまく事でその国を滅亡させることができるやんって思った後に、問題はそんな簡単やないやろって思ったもので・・・w



おいらの個人的意見はこの辺にして本書の内容で、興味深かった部分を記述していきます。





●日本の少子化は結婚した夫婦が産む子供が減ったことということよりも、結婚する人数が減ったこと、未婚者が増えたことが要因。


●男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯未婚になっている。


●未婚者が増えた背景に、「結婚したくない」意志の人が増えているからというデータはない。※1980年代からの調査で「将来結婚したい」という回答している割合は変化していない


●かつてと比較して大学に行くことが常態化したことで学生時代が長くなった、「学生」=「未成年」=「結婚はまだ早い」という意識が社会に浸透した。



●結婚したら「寿退社」が普通だった母親世代からは、まともなアドバイスが子供に対してできていない。


●未婚者が思う結婚するために最低限必要な年収が、実態よりもだいぶ高い認識になっていることで未婚化を増やしている。
※未婚者は世帯年収が700万円以上が最低限必要と考えているのに対して、既婚者からのアンケートを取ると400万円程度で結構大丈夫



●30歳になるまで4分の3は400万円の年収の壁を超えることができていない。それにもかかわらず、男性の半数は30代前半で結婚に至っている
⇒結婚できるできないは、あんまり年収は関係ない



●夫婦の平均交際期間は、4.3年。


●女性が高学歴化したことで、男性上位婚(男性側の方が良い大学でてるみたいな)の意識への反発から未婚化が進んだ、、、という事実はデータからは読み取れない。
※4組に1組以上は学歴上位妻の夫婦が成立しているデータあり



●データから見ると、共働き世帯と専業主婦世帯では、専業主婦世帯のほうが子供少ないという事実。


●日本に存在する「独身貴族」という言葉には、「結婚=重荷・金銭的負担増」と考えている人がまだまだたくさんいる証拠。


●現実は一人暮らしよりも大人数で暮らした方が、一人辺りの生活コストは下がる。具体的には二人暮らしでかかるコストは「1+1=2」ではなく、「1+1=√2」。三人だったら「1+1+1=√3」、四人だったら「1+1+1+1=√4=2」という感じ。



●日本の未婚率の上昇は、18~34歳の男女の親との同居率が高いことが要因と考えられる。日本は49.4%が親と同居している、それに対してアメリカは34.1%、北欧やヨーロッパでは20~30%程度。



●日本の高い親同居率は、親側の老後の備えという思惑と、子供側の経済的メリットという、Win-Winの関係から成り立っている。



●「パラサイト・シングル」という言葉があるが、データから読み取れる実態はむしろ、「パラサイト誘導ペアレンツ」の傾向が見られる。



●親苦労する、その子楽する、孫乞食する。
             ----江島基磧『世間子息気質』








こんな感じですかね。


本のタイトルにある通り、全ての事項に関してデータを基に論述されているのは、一個人の私的な意見は介在していない感じで、冒頭に書いたように未婚化への動きに関して感情抜きで腑に落ちていく感じが、読んでてすっきりしましたね~~



今日はそんな感じでーーす


ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ




コメント

ハリー
2019年11月24日9:59

こういった類の本が感情のまま話を進めるのが多い中で、データで分析しているのは面白いですね
>パラサイト誘導ペアレンツ
が気に入りました、なるほど

研究畑出身でデータ大好き人間なのでこういったものは好物です

ミートボウズ
2019年11月24日21:31

>>ハリーさん
この【読書感想文】というカテゴリは需要は無いのはわかった上で、自分自身の知識の定着のためだけに書いている分、こうやって少しでも勉強になったとか、興味深かったと言ってもらえると救われます。ありがとうございます(^.^)/

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