【読書感想文】 『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口幸治
2020年2月20日 読書 コメント (3)
引き続き、新書読み漁ってます。
さすがにここ最近新書ばかりを読み続けていたことで、自分の興味のある1冊を見つける作業が大変になってきました、、、(;´∀`)
ということで、こういうときには“ランキング”で選ばせてもらおう~ということで、新書大賞なるもので最新の新書大賞2020のランキングで第2位となった『ケーキの切れない非行少年たち』を読んでみました。
※ちなみに新書大賞のサイト
↓↓↓
https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/
まずこの著者の宮口さん、本文内に詳細に書かれておりませんが、変わった経歴をされていますw
こんな感じ、、、京都大学工学部⇒建設コンサルタント⇒神戸大学医学部⇒児童精神科医として精神病院や医療少年院に勤務⇒立命館大学産業社会学教授(現在)
という経歴の持ち主、、、
建設コンサルタントしている時に何を思ったんでしょうか?
まっ、その謎は置いといてw
現在、発達障害の専門外来は申し込んでから初心の順番が来るのが4年待ちという状態で、病院としての機能が果たせないくらいの状況だとのこと。
そんな状況下で、児童精神科医として著者が犯罪を犯した非行少年たちとのやり取りから、学んだことが本書では書かれています。
最初に結論から申し上げますと、、、
非行少年たちは見ること、読むこと、聞くこと、認識する能力がそもそも正常とは言い難く、歪んでいるため、反省しようにも反省できない状態でいることが問題である。
ということです。
この本の帯に、非行少年がケーキを三等分するようにと言われて書いた図が載っていますが、犯罪を犯した非行少年の一部には、私たちには予想の範疇を越えるほどの誤った認識能力しか持たない少年たちがいるということです。
以下、本文の個人的要約です。
犯行の理由を尋ねても、難しすぎて理由が答えられなかったり、更生のためには自分のやったことと向き合うことや、被害者の気持ちを考えて内省すること、自己洞察することなどが必要ですが、そもそもその力が無いため、
つまり反省以前の問題なのです。
そういう少年たちに共通することとして、自分の感情を表す言葉があまりに少ないということが挙げられる。嫌なことや都合の悪いことがあればイライラするという表現しか言えない。
なにかを盗んだりを平気でするのは、その品物を買うためにどれだけ労働をしなければいけないか?などの努力の結晶の部分の想像をまったくできないから。
被害者の手記を読ませようにも、文字を読むこと、内容を理解することができなければ、そもそも被害者の気持ちを推し量れない。
非行少年たちの多くは、自己評価が非常に低く、その評価を上げてあげようという取り組みをする場合も見受けられるが、著者の宮口さんはそうではなく、無理に上げる必要もなく、低いままでもいいので、ありもままの現実の自分を受けいれる強さを持って欲しいと考えている。
世間では少年犯罪が起きた時に、「なぜ事件を起こしたのか?」にしか興味を示さない、それよりも著者の立場からは「そんなことをした少年をどう支援するか?」「同じようなリスクの少年はいないか?」にも興味を示してほしい、と考えている。
とまぁーこんな感じです。
正直、私にはあんまり合わない1冊でしたw
ケーキを3等分できない程の認識能力を持った人間にどう反省させますか?という導入部分以降、新たな議論の切り口も出てこないし、へぇ~と思わせるような実験もデータもウンチクも出てこなかったし、途中からは筆者の世間への不満や意見ばかりになってきて退屈でした、、、
新書大賞に踊らされずに、今後は読みたい1冊を見つけていこうと決意する意味では良い1冊でした(;´д`)
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
さすがにここ最近新書ばかりを読み続けていたことで、自分の興味のある1冊を見つける作業が大変になってきました、、、(;´∀`)
ということで、こういうときには“ランキング”で選ばせてもらおう~ということで、新書大賞なるもので最新の新書大賞2020のランキングで第2位となった『ケーキの切れない非行少年たち』を読んでみました。
※ちなみに新書大賞のサイト
↓↓↓
https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/
まずこの著者の宮口さん、本文内に詳細に書かれておりませんが、変わった経歴をされていますw
こんな感じ、、、京都大学工学部⇒建設コンサルタント⇒神戸大学医学部⇒児童精神科医として精神病院や医療少年院に勤務⇒立命館大学産業社会学教授(現在)
という経歴の持ち主、、、
建設コンサルタントしている時に何を思ったんでしょうか?
まっ、その謎は置いといてw
現在、発達障害の専門外来は申し込んでから初心の順番が来るのが4年待ちという状態で、病院としての機能が果たせないくらいの状況だとのこと。
そんな状況下で、児童精神科医として著者が犯罪を犯した非行少年たちとのやり取りから、学んだことが本書では書かれています。
最初に結論から申し上げますと、、、
非行少年たちは見ること、読むこと、聞くこと、認識する能力がそもそも正常とは言い難く、歪んでいるため、反省しようにも反省できない状態でいることが問題である。
ということです。
この本の帯に、非行少年がケーキを三等分するようにと言われて書いた図が載っていますが、犯罪を犯した非行少年の一部には、私たちには予想の範疇を越えるほどの誤った認識能力しか持たない少年たちがいるということです。
以下、本文の個人的要約です。
犯行の理由を尋ねても、難しすぎて理由が答えられなかったり、更生のためには自分のやったことと向き合うことや、被害者の気持ちを考えて内省すること、自己洞察することなどが必要ですが、そもそもその力が無いため、
つまり反省以前の問題なのです。
そういう少年たちに共通することとして、自分の感情を表す言葉があまりに少ないということが挙げられる。嫌なことや都合の悪いことがあればイライラするという表現しか言えない。
なにかを盗んだりを平気でするのは、その品物を買うためにどれだけ労働をしなければいけないか?などの努力の結晶の部分の想像をまったくできないから。
被害者の手記を読ませようにも、文字を読むこと、内容を理解することができなければ、そもそも被害者の気持ちを推し量れない。
非行少年たちの多くは、自己評価が非常に低く、その評価を上げてあげようという取り組みをする場合も見受けられるが、著者の宮口さんはそうではなく、無理に上げる必要もなく、低いままでもいいので、ありもままの現実の自分を受けいれる強さを持って欲しいと考えている。
世間では少年犯罪が起きた時に、「なぜ事件を起こしたのか?」にしか興味を示さない、それよりも著者の立場からは「そんなことをした少年をどう支援するか?」「同じようなリスクの少年はいないか?」にも興味を示してほしい、と考えている。
とまぁーこんな感じです。
正直、私にはあんまり合わない1冊でしたw
ケーキを3等分できない程の認識能力を持った人間にどう反省させますか?という導入部分以降、新たな議論の切り口も出てこないし、へぇ~と思わせるような実験もデータもウンチクも出てこなかったし、途中からは筆者の世間への不満や意見ばかりになってきて退屈でした、、、
新書大賞に踊らされずに、今後は読みたい1冊を見つけていこうと決意する意味では良い1冊でした(;´д`)
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
コメント
元がいじめられる側、社会人になってもブラック企業に苦しめられる側ですから、「非行に走った側も苦しんでるんだ!どう支援するか考えろ!」とか言われても「ふざけるな、被害者を優先しろ」としか思えない。
そうなんです。この本を読んで、読む前よりもは非行少年に対して同情の念を感じる部分も多少はありましたが、ほんの微々たるものです。
少しだけシグマさんの思っているのと違う部分があると思うので、書かせていただきます。タイトルには“非行少年”とありますが、これはあくまで“犯罪を犯してしまった少年”ということで、本文中には学校で散々いじめにあい、その腹いせに犯罪を犯してしまうような少年の話もありました。
何はともあれ、そんな犯罪の加害者側への同情の念はやっぱり感じにくいですよね・・・筆者の言うように、非行少年たちの認識能力が低く反省する以前の問題だったとしても、それは社会問題として受け止めるというよりも、ただの自業自得としか私には受け止められませんでした。
>>ハリーさん
お褒めの言葉ありがとうございます。
いや本当に面白く感じなかったのですが、この本世間では相当売れているようです・・・w
世間は世間、自分は自分ということでw(^_^;)