【読書感想文】 『エッセンシャル思考 ~最小の時間で成果を最大にする~』 著:グレッグ・マキューン 訳:高橋璃子
【読書感想文】 『エッセンシャル思考 ~最小の時間で成果を最大にする~』 著:グレッグ・マキューン 訳:高橋璃子
今回読了したのは、初版が2014年の本なので、結構前の本。


これまでも経済書の紹介されているところで、ちょくちょくこの本を目にしていたような気がしたので、買ってみた。






結論からお伝えすると、著者が推奨する“エッセンシャル思考”とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方とのこと。







この説明だけでは、なんのこっちゃ?って状態になってしまうので、もう少し詳細に記載をすると、、、

●「何でもかんでもやらなくては」という考えを捨てて、「やるべきことを絞ってやる」


●「差し迫ったものからやる」ではなくて、「本当に重要なことをよく考えて、集中して1つのことに取り組む」


●「反射的に“やります”と言う」ではなくて、「本当に大事なこと以外は断る」




こんな感じの仕事の取り組み方です。なんとなくわかっていただけましたでしょうか?



本文においてはこの“エッセンシャル思考”を理解・紹介するために、数多くの“非エッセンシャル思考”の典型例を多数紹介してあります。



例えば、著者が批判する“非エッセンシャル思考”の働き方の典型例ってこんな感じ・・・



日々の仕事の本質を理解することなく、「自分がやるべきこと」&「自分がやりたいこと」も具体的にわかっていないから、頼まれた仕事に一度も「ノー」を言うこともなく、ひたすら仕事をする。だから帰りも遅くなり家族との時間も削ってしまうことになる。





徐々に著者の言う“エッセンシャル思考”が理解できているだろうか?


エッセンシャル思考では、重要なことは数少ない、少しでも重要でない雑多なことには一切手を煩わせるな!!って主張なんです。




持っている服を、取っておくものと、捨てるものとで分ける作業の時を例に取って説明しているのがわかりやすい。

どんなものかというと、「いつか着るかもしれない」と考えて捨てずに取っておくよりも、「この服が本当に大好きか?」という風に自問したり、「(もし仮にこの服を現時点で保有していなかったとして)またお金を出して購入する気持ちになるだろうか?」と考えることで、より本質的な選別作業ができると書いてある。



この本の主張自体には概ね賛同なんだけど、著者の主張に2点ほど反論があるので、書いておくと、



“少しでも本質を欠く内容の仕事だったらば、「ノー」といって仕事を受けない。”とあるが、日本の縦型のサラリーマン社会において、そんなことをしていると、会社内でつまはじきにされるに決まっている。

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米国人だと上司に対して、明確に「ノー」が言えるんですかね~?
日本ではそんなことできるわけが無い・・・という思いと、そもそも日本はどんな馬鹿な上司の下であっても、逆らわない、支え続けるという二重苦を強いられる国なんですよね~w





それから雇用に関して言うと、エッセンシャル思考を使用した人材採用をすると、その会社に会った人物を探すわけなので、条件にぴったり合う人材でなければ採用されず、それ以外は不採用となり、選考が困難になる。

↓↓↓

人口減少社会、それに少子化も相まって、現在は就職に関して言えば、空前の売り手市場なんでしょうね~
だから会社の採用活動において、大手でなければないほど、採用する人材の質をこだわっていられなくなってしまう。
エッセンシャル思考的人材採用方法(条件にあう数少ない人にしか採用を出さない)では、会社によって条件に合わない人を採用せざるをえないようなところも、多かれ少なかれ出てくることでしょう。



何はともあれ、“エッセンシャル思考”の有用性は理解できました。

おいらも仕事の本質がなんだったか改めて振り返ってみようかと思いました〜



今回はそんな感じでーーす

ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ



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