今回はやっと非新書を読みました~
新刊コーナーに、私の好きな行動経済学の第一人者のダン・アリエリー氏の新刊があったので購入してきましたー
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%80%8D%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%80%E6%88%A6%E7%95%A5-%E5%AF%8C%E6%B0%B8%E6%9C%8B%E4%BF%A1/dp/4296105647/ref=sr_1_1?adgrpid=71547467419&gclid=Cj0KCQiAhojzBRC3ARIsAGtNtHVqMCmRlAvbnAmyPxBnkMyrjt0hvoIebSd6-k1D2DNoTwprZ36HqUkaAjjwEALw_wcB&hvadid=353032344231&hvdev=c&hvlocphy=9053270&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=9791436455378722299&hvtargid=kwd-868017138401&hydadcr=20496_10883701&jp-ad-ap=0&keywords=%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%80%E6%88%A6%E7%95%A5&qid=1583500139&sr=8-1
本作は、日本コカ・コーラや西友でマーケティングの仕事をずっとされてきていたという富永朋信さんが、ダン・アリエリー氏の著作を読んだのをきっかけに行動経済学にどハマリし、それがきっかけに今回の対談に至り、それが出版されたというもの。
つーわけで、どうなんだろう?行動経済学の知識が一切無い人が読んでも、あんまりおもしろくないのかな~?
対談形式ということなんで、本書の結論をまとめるのは至難の業・・・
※各章において、「消費」だったり「幸せ観」や「人間関係」、富永氏とアリエリー氏が会話をするのが展開されるので、章ごとの結論はまだしも、全体を通しての結論というものは無いと感じられるため
しかしっ!!
このミートボウズ、ここまで読書通ですから、その不可能を可能にしてみせますッ!!!
この本をまとめての結論を端的に表すとすればっ・・・
「人間は合理的な判断を下すにも、それには限界がある」という行動経済学の大前提を、ダン・アリエリー氏が離婚をすることで証明してくれているっ!!!
・・・ということだ!?
本作中にアリエリー氏(52歳)が、数ヶ月前に離婚をしたということをカミングアウトしている・・・
もちろん、離婚をすることで幸せをつかむことになった人も世の中に大勢いるだろうし、離婚=悪だなんてことを言うつもりなんぞサラサラない。
しかし、タイトルの通りこの本は、行動経済学を基に「幸せ」になるためには、どうしたらよいのか?という初志貫徹のテーマがある中で、“答える人”としての教師役のアリエリー氏が、あーしたほうが良い・こーした方が良いという指針を示してくれながらも、自分の離婚に対して、自分もあの時はもっとこーすれば良かったという反省とも後悔とも取れるような会話が出てくるのだ。
極端に言えば「人間は判断ミスをする」というメカニズムを解き明かす学問である、行動経済学の権威のダン・アリエリー氏が行動経済学の真髄を体現しているところに不謹慎にも好感を持ってしまった。
それじゃいつものように、本作の中で興味深かった部分を、以下書き出していきます。
●Q.本を買うのに、アマゾンでなく本屋に行くのはなぜか?
⇒A.アマゾンでAIがすすめてくれる自分が好きそうな本を選ぶよりも、本屋で吟味して自分が選んだ一冊の方が幸福を感じられるからオートノミー(自主性)
それ以外にも本屋で実際の本の匂いや、重さも含めて実経験をすることによるマルチセンサリー・エクスペリエンス(多感覚体験)が得られるということがあるから
●消費には自分にパワーがあることを感じられる。
“自分がそのお店を支えている”という実感も幸福感につながる
ここでアリエリー氏があげた実際の話が興味深かったので引用する
アリエリーがいつも利用していたキッチンカー(野菜や食べ物などの移動販売)の女性が、トラックが故障したので銀行に5000ドルの融資をお願いしに行ったところ断られたことを知る。アリエリーはその女性に5000ドルを無利息で融資をして、そのお金の返済は今後その女性から食べ物を買った売上から差し引きしてもらえれば良いと提案した。
これにより、キッチンカーの女性も無利息でお金が借りられて、仕事を続けられて幸せになったし、アリエリーにとっても今後も美味しい食材を購入できるようになった上に、そのお店を支えているという実感が持てて幸せになったという話。
●Q.パートナーとの関係が年々悪くなるのはなぜ?
A.人はモノには“順応”できるが、モノでないパートナーは日々働きかけてくるため、“適応”できない
じゃあ~そんな中でパートナーとうまくやっていくにはどうすれば良いのか?という問いに対して、アリエリー氏は「自分の期待値を下げなさい」と言っている。
●SNS上では「すべての人が自分よりも幸せ」と考えるバイアスが存在する、だからこそSNSは偽の世界観なのだと気づくべき。
SNSからは様々な基準が提示されてくるが、どんな基準を自分が持つのか、SNSからの提示に振り回されることなく、自分で選んでいくことが重要。
そして、ネットの知識よりも実際の経験を重視すべき。
●自分の幸福は、他人の幸福を良い意味で、自分自身の効用に組み込むことで生じる
●自分の力が及ぶことと、及ばないことを区別して、自分の力が及ぶことだけに集中し、それだけを心配すること
●過程にだけ意識して結果は考えないこと、なぜならば結果はランダムな要素があるから
●職場において官僚主義のチェック体制ではモチベーションが下がる、なぜならば信頼されていないと感じるから
●Q.企業が人のように愛されるには?
A.顧客に耳を傾けること、そしてそれを顧客に知ってもらうこと。そして顧客の利益のために、自分が何かを失う覚悟を持つ必要があること。
そんな感じですね~
ここ数年でブームとなった行動経済学ですが、人間の“不合理な部分”は全部解き明かしたとは言い切れないと思います。
ぜひダン・アリエリー氏には、今後も人間の新たな“不合理な部分”を見つけていただき、新刊を出して欲しいものです。
今日はそんな感じ~♪
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
新刊コーナーに、私の好きな行動経済学の第一人者のダン・アリエリー氏の新刊があったので購入してきましたー
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本作は、日本コカ・コーラや西友でマーケティングの仕事をずっとされてきていたという富永朋信さんが、ダン・アリエリー氏の著作を読んだのをきっかけに行動経済学にどハマリし、それがきっかけに今回の対談に至り、それが出版されたというもの。
つーわけで、どうなんだろう?行動経済学の知識が一切無い人が読んでも、あんまりおもしろくないのかな~?
対談形式ということなんで、本書の結論をまとめるのは至難の業・・・
※各章において、「消費」だったり「幸せ観」や「人間関係」、富永氏とアリエリー氏が会話をするのが展開されるので、章ごとの結論はまだしも、全体を通しての結論というものは無いと感じられるため
しかしっ!!
このミートボウズ、ここまで読書通ですから、その不可能を可能にしてみせますッ!!!
この本をまとめての結論を端的に表すとすればっ・・・
「人間は合理的な判断を下すにも、それには限界がある」という行動経済学の大前提を、ダン・アリエリー氏が離婚をすることで証明してくれているっ!!!
・・・ということだ!?
本作中にアリエリー氏(52歳)が、数ヶ月前に離婚をしたということをカミングアウトしている・・・
もちろん、離婚をすることで幸せをつかむことになった人も世の中に大勢いるだろうし、離婚=悪だなんてことを言うつもりなんぞサラサラない。
しかし、タイトルの通りこの本は、行動経済学を基に「幸せ」になるためには、どうしたらよいのか?という初志貫徹のテーマがある中で、“答える人”としての教師役のアリエリー氏が、あーしたほうが良い・こーした方が良いという指針を示してくれながらも、自分の離婚に対して、自分もあの時はもっとこーすれば良かったという反省とも後悔とも取れるような会話が出てくるのだ。
極端に言えば「人間は判断ミスをする」というメカニズムを解き明かす学問である、行動経済学の権威のダン・アリエリー氏が行動経済学の真髄を体現しているところに不謹慎にも好感を持ってしまった。
それじゃいつものように、本作の中で興味深かった部分を、以下書き出していきます。
●Q.本を買うのに、アマゾンでなく本屋に行くのはなぜか?
⇒A.アマゾンでAIがすすめてくれる自分が好きそうな本を選ぶよりも、本屋で吟味して自分が選んだ一冊の方が幸福を感じられるからオートノミー(自主性)
それ以外にも本屋で実際の本の匂いや、重さも含めて実経験をすることによるマルチセンサリー・エクスペリエンス(多感覚体験)が得られるということがあるから
●消費には自分にパワーがあることを感じられる。
“自分がそのお店を支えている”という実感も幸福感につながる
ここでアリエリー氏があげた実際の話が興味深かったので引用する
アリエリーがいつも利用していたキッチンカー(野菜や食べ物などの移動販売)の女性が、トラックが故障したので銀行に5000ドルの融資をお願いしに行ったところ断られたことを知る。アリエリーはその女性に5000ドルを無利息で融資をして、そのお金の返済は今後その女性から食べ物を買った売上から差し引きしてもらえれば良いと提案した。
これにより、キッチンカーの女性も無利息でお金が借りられて、仕事を続けられて幸せになったし、アリエリーにとっても今後も美味しい食材を購入できるようになった上に、そのお店を支えているという実感が持てて幸せになったという話。
●Q.パートナーとの関係が年々悪くなるのはなぜ?
A.人はモノには“順応”できるが、モノでないパートナーは日々働きかけてくるため、“適応”できない
じゃあ~そんな中でパートナーとうまくやっていくにはどうすれば良いのか?という問いに対して、アリエリー氏は「自分の期待値を下げなさい」と言っている。
●SNS上では「すべての人が自分よりも幸せ」と考えるバイアスが存在する、だからこそSNSは偽の世界観なのだと気づくべき。
SNSからは様々な基準が提示されてくるが、どんな基準を自分が持つのか、SNSからの提示に振り回されることなく、自分で選んでいくことが重要。
そして、ネットの知識よりも実際の経験を重視すべき。
●自分の幸福は、他人の幸福を良い意味で、自分自身の効用に組み込むことで生じる
●自分の力が及ぶことと、及ばないことを区別して、自分の力が及ぶことだけに集中し、それだけを心配すること
●過程にだけ意識して結果は考えないこと、なぜならば結果はランダムな要素があるから
●職場において官僚主義のチェック体制ではモチベーションが下がる、なぜならば信頼されていないと感じるから
●Q.企業が人のように愛されるには?
A.顧客に耳を傾けること、そしてそれを顧客に知ってもらうこと。そして顧客の利益のために、自分が何かを失う覚悟を持つ必要があること。
そんな感じですね~
ここ数年でブームとなった行動経済学ですが、人間の“不合理な部分”は全部解き明かしたとは言い切れないと思います。
ぜひダン・アリエリー氏には、今後も人間の新たな“不合理な部分”を見つけていただき、新刊を出して欲しいものです。
今日はそんな感じ~♪
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
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