【読書感想文】 『21 Lessons  ~21世紀の人類のための21の思考~』 著:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之
【読書感想文】 『21 Lessons  ~21世紀の人類のための21の思考~』 著:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之
【読書感想文】 『21 Lessons  ~21世紀の人類のための21の思考~』 著:ユヴァル・ノア・ハラリ 訳:柴田裕之
いやぁ~手ごわかった!! けど読みきったっ!!!!

何をって、ユヴァル・ノア・ハラリさんの新刊『21 Lessons』をだぁ~~っ!!

Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/21-Lessons-21%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE21%E3%81%AE%E6%80%9D%E8%80%83-%E3%83%A6%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%AA/dp/4309227880/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=21%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%82%BA&qid=1578232201&sr=8-1



世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者であるハラリさんの新作。


サピエンス全史もそうとう分厚い本で、内容も重厚なもんだから、時間と労力はそうとうかかったけれど、読んだらめっちゃ面白かったからね~

※おいらのかつて書いた『サピエンス全史』の読書感想文
↓↓↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/201907292322477925/



ちなみに『サピエンス全史』は人類の過去(歴史)のことについて、歴史学者であるハラリさんがこれまでに無いセンセーショナルなアプローチで読み解いてくださっていて、次作の『ホモ・デウス』では人類の未来(予想)について書いてあり、今作の『21 Lessons』においては、人類の現在においての課題を読み解いて行く~といった内容になっております。


自分は実は『ホモ・デウス』は読んでないんですが、今作の『21 Lessons』は発売して結構すぐに購入してありました。※2019年11月下旬発売


本作は1作目の『サピエンス全史』や2作目の『ホモ・デウス』のような上下巻ではないものの、1冊の厚みとしてはページ数が約450ページほどで、お値段も税抜き価格で2400円・・・そりゃ~全部読みきるのは1ヶ月以上後になりますよw




いつもだったら読んでる最中にマーカーした部分を箇条書きで書き出したりするんですが、それでもあんまりにも分量が多くなってしまうと思うので、自分の言葉で要約しつつ、とりわけ興味深かった部分は書き出していきたいと思います。





ハラリさんは現在の人類においての経済を動かしていく物語が、
1938年には資本主義・社会主義・共産主義の3つ存在し、1968年になると資本主義と社会主義の2つになり、1998年には資本主義の1つになり、、、
2018には資本主義という選択肢もなくなりつつ

と書いている。

歴史を振り返れば、どの国家体制こそが正しいのか?ということで戦争を延々と繰り返していたわけだが、その結果資本主義こそが正義だと決まったかに見えたものの、リーマンショックもあり資本主義が万能の国家体制とは言えなくなり、それによって世界の人々が幻滅をしてしまった、というのだ。


そしてこれからの社会では、AIやビッグデータの活用により、これまでの資本主義下においての搾取する側と搾取される側という関係から、搾取する側と雇用すらもされない側という、より不平等な社会へと変化しかねないと警鐘を鳴らす。



国家間での協調関係においては人類の歴史を振り返れば、そうとうに改善されてきており、オリンピックというものが人類の歴史上どれだけ今のように開催するのが困難であったかに思いを馳せるべきだし、今ならば国は違えども異国同士で連絡を取り合うことも常識的であり、私たちのほとんど全員が同じ文明に所属している。


しかし今やグローバルな生態環境やグローバルな経済・科学な時代なのにもかかわらず、私たちは国政だけのレベルで立ち往生している。これにより政治制度は私たちの主要な問題に対して対応できていないため、ここからの唯一の解決策は、政治をグローバル化することだ。




現在の人類の至上命題は、①核戦争、②生態系の崩壊、③技術的破壊、の3点であるが、これからの問題はグローバルなレベルでないと解決できない。その一方でナショナリズムと宗教が依然として、人間の文明を異なる、そして敵対することの多い陣営に分割している。




ここ近年の研究によって、白人と黒人だと知能面で白人が優っているだとか、の人種差別的な問題がデータで否定されるようになったことで、肌の色での人種差別は少なくなっていく傾向は見て取れるが、なかなか無くならないのが文化差別の問題である。


文化差別とはどういったものなのか?本文に非常にわかりやすい例え話が書いてあったのでご紹介したい。

 コールディアとウォームランドという2つの架空の国にの想像をしてください。両国には文化の違いがあり、それは人間関係と人間関係における衝突の場合の差異である。
 コールディア人は日常生活において誰かと衝突したら、それを押さえ込むのが最善だと幼いころから教えられる。それに対してウォームランド人は、他人と衝突した時には、対立を表に出すように幼い頃から教えられる。
 これらの2つの方法にはそれぞれ長所と短所があり、一方がいつももう一方よりも優るとは言い難い。とはいえ、ウォームランド人がコールディアに移民して、コールディアの会社に就職したら、どうなるだろうか?
 ウォームランド人は同僚との争いが起こるたびに、テーブルを叩いて思い切り怒鳴り、迅速に問題解決することを期待する。数年後、上級職に1つの空きができる・・・例のウォームランド人は、その職を就くのに必要な資格をすべて備えているのに、上司はコールディア人の従業員を昇進させる。理由を問われると、「ええ、あのウォームランド人は才能豊かですが、人間関係に深刻な問題を抱えています。気が短くて、周囲に不要な緊張を生み出し、うちの社風を乱します」と・・・
 この上司の理由はコールディア人にとっては、至極まっとうな意見であり、逆にウォールディア人にとってはそれまでの常識を覆す、受け入れ難い理屈なわけなんです。



以上のように、属しているコミュニティによって、善悪の基準が全然変わってくることを全人類が認識しておく必要があると書かれています。



宗教を信じるなっ!!とは書いていないものの、世俗主義的な思考が推奨され、思いやりと謙虚を持ち合わせて世界を見通さなければいけない、と書かれている。









・・・(;´Д`)ハァハァ こんなものだろうか?


いや正しくは、この程度のまとめ方が今のオイラの力量の限界ですww



前回自分が読書感想文を書いた『サピエンス全史』と比べると、論点が多数に分かれていることだったりがあり、まとめることが非常に難しい・・・(´Д`;)



自分がこの本から得られた知識の1/100も伝えられた自信がありません(^_^;)



ハラリさんの文章って、相当レベルの知識を持っていることが事前に要求されたり(わたしも理解できずに読み飛ばしている部分がたくさんあります)、たま~に格好いい言い回しになってくると、やたらと表現が抽象的になってきたり、結論から書かれていないことも多いので、いま著者は何を言わんとしているか読んでいてわからなくなってきたりと、難を探せばたくさん存在しますが・・・・


ハラリさんほど博学な人はいないだろうってことを感じることのできる、物事の見方、分析力、見通す力を読書を通じて触れることができるんです!!!!


ハラリさんの本を読むという行為の魅力は、そんな部分にあるのかもしれません・・・



これまでの3作品で、人類の「過去」「未来」「現在」を書いてきたので、ハラリさんの次回の作品はテーマがもう尽きてきているような気もする・・・


読む体力的な問題でw、“次回作が出ればそれも読みます”とは言えませんが、ハラリさんの著作は今後も書いていってほしいですね。



今日はそんな感じでーす

ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ







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