【読書感想文】 『日本が売られる』 堤未果
2020年2月29日 読書 コメント (3)
引き続き新書を読みふけっております・・・(この書き出し何度目だろうw)
今回読んだのは、国際ジャーナリストの堤未果さんの著書『日本が売られる』(幻冬舎新書)です。
いやー実に内容が濃かった!!!
いつも興味深いところや、重要だな、って思った箇所にはピンクのローターじゃなくって、ピンクのマーカーを引きながら読書をしているんですが、引くところが多すぎて、今回の読書感想文は書く前からドキドキしています・・・(;´д`)
でもって、冒頭にこの著書の結論を書きますと・・・
強欲な資本主義の理論でもって、グローバルな大企業が日本を食べようとしている。そのやり口は何にでも値札をつける方法で、私たちの健康もお金も安全も脅かされている!!
って感じの内容
この結論だけ聞くと、へぇ~とかそういう陰謀論とかってよくあるよねぇ~って感じだけだと思うんだけど、これをこの著書では事細かに説明してくれるので、実に胸糞悪くなってくる(褒め言葉)
外資の農薬会社が、日本の農業を農薬漬けにしている・・・みたいな部分読んだ直後の自宅での食事は、食べ物を喉に通すのが不快でした(´Д`;)
とりあえず、この本で自分が興味深いと思った部分をどんどん書き出して行ってみますね、、、、
あまりに量が多いので、若干書く前から躊躇をしているけれど、、、、(;´д`)
水が売られる
水道水が飲めるということは世界的に見て、非常に恵まれている。
※水道水が飲めるのは、世界196カ国中において15カ国のみ
●水道事業の民営化がブーム
その際には、「民間企業のノウハウを活かし、効率の良い運営と安価な水道料金を!」なんて宣伝文句を言ってくるが、民営化後に大概やるのは水道料金の値上げ
実際、海外で水道事業を民営化した後に、水道料金がどんどん高額になった結果が多数存在。
民営化によって、事業運営が地域住民のためではなく、株主のためになるから
日本の水道事業の9割は黒字だが、人口が5万人を切る自治体では赤字になっている。
そもそも、水道会社は電力会社と違って、1つの地域に1つのみしかないので、民営化による競争の原理は働くわけがない
海外では水道事業を民営化した後に、料金の高騰、サービスの低下に不満をかかえ、国営事業へ戻す動きが出てきている中、、、
2018年5月に日本では水道事業の民営化を促進する法律が作られる。
タネが売られる
2017年4月14日、森友報道の裏でひっそりと種子法が廃止。
種子法とは?
⇒作物の種を開発したり作ったりするのは、手間もかかるし、お金もかかる、そのためこれまでは都道府県が負担をするように取り決めをしていた法律。
種子法廃止により、外資から種子を買わざるを得なくなる、、、
そんな中で米国では、遺伝子組み換え作物がメジャーになってきている。大豆・綿・トウモロコシでは9割以上
遺伝子組み換え作物とはどんなものか?
⇒いくつか種類はあるが、主に自社製品の農薬のみに耐性を持つように遺伝子組み換えをされた作物。
その結果、遺伝子組み換え作物のタネと農薬をセットで買うようになる。
その後農薬を長期間使用すると、雑草にその農薬の耐性ができてきて効果が減少してくる、、、
その結果、農薬を増やしていくことになる負のスパイラル
※タネと農薬を作っている会社にとってはウハウハ
ミツバチの命が売られる
1998年頃から「蜂群崩壊症候群」という蜂の巣から蜂が突如としていなくなってしまう現象が報告されるようになる。
原因は、農薬として使われていたネオニコチノイドと思われる。
これには虫の神経を狂わせて、方向感覚をおかしくしてしまう作用があり、それにより巣に戻れなくなってしまっていると考えられる。
海外ではこの系統の農薬を使用中止にしている流れの中、日本は同タイプの農薬の新規利用登録を決めたり、農薬の基準の引き下げを決めている。
食の選択肢が売られる
2018年3月、遺伝子組み換え食品表示制度の今後の方針公表される。
そこで決まったこととして、今までは“遺伝子組み換え食品”の混入率が5%未満だったら「遺伝子組み換えでない」と表示できていたのを、0%(不検出)の場合のみしか表示できないようになった。
⇒これにより、これまでの食品原料の分別管理の意味がなくなってきてしまい、苦労して「遺伝子組み換えでない」という表示をするよりも、分別の作業を簡単にして「遺伝子組み換えでない」という表示を諦める傾向が強くなってくるだろう~
そして、遺伝子組み換えの次にゲノム編集という方法も出てきている。
これは遺伝子そのものを手に入れることで、組み替えるではなくデザインすること。
そしてゲノム編集は最近の技術のため、これまでの利用してきたデータ無いためリスクに関して未知数。
そんな中において、日本はゲノム編集を規制しない方針である。
牛乳が売られる
生乳は夏は足りずに冬は余る傾向があるので、
余った分はバターと脱脂粉乳の製造に回す。
⇒そんな中で関税を無くして安いバターが輸入されてくることは、冬に余った生乳が行き場をなくしてしまう!!
労働者が売られる
2018年5月31日「働き方改革法案」可決
その中にある「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」がサラリーマンには必読の書となっていて、何がかというと、、、
これにより、労働時間が事実上なくなる。
※労働時間の規制は4週間で4日間休ませれば、残り24日間は24時間働かせても合法
日本人の仕事が売られる
2018年、『骨太の方針』により、2025年までに50万人の外国人労働者を受け入れるようにする
ブラック企業対策が売られる
2018年7月1日、政府は労基署の一部民営化開始を決定。人手をどんどん減らす傾向。
そして、人手が少なくなったところで、企業とベッタリの関係の社労士に対して、労基の調査をしてもらえるようにアウトソーシングする。
※要するに、企業が見知った社労士の調査なので、なあなあの調査のなるであろうということ
ギャンブルが売られる
2018年7月20日、IR実施法、またの名をカジノ法が可決。
政府はしきりに、「この取り組みをすることで、税収として外貨を取り込む」という内容を言ってはいるが、、、
ここで私たちが知らない事実がある、それは試算では8割が国内からの客になると出ているのだ。
併せて、カジノ業者に、客のギャンブル資金の貸付許可も与えられるように変わった。
しかも、この貸付は“年収の3分の1以上の貸付はできない”としている「貸金業法」が不適用という合わせ技も法整備されているという。。。
医療が売られる
「医療費40兆円」と言われている原因は、高齢化だけではない。
そこにはアメリカから法外な値で医療機器・新薬を買わされているから。
2012年の民主党政権時代に、それまで1年間だった国保加入条件が、3ヶ月に短縮された。
国保に入ると、出産で42万円の一時金が出るが、中国人でこの申請が急増している。出生証明書さえあれば申請ができて、偽造されているのではないか?という疑いがある。
老後が売られる
政府は介護士として、外国人労働者を大量に受け入れるように法整備を進めている。
そのための施策として、介護士に必要な日本語能力のハードルを下げる決定をした。
現在、介護の現場での最大の問題は、介護士と利用者のコミュニケーションになっている。
(;´Д`)ハァハァ・・・
まとまってないけど、これがおいらの個人的まとめですw
「〇〇〇が売られる」という切り口で、たくさん本書では書かれておりますが、上記に挙げた以外にもあります。上記に上げたのはあくまで、個人的に興味深かったものだけです。
そして、著書の後半部分は、海外での水道事業民営化後に、努力して再度公営化を実現した事例や、遺伝子組み換え作物の危険性を訴える市民団体の活動の紹介、要するに上記にあげたような改悪の流れに対して、市民が実際に動いて、自分たちの健康・生活・権利を守ろうとしている事例をあげてます。そっちはこの説明をもって、ザックリと割愛させていただきます。
そして本著の最後に書かれていた、この著書の内容を通して著者が言いたかったことが、この部分になると思います。
国民はいつの間にか、何もかも〈経済〉という物差しでしか判断しなくなってきている。だから与えられるサービスに文句だけを言う〈消費者〉に成り下がって、自分たちの住む社会に責任をもって関わるべき〈市民〉であることを忘れてしまっているのだ。
四半期利益ではなく、100年先も皆が共に健やかで幸福に暮らせることの方に価値を置き、ユネスコが無形文化遺産に登録した「協同組合」の思想こそが、強欲資本主義からの脱却になる。
故宇沢弘文が言っていたように、「人間を大切にしない経済学に価値など無い」
つー感じです。
今回は内容が本当に濃かったので、本を読むのもいつも以上に手こずりましたし、内容をまとめるのも手こずりました。
※正直、本を読んでない方がこれを読んでも「なんのこっちゃ」状態に陥りますよねw いつも言ってますが、読書感想文という名の、この場はおいらの本を読んだ後に、自分の知識習得のためのアウトプットの場所なので、ご了承ください~
今回はとりあえずこんな感じっす。
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今回読んだのは、国際ジャーナリストの堤未果さんの著書『日本が売られる』(幻冬舎新書)です。
いやー実に内容が濃かった!!!
いつも興味深いところや、重要だな、って思った箇所にはピンクのローターじゃなくって、ピンクのマーカーを引きながら読書をしているんですが、引くところが多すぎて、今回の読書感想文は書く前からドキドキしています・・・(;´д`)
でもって、冒頭にこの著書の結論を書きますと・・・
強欲な資本主義の理論でもって、グローバルな大企業が日本を食べようとしている。そのやり口は何にでも値札をつける方法で、私たちの健康もお金も安全も脅かされている!!
って感じの内容
この結論だけ聞くと、へぇ~とかそういう陰謀論とかってよくあるよねぇ~って感じだけだと思うんだけど、これをこの著書では事細かに説明してくれるので、実に胸糞悪くなってくる(褒め言葉)
外資の農薬会社が、日本の農業を農薬漬けにしている・・・みたいな部分読んだ直後の自宅での食事は、食べ物を喉に通すのが不快でした(´Д`;)
とりあえず、この本で自分が興味深いと思った部分をどんどん書き出して行ってみますね、、、、
あまりに量が多いので、若干書く前から躊躇をしているけれど、、、、(;´д`)
水が売られる
水道水が飲めるということは世界的に見て、非常に恵まれている。
※水道水が飲めるのは、世界196カ国中において15カ国のみ
●水道事業の民営化がブーム
その際には、「民間企業のノウハウを活かし、効率の良い運営と安価な水道料金を!」なんて宣伝文句を言ってくるが、民営化後に大概やるのは水道料金の値上げ
実際、海外で水道事業を民営化した後に、水道料金がどんどん高額になった結果が多数存在。
民営化によって、事業運営が地域住民のためではなく、株主のためになるから
日本の水道事業の9割は黒字だが、人口が5万人を切る自治体では赤字になっている。
そもそも、水道会社は電力会社と違って、1つの地域に1つのみしかないので、民営化による競争の原理は働くわけがない
海外では水道事業を民営化した後に、料金の高騰、サービスの低下に不満をかかえ、国営事業へ戻す動きが出てきている中、、、
2018年5月に日本では水道事業の民営化を促進する法律が作られる。
タネが売られる
2017年4月14日、森友報道の裏でひっそりと種子法が廃止。
種子法とは?
⇒作物の種を開発したり作ったりするのは、手間もかかるし、お金もかかる、そのためこれまでは都道府県が負担をするように取り決めをしていた法律。
種子法廃止により、外資から種子を買わざるを得なくなる、、、
そんな中で米国では、遺伝子組み換え作物がメジャーになってきている。大豆・綿・トウモロコシでは9割以上
遺伝子組み換え作物とはどんなものか?
⇒いくつか種類はあるが、主に自社製品の農薬のみに耐性を持つように遺伝子組み換えをされた作物。
その結果、遺伝子組み換え作物のタネと農薬をセットで買うようになる。
その後農薬を長期間使用すると、雑草にその農薬の耐性ができてきて効果が減少してくる、、、
その結果、農薬を増やしていくことになる負のスパイラル
※タネと農薬を作っている会社にとってはウハウハ
ミツバチの命が売られる
1998年頃から「蜂群崩壊症候群」という蜂の巣から蜂が突如としていなくなってしまう現象が報告されるようになる。
原因は、農薬として使われていたネオニコチノイドと思われる。
これには虫の神経を狂わせて、方向感覚をおかしくしてしまう作用があり、それにより巣に戻れなくなってしまっていると考えられる。
海外ではこの系統の農薬を使用中止にしている流れの中、日本は同タイプの農薬の新規利用登録を決めたり、農薬の基準の引き下げを決めている。
食の選択肢が売られる
2018年3月、遺伝子組み換え食品表示制度の今後の方針公表される。
そこで決まったこととして、今までは“遺伝子組み換え食品”の混入率が5%未満だったら「遺伝子組み換えでない」と表示できていたのを、0%(不検出)の場合のみしか表示できないようになった。
⇒これにより、これまでの食品原料の分別管理の意味がなくなってきてしまい、苦労して「遺伝子組み換えでない」という表示をするよりも、分別の作業を簡単にして「遺伝子組み換えでない」という表示を諦める傾向が強くなってくるだろう~
そして、遺伝子組み換えの次にゲノム編集という方法も出てきている。
これは遺伝子そのものを手に入れることで、組み替えるではなくデザインすること。
そしてゲノム編集は最近の技術のため、これまでの利用してきたデータ無いためリスクに関して未知数。
そんな中において、日本はゲノム編集を規制しない方針である。
牛乳が売られる
生乳は夏は足りずに冬は余る傾向があるので、
余った分はバターと脱脂粉乳の製造に回す。
⇒そんな中で関税を無くして安いバターが輸入されてくることは、冬に余った生乳が行き場をなくしてしまう!!
労働者が売られる
2018年5月31日「働き方改革法案」可決
その中にある「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」がサラリーマンには必読の書となっていて、何がかというと、、、
これにより、労働時間が事実上なくなる。
※労働時間の規制は4週間で4日間休ませれば、残り24日間は24時間働かせても合法
日本人の仕事が売られる
2018年、『骨太の方針』により、2025年までに50万人の外国人労働者を受け入れるようにする
ブラック企業対策が売られる
2018年7月1日、政府は労基署の一部民営化開始を決定。人手をどんどん減らす傾向。
そして、人手が少なくなったところで、企業とベッタリの関係の社労士に対して、労基の調査をしてもらえるようにアウトソーシングする。
※要するに、企業が見知った社労士の調査なので、なあなあの調査のなるであろうということ
ギャンブルが売られる
2018年7月20日、IR実施法、またの名をカジノ法が可決。
政府はしきりに、「この取り組みをすることで、税収として外貨を取り込む」という内容を言ってはいるが、、、
ここで私たちが知らない事実がある、それは試算では8割が国内からの客になると出ているのだ。
併せて、カジノ業者に、客のギャンブル資金の貸付許可も与えられるように変わった。
しかも、この貸付は“年収の3分の1以上の貸付はできない”としている「貸金業法」が不適用という合わせ技も法整備されているという。。。
医療が売られる
「医療費40兆円」と言われている原因は、高齢化だけではない。
そこにはアメリカから法外な値で医療機器・新薬を買わされているから。
2012年の民主党政権時代に、それまで1年間だった国保加入条件が、3ヶ月に短縮された。
国保に入ると、出産で42万円の一時金が出るが、中国人でこの申請が急増している。出生証明書さえあれば申請ができて、偽造されているのではないか?という疑いがある。
老後が売られる
政府は介護士として、外国人労働者を大量に受け入れるように法整備を進めている。
そのための施策として、介護士に必要な日本語能力のハードルを下げる決定をした。
現在、介護の現場での最大の問題は、介護士と利用者のコミュニケーションになっている。
(;´Д`)ハァハァ・・・
まとまってないけど、これがおいらの個人的まとめですw
「〇〇〇が売られる」という切り口で、たくさん本書では書かれておりますが、上記に挙げた以外にもあります。上記に上げたのはあくまで、個人的に興味深かったものだけです。
そして、著書の後半部分は、海外での水道事業民営化後に、努力して再度公営化を実現した事例や、遺伝子組み換え作物の危険性を訴える市民団体の活動の紹介、要するに上記にあげたような改悪の流れに対して、市民が実際に動いて、自分たちの健康・生活・権利を守ろうとしている事例をあげてます。そっちはこの説明をもって、ザックリと割愛させていただきます。
そして本著の最後に書かれていた、この著書の内容を通して著者が言いたかったことが、この部分になると思います。
国民はいつの間にか、何もかも〈経済〉という物差しでしか判断しなくなってきている。だから与えられるサービスに文句だけを言う〈消費者〉に成り下がって、自分たちの住む社会に責任をもって関わるべき〈市民〉であることを忘れてしまっているのだ。
四半期利益ではなく、100年先も皆が共に健やかで幸福に暮らせることの方に価値を置き、ユネスコが無形文化遺産に登録した「協同組合」の思想こそが、強欲資本主義からの脱却になる。
故宇沢弘文が言っていたように、「人間を大切にしない経済学に価値など無い」
つー感じです。
今回は内容が本当に濃かったので、本を読むのもいつも以上に手こずりましたし、内容をまとめるのも手こずりました。
※正直、本を読んでない方がこれを読んでも「なんのこっちゃ」状態に陥りますよねw いつも言ってますが、読書感想文という名の、この場はおいらの本を読んだ後に、自分の知識習得のためのアウトプットの場所なので、ご了承ください~
今回はとりあえずこんな感じっす。
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
あいも変わらず新書を読み耽っています。
前回は自分の嗜好には合わない1冊を選んでしまって、久しぶりに苦痛の読書だったということもあって、今回はリスクを抑えて、抑えて、、、、
超絶安牌本、池上彰さんの著書『おとなの教養 ~私たちはどこから来て、どこへ行くのか?~』を読んでみました~♪
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池上彰さんの本を読んでおけば、ホームランは無いかもしれないけど、ゲッツーは絶対無い!! ・・・そんな安心感ありますよねw??
この本はタイトルの通り、池上さんが“一般教養”として知っておきたい、7つのテーマに関してわかりやすく解説してくれている良著です。
ちなみに7つというのが、①宗教、②宇宙、③人類の旅路、④人間と病気、⑤経済学、⑥歴史、⑦日本と日本人。
発行は2014年のものですが、近々の時事ネタを扱っているわけではないので、2020年の時点で読んでも全然古いとか、使えない、なんていうものでは無かったですね。
本文の冒頭にも、教養とはすぐに使えるものではないけれど、すぐに使えないからこそ長く使えるものである、、、みたいなことが書かれてます。
じゃあ~いつも通り、個人的要約を書き出していきます。
日本では1991年に「大学設置基準の大綱化」の方針が出た。
これは何かと言うと、大学の設置の自由化、大学での授業内容の自由化のようなもので、これをきっかけに会社から「現場の即戦力が欲しい」という要望もあり、一般教養よりも専門知識を大学で学ばせる傾向が強まった。それにより教養部が解体される・・・
しかし海外では逆、ハーバード大学では4年間しっかりと教養教育をさせて、その後自分のなりたい職業に合わせて専門の大学院へ進学するというのが流れとなっているし、マサチューセッツ工科大学では音楽の授業が充実している。
結論、一般教養こそが至高なのだ!!!
つーわけで、池上さんの解説がスタートしますw
①宗教
この章ではユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教の起源を超絶わかりやすく解説してくれております。
宗教と言っても、各地の自然条件によっていろんなタイプがあるんだよ~とか、
民族宗教(ユダヤ教のようにユダヤ人しか救われない)というものよりも、世界宗教の方が信者が拡散していくよ~とか、教えてくれています。
ここで池上さんがすごいなぁ~と思うのが、宗教の違いは説明はするけども、その違いをもとにした対立のことは一切言及しないことだと思います。
この著作はあくまで、“教養のハウツー本”なわけですから、宗教の違いは説明するけれど、その違いをもとにした現実世界での面倒くさいイザコザは解説していません。池上さんですから、解説しようと思えば、そりゃーもうー詳細に解説できるんでしょうけども、まったくしておりません。
これを読んで、逆に感動しました。だってこの本は“教養”の本なわけですから、この本を読んだ人間が現実の世界においてニュースを見たときに、この本で学んだ知識をもとに、初めてどう考えればいいのかを思案すればいいわけですからね。
さすが池上さんだよ!!
ここでおいらが“へぇ~”ってなったのが、仏教の解説のところで、仏教の基本的な考え方に「輪廻(りんね)」というものがあり。これは死んだら生まれ変わるという考え方で、これは知っていたんですが、、、
仏教の最終地点って「悟り」とか同じ意味で「解脱(げだつ)」とかっていうものなんですけど、これって「輪廻」の輪の外に出るっていう意味合いなんだそうです。
私はこれまでてっきり、仏教の考え方って、良い人間は生まれ変わったときに「虫とかじゃなくて人間とかの上級生物」に生まれ変われるのだ、なんていう思想なんだと思っていたんですが、決してそうではなくて、正しくは生まれ変わる「輪廻」というものが苦痛の連鎖なわけなので、悟りを開くことでその苦痛の連鎖から断ち切れる、(もう生まれ変わらなくて済む)というものなんだそうです。
仏教においての目指すべき最終到達点が、自身がこの世からおサラバすることってのは実に興味不快ですね~
勉強になりましたね~♪
②宇宙
138億年前にビッグバンってのが起こって、46億年前に地球が誕生したんだそうです。
宇宙や、物理学にもう少しおいらの興味があれば書くんでしょうが、、、w
けどね、へぇ~って思ったのが、
英の物理学者のピーター・ヒッグスって人が、1960年代にヒッグス粒子の仮説を提唱してから、2012年にヒッグス粒子を発見して、2013年にノーベル物理学賞を受賞した話。
ヒッグス粒子というのは、この宇宙がビッグバンで始まったのであれば、その時に無秩序に飛び回っている粒子を動きにくくし、重さを与えるような粒子がなければいけないはずという仮説を打ち立てて、その50年後にその仮説通りにヒッグス粒子を発見することができたというもの。
ピーターヒッグス氏は、現在御年90歳ということ、ご存命中に見つかってほんと良かったですね。
③人類の旅路
宇宙の次は生命誕生の話、46億年前に地球が誕生して、40億年前に生命が誕生したんだそうで。
全ての人間(ホモサピエンス)の起源は、20万前の東アフリカのある女性が由来している・・・といった話や
人間にとって、日差しというものは浴びることによってビタミンDを生み出すメリットと、皮膚がんの発症のもとになる紫外線を浴びすぎることのデメリットがあるが、日差しの強さの違いによって人間の肌の色が突然変異によって変わっていったという話が印象的だった。
④人間と病気
夜勤の多い女性はメラトニンの分泌が抑えられしまうことで、乳がんの発症率が高いといった話。
第一次世界大戦を終わらせてくれた要因は、スペイン風邪にあるということ。スペイン風邪は現代の分析によって鳥インフルエンザだったということ、そもそもなぜ“スペイン”風邪という名称になったのかの意外な事実・・・
なぜ新種のインフルエンザが中国の農村部で生まれるのか?といった話
※その理由は人間と豚が同じ屋根の下で暮らしているから、そこでの科学的メカニズムは本読んで
⑤経済学
経済学の4大巨匠
アダム・スミス
カール・マルクス
ジョン・メイナード・ケインズ
ミルトン・フリードマン
を大雑把に解説しながらの、現在までの資本主義経済の成り立ちを説明。
⑥歴史
私たちは進歩史観(歴史は進歩している)という歴史の法則があると思って、歴史を学んでいる節があるが、本当にそうなのだろうか?と現代の世界情勢に訴求をしつつ、、、
かといって、“歴史”というものの重要性は池上さんも強く訴えていて、文字と紙による記録の蓄積によって、将来の戦争を遠ざけているということも書いていた。
そして歴史は変わるということ
※追加で発見がされることがあるから
歴史は書き換えられるということ
※北朝鮮と韓国の建国神話を引き合いに出しつつ
そんな感じで説明してくれてました。
⑦日本と日本人
国家意識とは、自分とは異質な人との接触があって初めて認識できるものである、というメッセージを冒頭に投げかけつつ、、、
ニッポンとニホンの使い方の違いの説明
本文では日常的な場では「ニホン」、あらたまった場では「ニッポン」である。
日本に初めて国籍というものが認識されたのは、1873年の太政官布告が始まりである・・・といった話が印象的でした。
いやぁー、一応これで要約は全てなんですが、改めて見返して要約になっていませんねww(;´д`)
池上さんがそもそも、様々なテーマを非常にわかりやすく、かつ読者に興味を持ってもらえるように要約しているような本なので、それを要約するということに無理がありました。
この本読んで、本当に池上さんってスゲーなって、改めて認識いたしました。
この本では7つのテーマが書かれていますが、どのテーマにおいても読者にとって簡単にわかりやすく説明をしてありつつ、興味を持てるような意外なエピソードや、へぇ~っとなるエピソードを撒き散らせて、勉強することの楽しみを沸き立たせるような内容になってます。
そしてあくまで、それぞれのテーマのどれもさわりの部分の解説なんで、これを読んで“経済学”の部分に興味を持てば、今後はそっちのジャンルの本を読めばいいわけですし、“宇宙”だったら物理学等の理系の本になるだろうし、、、
何度も繰り返しますけど、本当スゲーなっと・・・
でもって池上さんの、さらにすごいところって、、、
こんだけベストセラーの本を書いたり、TV番組にも引っ張りだこにも関わらず、“ガッポガっポ儲けてやろう”とか、“おれって頭いいんだぜ~♪”っていうオーラが皆無ですよね!!?
いやぁーすげーわw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
前回は自分の嗜好には合わない1冊を選んでしまって、久しぶりに苦痛の読書だったということもあって、今回はリスクを抑えて、抑えて、、、、
超絶安牌本、池上彰さんの著書『おとなの教養 ~私たちはどこから来て、どこへ行くのか?~』を読んでみました~♪
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池上彰さんの本を読んでおけば、ホームランは無いかもしれないけど、ゲッツーは絶対無い!! ・・・そんな安心感ありますよねw??
この本はタイトルの通り、池上さんが“一般教養”として知っておきたい、7つのテーマに関してわかりやすく解説してくれている良著です。
ちなみに7つというのが、①宗教、②宇宙、③人類の旅路、④人間と病気、⑤経済学、⑥歴史、⑦日本と日本人。
発行は2014年のものですが、近々の時事ネタを扱っているわけではないので、2020年の時点で読んでも全然古いとか、使えない、なんていうものでは無かったですね。
本文の冒頭にも、教養とはすぐに使えるものではないけれど、すぐに使えないからこそ長く使えるものである、、、みたいなことが書かれてます。
じゃあ~いつも通り、個人的要約を書き出していきます。
日本では1991年に「大学設置基準の大綱化」の方針が出た。
これは何かと言うと、大学の設置の自由化、大学での授業内容の自由化のようなもので、これをきっかけに会社から「現場の即戦力が欲しい」という要望もあり、一般教養よりも専門知識を大学で学ばせる傾向が強まった。それにより教養部が解体される・・・
しかし海外では逆、ハーバード大学では4年間しっかりと教養教育をさせて、その後自分のなりたい職業に合わせて専門の大学院へ進学するというのが流れとなっているし、マサチューセッツ工科大学では音楽の授業が充実している。
結論、一般教養こそが至高なのだ!!!
つーわけで、池上さんの解説がスタートしますw
①宗教
この章ではユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教の起源を超絶わかりやすく解説してくれております。
宗教と言っても、各地の自然条件によっていろんなタイプがあるんだよ~とか、
民族宗教(ユダヤ教のようにユダヤ人しか救われない)というものよりも、世界宗教の方が信者が拡散していくよ~とか、教えてくれています。
ここで池上さんがすごいなぁ~と思うのが、宗教の違いは説明はするけども、その違いをもとにした対立のことは一切言及しないことだと思います。
この著作はあくまで、“教養のハウツー本”なわけですから、宗教の違いは説明するけれど、その違いをもとにした現実世界での面倒くさいイザコザは解説していません。池上さんですから、解説しようと思えば、そりゃーもうー詳細に解説できるんでしょうけども、まったくしておりません。
これを読んで、逆に感動しました。だってこの本は“教養”の本なわけですから、この本を読んだ人間が現実の世界においてニュースを見たときに、この本で学んだ知識をもとに、初めてどう考えればいいのかを思案すればいいわけですからね。
さすが池上さんだよ!!
ここでおいらが“へぇ~”ってなったのが、仏教の解説のところで、仏教の基本的な考え方に「輪廻(りんね)」というものがあり。これは死んだら生まれ変わるという考え方で、これは知っていたんですが、、、
仏教の最終地点って「悟り」とか同じ意味で「解脱(げだつ)」とかっていうものなんですけど、これって「輪廻」の輪の外に出るっていう意味合いなんだそうです。
私はこれまでてっきり、仏教の考え方って、良い人間は生まれ変わったときに「虫とかじゃなくて人間とかの上級生物」に生まれ変われるのだ、なんていう思想なんだと思っていたんですが、決してそうではなくて、正しくは生まれ変わる「輪廻」というものが苦痛の連鎖なわけなので、悟りを開くことでその苦痛の連鎖から断ち切れる、(もう生まれ変わらなくて済む)というものなんだそうです。
仏教においての目指すべき最終到達点が、自身がこの世からおサラバすることってのは実に興味不快ですね~
勉強になりましたね~♪
②宇宙
138億年前にビッグバンってのが起こって、46億年前に地球が誕生したんだそうです。
宇宙や、物理学にもう少しおいらの興味があれば書くんでしょうが、、、w
けどね、へぇ~って思ったのが、
英の物理学者のピーター・ヒッグスって人が、1960年代にヒッグス粒子の仮説を提唱してから、2012年にヒッグス粒子を発見して、2013年にノーベル物理学賞を受賞した話。
ヒッグス粒子というのは、この宇宙がビッグバンで始まったのであれば、その時に無秩序に飛び回っている粒子を動きにくくし、重さを与えるような粒子がなければいけないはずという仮説を打ち立てて、その50年後にその仮説通りにヒッグス粒子を発見することができたというもの。
ピーターヒッグス氏は、現在御年90歳ということ、ご存命中に見つかってほんと良かったですね。
③人類の旅路
宇宙の次は生命誕生の話、46億年前に地球が誕生して、40億年前に生命が誕生したんだそうで。
全ての人間(ホモサピエンス)の起源は、20万前の東アフリカのある女性が由来している・・・といった話や
人間にとって、日差しというものは浴びることによってビタミンDを生み出すメリットと、皮膚がんの発症のもとになる紫外線を浴びすぎることのデメリットがあるが、日差しの強さの違いによって人間の肌の色が突然変異によって変わっていったという話が印象的だった。
④人間と病気
夜勤の多い女性はメラトニンの分泌が抑えられしまうことで、乳がんの発症率が高いといった話。
第一次世界大戦を終わらせてくれた要因は、スペイン風邪にあるということ。スペイン風邪は現代の分析によって鳥インフルエンザだったということ、そもそもなぜ“スペイン”風邪という名称になったのかの意外な事実・・・
なぜ新種のインフルエンザが中国の農村部で生まれるのか?といった話
※その理由は人間と豚が同じ屋根の下で暮らしているから、そこでの科学的メカニズムは本読んで
⑤経済学
経済学の4大巨匠
アダム・スミス
カール・マルクス
ジョン・メイナード・ケインズ
ミルトン・フリードマン
を大雑把に解説しながらの、現在までの資本主義経済の成り立ちを説明。
⑥歴史
私たちは進歩史観(歴史は進歩している)という歴史の法則があると思って、歴史を学んでいる節があるが、本当にそうなのだろうか?と現代の世界情勢に訴求をしつつ、、、
かといって、“歴史”というものの重要性は池上さんも強く訴えていて、文字と紙による記録の蓄積によって、将来の戦争を遠ざけているということも書いていた。
そして歴史は変わるということ
※追加で発見がされることがあるから
歴史は書き換えられるということ
※北朝鮮と韓国の建国神話を引き合いに出しつつ
そんな感じで説明してくれてました。
⑦日本と日本人
国家意識とは、自分とは異質な人との接触があって初めて認識できるものである、というメッセージを冒頭に投げかけつつ、、、
ニッポンとニホンの使い方の違いの説明
本文では日常的な場では「ニホン」、あらたまった場では「ニッポン」である。
日本に初めて国籍というものが認識されたのは、1873年の太政官布告が始まりである・・・といった話が印象的でした。
いやぁー、一応これで要約は全てなんですが、改めて見返して要約になっていませんねww(;´д`)
池上さんがそもそも、様々なテーマを非常にわかりやすく、かつ読者に興味を持ってもらえるように要約しているような本なので、それを要約するということに無理がありました。
この本読んで、本当に池上さんってスゲーなって、改めて認識いたしました。
この本では7つのテーマが書かれていますが、どのテーマにおいても読者にとって簡単にわかりやすく説明をしてありつつ、興味を持てるような意外なエピソードや、へぇ~っとなるエピソードを撒き散らせて、勉強することの楽しみを沸き立たせるような内容になってます。
そしてあくまで、それぞれのテーマのどれもさわりの部分の解説なんで、これを読んで“経済学”の部分に興味を持てば、今後はそっちのジャンルの本を読めばいいわけですし、“宇宙”だったら物理学等の理系の本になるだろうし、、、
何度も繰り返しますけど、本当スゲーなっと・・・
でもって池上さんの、さらにすごいところって、、、
こんだけベストセラーの本を書いたり、TV番組にも引っ張りだこにも関わらず、“ガッポガっポ儲けてやろう”とか、“おれって頭いいんだぜ~♪”っていうオーラが皆無ですよね!!?
いやぁーすげーわw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『ケーキの切れない非行少年たち』 宮口幸治
2020年2月20日 読書 コメント (3)
引き続き、新書読み漁ってます。
さすがにここ最近新書ばかりを読み続けていたことで、自分の興味のある1冊を見つける作業が大変になってきました、、、(;´∀`)
ということで、こういうときには“ランキング”で選ばせてもらおう~ということで、新書大賞なるもので最新の新書大賞2020のランキングで第2位となった『ケーキの切れない非行少年たち』を読んでみました。
※ちなみに新書大賞のサイト
↓↓↓
https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/
まずこの著者の宮口さん、本文内に詳細に書かれておりませんが、変わった経歴をされていますw
こんな感じ、、、京都大学工学部⇒建設コンサルタント⇒神戸大学医学部⇒児童精神科医として精神病院や医療少年院に勤務⇒立命館大学産業社会学教授(現在)
という経歴の持ち主、、、
建設コンサルタントしている時に何を思ったんでしょうか?
まっ、その謎は置いといてw
現在、発達障害の専門外来は申し込んでから初心の順番が来るのが4年待ちという状態で、病院としての機能が果たせないくらいの状況だとのこと。
そんな状況下で、児童精神科医として著者が犯罪を犯した非行少年たちとのやり取りから、学んだことが本書では書かれています。
最初に結論から申し上げますと、、、
非行少年たちは見ること、読むこと、聞くこと、認識する能力がそもそも正常とは言い難く、歪んでいるため、反省しようにも反省できない状態でいることが問題である。
ということです。
この本の帯に、非行少年がケーキを三等分するようにと言われて書いた図が載っていますが、犯罪を犯した非行少年の一部には、私たちには予想の範疇を越えるほどの誤った認識能力しか持たない少年たちがいるということです。
以下、本文の個人的要約です。
犯行の理由を尋ねても、難しすぎて理由が答えられなかったり、更生のためには自分のやったことと向き合うことや、被害者の気持ちを考えて内省すること、自己洞察することなどが必要ですが、そもそもその力が無いため、
つまり反省以前の問題なのです。
そういう少年たちに共通することとして、自分の感情を表す言葉があまりに少ないということが挙げられる。嫌なことや都合の悪いことがあればイライラするという表現しか言えない。
なにかを盗んだりを平気でするのは、その品物を買うためにどれだけ労働をしなければいけないか?などの努力の結晶の部分の想像をまったくできないから。
被害者の手記を読ませようにも、文字を読むこと、内容を理解することができなければ、そもそも被害者の気持ちを推し量れない。
非行少年たちの多くは、自己評価が非常に低く、その評価を上げてあげようという取り組みをする場合も見受けられるが、著者の宮口さんはそうではなく、無理に上げる必要もなく、低いままでもいいので、ありもままの現実の自分を受けいれる強さを持って欲しいと考えている。
世間では少年犯罪が起きた時に、「なぜ事件を起こしたのか?」にしか興味を示さない、それよりも著者の立場からは「そんなことをした少年をどう支援するか?」「同じようなリスクの少年はいないか?」にも興味を示してほしい、と考えている。
とまぁーこんな感じです。
正直、私にはあんまり合わない1冊でしたw
ケーキを3等分できない程の認識能力を持った人間にどう反省させますか?という導入部分以降、新たな議論の切り口も出てこないし、へぇ~と思わせるような実験もデータもウンチクも出てこなかったし、途中からは筆者の世間への不満や意見ばかりになってきて退屈でした、、、
新書大賞に踊らされずに、今後は読みたい1冊を見つけていこうと決意する意味では良い1冊でした(;´д`)
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
さすがにここ最近新書ばかりを読み続けていたことで、自分の興味のある1冊を見つける作業が大変になってきました、、、(;´∀`)
ということで、こういうときには“ランキング”で選ばせてもらおう~ということで、新書大賞なるもので最新の新書大賞2020のランキングで第2位となった『ケーキの切れない非行少年たち』を読んでみました。
※ちなみに新書大賞のサイト
↓↓↓
https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/
まずこの著者の宮口さん、本文内に詳細に書かれておりませんが、変わった経歴をされていますw
こんな感じ、、、京都大学工学部⇒建設コンサルタント⇒神戸大学医学部⇒児童精神科医として精神病院や医療少年院に勤務⇒立命館大学産業社会学教授(現在)
という経歴の持ち主、、、
建設コンサルタントしている時に何を思ったんでしょうか?
まっ、その謎は置いといてw
現在、発達障害の専門外来は申し込んでから初心の順番が来るのが4年待ちという状態で、病院としての機能が果たせないくらいの状況だとのこと。
そんな状況下で、児童精神科医として著者が犯罪を犯した非行少年たちとのやり取りから、学んだことが本書では書かれています。
最初に結論から申し上げますと、、、
非行少年たちは見ること、読むこと、聞くこと、認識する能力がそもそも正常とは言い難く、歪んでいるため、反省しようにも反省できない状態でいることが問題である。
ということです。
この本の帯に、非行少年がケーキを三等分するようにと言われて書いた図が載っていますが、犯罪を犯した非行少年の一部には、私たちには予想の範疇を越えるほどの誤った認識能力しか持たない少年たちがいるということです。
以下、本文の個人的要約です。
犯行の理由を尋ねても、難しすぎて理由が答えられなかったり、更生のためには自分のやったことと向き合うことや、被害者の気持ちを考えて内省すること、自己洞察することなどが必要ですが、そもそもその力が無いため、
つまり反省以前の問題なのです。
そういう少年たちに共通することとして、自分の感情を表す言葉があまりに少ないということが挙げられる。嫌なことや都合の悪いことがあればイライラするという表現しか言えない。
なにかを盗んだりを平気でするのは、その品物を買うためにどれだけ労働をしなければいけないか?などの努力の結晶の部分の想像をまったくできないから。
被害者の手記を読ませようにも、文字を読むこと、内容を理解することができなければ、そもそも被害者の気持ちを推し量れない。
非行少年たちの多くは、自己評価が非常に低く、その評価を上げてあげようという取り組みをする場合も見受けられるが、著者の宮口さんはそうではなく、無理に上げる必要もなく、低いままでもいいので、ありもままの現実の自分を受けいれる強さを持って欲しいと考えている。
世間では少年犯罪が起きた時に、「なぜ事件を起こしたのか?」にしか興味を示さない、それよりも著者の立場からは「そんなことをした少年をどう支援するか?」「同じようなリスクの少年はいないか?」にも興味を示してほしい、と考えている。
とまぁーこんな感じです。
正直、私にはあんまり合わない1冊でしたw
ケーキを3等分できない程の認識能力を持った人間にどう反省させますか?という導入部分以降、新たな議論の切り口も出てこないし、へぇ~と思わせるような実験もデータもウンチクも出てこなかったし、途中からは筆者の世間への不満や意見ばかりになってきて退屈でした、、、
新書大賞に踊らされずに、今後は読みたい1冊を見つけていこうと決意する意味では良い1冊でした(;´д`)
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『爆発的進化論 ~1%の奇跡がヒトを作った~』 更科功
2020年2月20日 読書
新書読み漁ってます。
今回読んだのは、以前に『残酷な進化論』『絶滅の人類史』という著書を読んで、非常におもしろかった同著者の更科功さんの別の新書です。
※かつて書いた『残酷な進化論』の読書感想文
↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/202001191033014235/
※同じくかつて書いた『絶滅の人類史』の読書感想文
↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/202001282258345956/
あいにく更科さんの最新の著書が、一番最初に私が読んだ『残酷な進化論』なので、遡りながら読んでます。
そして今回読んだのは『爆発的進化論』は、生命の進化の歴史の中においてのそれぞれの器官にターゲットを絞って書かれています。
構成は全十章で、第一章が「膜」、次が「口」、「骨」、「眼」、「肺」、「脚」、「羽」、「脳」、「性」、「命」で全十章となります。
これまで私が読んだ2冊に比べると、まだ進化の過程においても明確に分かっていない部分が多くて、推論が多かったのが気になったかなぁ~
そんな中でも自分が興味が持ったのが、「カンブリア爆発」に関しての筆者の推論部。以下要約します。
まずそもそもの「カンブリア紀」に関しての説明ですが、約5億2900万年前~5億1400万年前の時期を指した言葉で、この時期頃の地層から徐々に化石が発見される頻度が一気に多くなる。
化石が発見されるようになるということは、裏を返して言えば、このカンブリア紀を境目にして、生物の骨格が進化をはじめ、生命としての「ボディプラン」が決まってきたと言える。
※それ以前は線虫のような、細長い生物が多かったと考えられている。
生命が誕生したのが40億年前と言われている中、この限られたカンブリア紀に一気に生物の進化が進んだと言える。
それは何があったからなのか?
明確な解答はわからないまでも、更科さんはこの時の生物の大きな進化は、「動物を食べる動物の出現が引き金だったのではないか?」と推察する。
動物を食べるにしても、自分を食べようとする動物から身を守るにしても、骨格を丈夫に進化させること等の、生命としての進化がその名のとおり爆発的に推し進められたのだと結論づけている。
ここまで書いておいて、じゃあ~あと数百万年後に人間が食糧難になったりして、周囲の人間を食べるような、“ウォーキングデッド”のような世界になったら、人間は今とは違う超人的な進化を遂げることになったりするのだろうか?と考えて、その答えを私は見ることも知ることもできないことに、寂しさと安堵を覚えつつ、読書感想文としましょう~♪
今回はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今回読んだのは、以前に『残酷な進化論』『絶滅の人類史』という著書を読んで、非常におもしろかった同著者の更科功さんの別の新書です。
※かつて書いた『残酷な進化論』の読書感想文
↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/202001191033014235/
※同じくかつて書いた『絶滅の人類史』の読書感想文
↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/202001282258345956/
あいにく更科さんの最新の著書が、一番最初に私が読んだ『残酷な進化論』なので、遡りながら読んでます。
そして今回読んだのは『爆発的進化論』は、生命の進化の歴史の中においてのそれぞれの器官にターゲットを絞って書かれています。
構成は全十章で、第一章が「膜」、次が「口」、「骨」、「眼」、「肺」、「脚」、「羽」、「脳」、「性」、「命」で全十章となります。
これまで私が読んだ2冊に比べると、まだ進化の過程においても明確に分かっていない部分が多くて、推論が多かったのが気になったかなぁ~
そんな中でも自分が興味が持ったのが、「カンブリア爆発」に関しての筆者の推論部。以下要約します。
まずそもそもの「カンブリア紀」に関しての説明ですが、約5億2900万年前~5億1400万年前の時期を指した言葉で、この時期頃の地層から徐々に化石が発見される頻度が一気に多くなる。
化石が発見されるようになるということは、裏を返して言えば、このカンブリア紀を境目にして、生物の骨格が進化をはじめ、生命としての「ボディプラン」が決まってきたと言える。
※それ以前は線虫のような、細長い生物が多かったと考えられている。
生命が誕生したのが40億年前と言われている中、この限られたカンブリア紀に一気に生物の進化が進んだと言える。
それは何があったからなのか?
明確な解答はわからないまでも、更科さんはこの時の生物の大きな進化は、「動物を食べる動物の出現が引き金だったのではないか?」と推察する。
動物を食べるにしても、自分を食べようとする動物から身を守るにしても、骨格を丈夫に進化させること等の、生命としての進化がその名のとおり爆発的に推し進められたのだと結論づけている。
ここまで書いておいて、じゃあ~あと数百万年後に人間が食糧難になったりして、周囲の人間を食べるような、“ウォーキングデッド”のような世界になったら、人間は今とは違う超人的な進化を遂げることになったりするのだろうか?と考えて、その答えを私は見ることも知ることもできないことに、寂しさと安堵を覚えつつ、読書感想文としましょう~♪
今回はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『死に至る病 ~あなたを蝕む愛着障害の脅威~』 岡田尊司
2020年2月16日 読書
引き続き新書読んだります。
もう最近は本屋に行ったら、ビジネス書の新刊のコーナーを軽く見てから、すぐに新書コーナーへ行って、延々と好きそうな1冊を見つける作業です。
つーわけで今回読んだのは、『死に至る病 ~あなたを蝕む愛着障害の脅威~』 岡田尊司著です。
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%BB%E3%81%AB%E8%87%B3%E3%82%8B%E7%97%85-%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E8%9D%95%E3%82%80%E6%84%9B%E7%9D%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AE%E8%84%85%E5%A8%81-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B2%A1%E7%94%B0-%E5%B0%8A%E5%8F%B8/dp/4334044360/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%AD%BB%E3%81%AB%E8%87%B3%E3%82%8B%E7%97%85&qid=1581808765&sr=8-1
この本は“愛着障害”に関して書かれた本で、かつて哲学者キルケゴールが書いた著作『死に至る病』をモジって書かれた本。
モジってと書いたけど、正確に言えば同名なんですけどね。
キルケゴールはその著作の中で「死に至る病とは絶望のことである」ということで、絶望に関して書いたのに対して、この本では「愛着障害とは絶望のように神を信じられなくなったどころか、親の愛さえも信じられないこと」と、愛着障害のリスクを警鐘して始まる。
以下、内容を自分なりに要約していく~
●境界性パーソナリティ障害という精神病とも、神経症とも言える病気が1950年代より目立ち始める。子どものうつを調べていくと、家庭環境、とりわけ両親の仲が影響がしていることがわかってきた。
●ADHDは遺伝要因が7~8割程度ある症状で、米国でも1950~60年代に突如として目立ち始める。調査していくと虐待・養育者の交代により発症リスクは高まっている。
●みよりの無い子どもが預けられる養護施設と、刑務所内にある乳児院(母親が服役中ということ)で、子どもの発達状況や健康状態を調査をした結果、刑務所内の子どもの方が断然発達状態・健康状態ともに良好に育っていた。これにより、育て方云々よりも母親の存在の有無の方が、子どもを育てる上において重要だと言える。
●子育てにおいて重要な脳内物質がオキシトシン。オキシトシンが正常に稼働することにより、2つの効果が認められる。
①育児や世話だけでなく、絆(つがい関係、他人関係)にも重要な作用
②ストレス・不安の軽減効果
虐待やネグレクトの経験のある子どもはオキシトシンの働きが悪く、オキシトシン受容体が少ない
※オキシトシンのメチル化
●子育てにおいて母親が意識すべきことは、子どもにとって安全基地のような存在になること。
安全基地になるための条件は2つ
応答性・・・子どもが助けを求めたらすぐに駆けつける。
共感性・・・気持ちを共有し同調することと、相手の気持ちを正確に理解する。
安全基地があることにより、子どもの①情緒的安定、②外界への好奇心、の育成に繋がる。
●オキシトシン濃度はどういった時に高まるのか?
①親子で遊んだあと、そしてそれ以上に重要なタイミングが、②親子間の感情が同期する時。
気持ちの共有が大事
オキシトシンがうまく働かないと、免疫系の発達障害が起こり、病気にもなりやすいし、ちょっとした病気が重症化しやすい、愛着障害の母親は陣痛の際にオキシトシンが足らなくて痛みに耐えきれず麻酔が必要になったりする傾向があるのでは?
●愛着障害になった子どもの特徴
回避型・・・失感情症に見られる、無関心、無気力な状態。相手の気持ちにも、自分の気持ちにも共感できない。
※自分の感情を言い表せない。辛い状況だけど辛いと感じない、ストレスはどんどんと溜め込んでいっている。
不安型・・・なにかに依存する傾向。依存先としてはパートナーだったり、酒、タバコ、覚せい剤・・・等々、パートナーに極度に依存する一方嫌なことがあると、裏切られたという思いからストレスを撒き散らす傾向。撒き散らす分、回避型よりも健康的。
両価型・・・例としては、親が受験等で子どもに期待しすぎている家庭環境で育つことで、親の期待通りの子どもになろうとするタイプ。期待に沿うことが子どもの中で全てとなるので、学業についていけなくなったり、目標の大学に進学できなくなったり、もし目標の大学へ進学できたとしてもそれ以降何をすればいいかよくわからなくなってしまう等。
●人間が幸福を感じることが出来るのは3つのみ
※この3つの脳内物質のどれかによってしか、人間は幸福と感じられない
①エンドルフィン・・・お腹いっぱいにご飯を食べたり、セックスしたりするときに出る。
②ドーパミン・・・困難な目標を達成した時に出る。
※希望の大学に合格した時、麻雀でロンした時、マラソンを完走した時とか。
これを悪用したのが麻薬。
③オキシトシン・・・愛する者の顔を見たり、ふれ合ったりした時。他人とのふれあいを通じて出る。
※上記2つと大きく違うのは、興奮というよりも安らぎの感覚。そして唯一努力・行為がいらないし、結果もいらない幸福。無条件で与えられる満足
だから愛着障害になると(オキシトシン不足)、過食症(エンドルフィン追求)や、麻薬中毒(ドーパミン追求)になるリスクが上がる。
●Q.なぜ近年になって愛着障害がよく目に付くことになっているのか?
A.かつては愛着障害になると、成人になるまで生き延びることができなかった。それが1940年代にペニシリンが発見されたことによって、乳幼児の死亡率が減少した。
※19世紀の乳幼児の死亡率は、イギリス25%、フランス30%、イタリア・スペイン40%だった。
その他にも、米国では1950年代以降、女性の職場進出が進んだことや、米国の離婚率が1960年代から急増し、1980年代以降高止まりしたことも要因と考えられる。
そしてもう一つ、無宗教の人が増加しているということも要因だと考えられる。かつては宗教は親のいない子、愛されない子にも等しく神や仏の愛を注ぐという安全装置としての機能があったのではないか?
※無宗教の人のデータ(米国)、1950-60年代2%、1970年代3%、1980年7%、2010年14%、2018年20%
●ADHDは過去30年以上に渡って、遺伝要因があるものであり、養育要因は無関係とされてきたが、今後その常識が崩れる可能性もあるかもしれない。
オキシトシンは落ち着きを高める作用があるが、ADHDに無関係と言えるだろうか?
●愛着とは世話をする仕組みである。
愛着の希薄化が進行すると、人は誰の世話もせず、誰の世話にもならず、自分のためだけに生きる。そこには生きる喜びも得られない。
結論として、愛着障害によって、社会から生きる意味が失われるという根源的な破綻が発生する。
とまぁーこんな感じです。
人間の幸福は3種類しかないってのが、へぇ~ってなったなぁ~
作者の岡田さんは、障害者には国の支援があるにも関わらず、愛着障害者には一切の支援がないということに異を唱えていらっしゃいましたが、実に根が深い問題でどうすればいいんでしょうかね?
今回はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
もう最近は本屋に行ったら、ビジネス書の新刊のコーナーを軽く見てから、すぐに新書コーナーへ行って、延々と好きそうな1冊を見つける作業です。
つーわけで今回読んだのは、『死に至る病 ~あなたを蝕む愛着障害の脅威~』 岡田尊司著です。
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%BB%E3%81%AB%E8%87%B3%E3%82%8B%E7%97%85-%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%92%E8%9D%95%E3%82%80%E6%84%9B%E7%9D%80%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AE%E8%84%85%E5%A8%81-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B2%A1%E7%94%B0-%E5%B0%8A%E5%8F%B8/dp/4334044360/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%AD%BB%E3%81%AB%E8%87%B3%E3%82%8B%E7%97%85&qid=1581808765&sr=8-1
この本は“愛着障害”に関して書かれた本で、かつて哲学者キルケゴールが書いた著作『死に至る病』をモジって書かれた本。
モジってと書いたけど、正確に言えば同名なんですけどね。
キルケゴールはその著作の中で「死に至る病とは絶望のことである」ということで、絶望に関して書いたのに対して、この本では「愛着障害とは絶望のように神を信じられなくなったどころか、親の愛さえも信じられないこと」と、愛着障害のリスクを警鐘して始まる。
以下、内容を自分なりに要約していく~
●境界性パーソナリティ障害という精神病とも、神経症とも言える病気が1950年代より目立ち始める。子どものうつを調べていくと、家庭環境、とりわけ両親の仲が影響がしていることがわかってきた。
●ADHDは遺伝要因が7~8割程度ある症状で、米国でも1950~60年代に突如として目立ち始める。調査していくと虐待・養育者の交代により発症リスクは高まっている。
●みよりの無い子どもが預けられる養護施設と、刑務所内にある乳児院(母親が服役中ということ)で、子どもの発達状況や健康状態を調査をした結果、刑務所内の子どもの方が断然発達状態・健康状態ともに良好に育っていた。これにより、育て方云々よりも母親の存在の有無の方が、子どもを育てる上において重要だと言える。
●子育てにおいて重要な脳内物質がオキシトシン。オキシトシンが正常に稼働することにより、2つの効果が認められる。
①育児や世話だけでなく、絆(つがい関係、他人関係)にも重要な作用
②ストレス・不安の軽減効果
虐待やネグレクトの経験のある子どもはオキシトシンの働きが悪く、オキシトシン受容体が少ない
※オキシトシンのメチル化
●子育てにおいて母親が意識すべきことは、子どもにとって安全基地のような存在になること。
安全基地になるための条件は2つ
応答性・・・子どもが助けを求めたらすぐに駆けつける。
共感性・・・気持ちを共有し同調することと、相手の気持ちを正確に理解する。
安全基地があることにより、子どもの①情緒的安定、②外界への好奇心、の育成に繋がる。
●オキシトシン濃度はどういった時に高まるのか?
①親子で遊んだあと、そしてそれ以上に重要なタイミングが、②親子間の感情が同期する時。
気持ちの共有が大事
オキシトシンがうまく働かないと、免疫系の発達障害が起こり、病気にもなりやすいし、ちょっとした病気が重症化しやすい、愛着障害の母親は陣痛の際にオキシトシンが足らなくて痛みに耐えきれず麻酔が必要になったりする傾向があるのでは?
●愛着障害になった子どもの特徴
回避型・・・失感情症に見られる、無関心、無気力な状態。相手の気持ちにも、自分の気持ちにも共感できない。
※自分の感情を言い表せない。辛い状況だけど辛いと感じない、ストレスはどんどんと溜め込んでいっている。
不安型・・・なにかに依存する傾向。依存先としてはパートナーだったり、酒、タバコ、覚せい剤・・・等々、パートナーに極度に依存する一方嫌なことがあると、裏切られたという思いからストレスを撒き散らす傾向。撒き散らす分、回避型よりも健康的。
両価型・・・例としては、親が受験等で子どもに期待しすぎている家庭環境で育つことで、親の期待通りの子どもになろうとするタイプ。期待に沿うことが子どもの中で全てとなるので、学業についていけなくなったり、目標の大学に進学できなくなったり、もし目標の大学へ進学できたとしてもそれ以降何をすればいいかよくわからなくなってしまう等。
●人間が幸福を感じることが出来るのは3つのみ
※この3つの脳内物質のどれかによってしか、人間は幸福と感じられない
①エンドルフィン・・・お腹いっぱいにご飯を食べたり、セックスしたりするときに出る。
②ドーパミン・・・困難な目標を達成した時に出る。
※希望の大学に合格した時、麻雀でロンした時、マラソンを完走した時とか。
これを悪用したのが麻薬。
③オキシトシン・・・愛する者の顔を見たり、ふれ合ったりした時。他人とのふれあいを通じて出る。
※上記2つと大きく違うのは、興奮というよりも安らぎの感覚。そして唯一努力・行為がいらないし、結果もいらない幸福。無条件で与えられる満足
だから愛着障害になると(オキシトシン不足)、過食症(エンドルフィン追求)や、麻薬中毒(ドーパミン追求)になるリスクが上がる。
●Q.なぜ近年になって愛着障害がよく目に付くことになっているのか?
A.かつては愛着障害になると、成人になるまで生き延びることができなかった。それが1940年代にペニシリンが発見されたことによって、乳幼児の死亡率が減少した。
※19世紀の乳幼児の死亡率は、イギリス25%、フランス30%、イタリア・スペイン40%だった。
その他にも、米国では1950年代以降、女性の職場進出が進んだことや、米国の離婚率が1960年代から急増し、1980年代以降高止まりしたことも要因と考えられる。
そしてもう一つ、無宗教の人が増加しているということも要因だと考えられる。かつては宗教は親のいない子、愛されない子にも等しく神や仏の愛を注ぐという安全装置としての機能があったのではないか?
※無宗教の人のデータ(米国)、1950-60年代2%、1970年代3%、1980年7%、2010年14%、2018年20%
●ADHDは過去30年以上に渡って、遺伝要因があるものであり、養育要因は無関係とされてきたが、今後その常識が崩れる可能性もあるかもしれない。
オキシトシンは落ち着きを高める作用があるが、ADHDに無関係と言えるだろうか?
●愛着とは世話をする仕組みである。
愛着の希薄化が進行すると、人は誰の世話もせず、誰の世話にもならず、自分のためだけに生きる。そこには生きる喜びも得られない。
結論として、愛着障害によって、社会から生きる意味が失われるという根源的な破綻が発生する。
とまぁーこんな感じです。
人間の幸福は3種類しかないってのが、へぇ~ってなったなぁ~
作者の岡田さんは、障害者には国の支援があるにも関わらず、愛着障害者には一切の支援がないということに異を唱えていらっしゃいましたが、実に根が深い問題でどうすればいいんでしょうかね?
今回はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 山口周
2020年2月13日 読書
引き続き新書を読み読みしております~♪♪
新書って色んな出版社から出ているけど、作者は違えど各出版社によって“新書の色”ってものが何となく分かってきたような気がする今日この頃・・・いかがお過ごしでしょうかw?
今回読んだ、光文社新書は結構好きな“新書の色”のような気がする。
つーわけで、今回読んだ本のAmazonのページ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%80%8D%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%80%8D-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%91%A8/dp/4334039960/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3JG85WF36RDMA&keywords=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C+%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98+%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B&qid=1581604319&sprefix=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%2Caps%2C296&sr=8-1
今回この本を読もうと思ったのも、Amazonでレビューが200件以上あるという部分。こりゃ、相当人気のある本に違いないと思い購入~~
以下、内容の要約しながらの感想
●正しく論理的・理性的に情報処理をすると「他人と同じ解答」になってしまうはず。⇔正解のコモディティ化
そこには経営上のパラドックスが存在する、なぜならば経営というのは基本的に「差別化」を追求するものだから。
●日本の企業が美意識に欠け、計測可能な目標だけを伸ばすだけに特化してしまったため、コンプライアンス違反の元凶になってしまう。
●かつては需給関係において、今よりも科学進歩がされていなかったため、“解”を出すことが難しく、希少性があったが、科学の進んだ現在においては“解”はありふれたもの・・・
そんな中で日本企業が勝ち残るための方法は大きく2つ
「スピード」&「コスト」
※特に1985年のプラザ合意までは為替面の有利もあり、コスト〇
「人と同じ答え」を「より早くより安く」市場への精神だった・・・
●経営とは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」が混じりあったもの
アート:理念やビジョン
サイエンス:アートに分析や評価を通し裏付けをする
クラフト:実行力、製造力
この3者の主張を戦わせると、必ず「サイエンス」と「クラフト」が勝つ。
※この2者は言語化が容易く、再現性があるため
理想の会社像・・・
トップに「アート」を据え、「サイエンス」と「クラフト」のブレインで左右の両翼を固める
●日本の大企業においてのコンプライアンス問題
経営陣が最も重要な仕事をしてこなかった。それは経営というゲームの戦略を考えることと、もう一つはゲームのルールを変えること。
経営側のビジョンが足りない、それは具体的にはこれから向かう場所を視覚的にイメージをするということ。そしてそこにはワクワク感がなければならない。
●イノベーションは優れているものほど「パクられてしまう」
過去にノートパソコンを初めて発明したのは東芝、、、それが今では?
このことより、イノベーションによるデザインやテクノロジーはすぐにパクられてしまうことで、陳腐化が早い。
それに対して、世界観やストーリー形成(サイエンスでもクラフトでもないアートの要素)はパクられにくい
特に、今後アート要素が重要になる世界において日本はフランスと同じくらい、アートに関して素養があり有利な国である。
●正しい「誠実性」という柔軟なモノサシ
ただ単に違法でないという理由だけだと、後で違法だとされる可能性がある。
↓
※例えば、グレーゾーン金利
(利息制限法の定める金利以上だが、出資法の定める上限金利には満たない金利)
法律に従う、法律を守るということだけでなく、自分自身の倫理観へのモノサシを持つ必要がある、そして途中でそのモノサシの尺度を修正していくこと。
●じゃあ、どうやって「美意識」をあげるか?
①絵画を見る
その際、1.何が描かれているか? 2.何が起きていて、これから何が起こるのか? 3.自分の中にどんな感情・感覚が起きているのか?を考える。
②哲学を学ぶ
過去の偉大な哲学者の有名な理論を知るというよりも、それに至るプロセスを学ぶ
⇒そこには無批判にシステムを受け入れない姿勢が内在している
③文学を読む
とまぁーこんな感じでした。
最近の日本企業には「美意識」が欠けていることにより、コンプライアンス問題が頻発しているという事実には大きく頷きました。
そうならないためにも、会社の経営陣には「ゲームチェンジャー」として「美意識」を積んでって欲しいと思ったし、経営陣でもない自分にとっては、今後の移りゆく世界の中で確固たる自分の中の柔軟な倫理観を持っていきたいと感じました。
時代の変化を先読みさせるような、良書だったと思います。
今日はそんか感じでーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
新書って色んな出版社から出ているけど、作者は違えど各出版社によって“新書の色”ってものが何となく分かってきたような気がする今日この頃・・・いかがお過ごしでしょうかw?
今回読んだ、光文社新書は結構好きな“新書の色”のような気がする。
つーわけで、今回読んだ本のAmazonのページ
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https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%80%8D%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%80%8D-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%91%A8/dp/4334039960/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3JG85WF36RDMA&keywords=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C+%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98+%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B&qid=1581604319&sprefix=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%2Caps%2C296&sr=8-1
今回この本を読もうと思ったのも、Amazonでレビューが200件以上あるという部分。こりゃ、相当人気のある本に違いないと思い購入~~
以下、内容の要約しながらの感想
●正しく論理的・理性的に情報処理をすると「他人と同じ解答」になってしまうはず。⇔正解のコモディティ化
そこには経営上のパラドックスが存在する、なぜならば経営というのは基本的に「差別化」を追求するものだから。
●日本の企業が美意識に欠け、計測可能な目標だけを伸ばすだけに特化してしまったため、コンプライアンス違反の元凶になってしまう。
●かつては需給関係において、今よりも科学進歩がされていなかったため、“解”を出すことが難しく、希少性があったが、科学の進んだ現在においては“解”はありふれたもの・・・
そんな中で日本企業が勝ち残るための方法は大きく2つ
「スピード」&「コスト」
※特に1985年のプラザ合意までは為替面の有利もあり、コスト〇
「人と同じ答え」を「より早くより安く」市場への精神だった・・・
●経営とは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」が混じりあったもの
アート:理念やビジョン
サイエンス:アートに分析や評価を通し裏付けをする
クラフト:実行力、製造力
この3者の主張を戦わせると、必ず「サイエンス」と「クラフト」が勝つ。
※この2者は言語化が容易く、再現性があるため
理想の会社像・・・
トップに「アート」を据え、「サイエンス」と「クラフト」のブレインで左右の両翼を固める
●日本の大企業においてのコンプライアンス問題
経営陣が最も重要な仕事をしてこなかった。それは経営というゲームの戦略を考えることと、もう一つはゲームのルールを変えること。
経営側のビジョンが足りない、それは具体的にはこれから向かう場所を視覚的にイメージをするということ。そしてそこにはワクワク感がなければならない。
●イノベーションは優れているものほど「パクられてしまう」
過去にノートパソコンを初めて発明したのは東芝、、、それが今では?
このことより、イノベーションによるデザインやテクノロジーはすぐにパクられてしまうことで、陳腐化が早い。
それに対して、世界観やストーリー形成(サイエンスでもクラフトでもないアートの要素)はパクられにくい
特に、今後アート要素が重要になる世界において日本はフランスと同じくらい、アートに関して素養があり有利な国である。
●正しい「誠実性」という柔軟なモノサシ
ただ単に違法でないという理由だけだと、後で違法だとされる可能性がある。
↓
※例えば、グレーゾーン金利
(利息制限法の定める金利以上だが、出資法の定める上限金利には満たない金利)
法律に従う、法律を守るということだけでなく、自分自身の倫理観へのモノサシを持つ必要がある、そして途中でそのモノサシの尺度を修正していくこと。
●じゃあ、どうやって「美意識」をあげるか?
①絵画を見る
その際、1.何が描かれているか? 2.何が起きていて、これから何が起こるのか? 3.自分の中にどんな感情・感覚が起きているのか?を考える。
②哲学を学ぶ
過去の偉大な哲学者の有名な理論を知るというよりも、それに至るプロセスを学ぶ
⇒そこには無批判にシステムを受け入れない姿勢が内在している
③文学を読む
とまぁーこんな感じでした。
最近の日本企業には「美意識」が欠けていることにより、コンプライアンス問題が頻発しているという事実には大きく頷きました。
そうならないためにも、会社の経営陣には「ゲームチェンジャー」として「美意識」を積んでって欲しいと思ったし、経営陣でもない自分にとっては、今後の移りゆく世界の中で確固たる自分の中の柔軟な倫理観を持っていきたいと感じました。
時代の変化を先読みさせるような、良書だったと思います。
今日はそんか感じでーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『ネットは社会を分断しない』 田中辰雄・浜屋敏
2020年2月3日 読書 コメント (5)
引き続き新書ブームなので、新書を読み読み・・・
今回読んだのは『ネットは社会を分断しない』です。
ネットってなにか事あるごとに、炎上案件にこれでもかというような罵詈雑言が並べられたり、全く相容れようとしない右翼と左翼が延々と過激な発言でもって論争している・・・そんな印象ありませんか?
そんな状況を見ていると、ネット社会になって社会の分断は進んでいるだろうと思ってしまうわけなんですが、この本では大規模なアンケート調査を行って、タイトルの通り「ネットは社会を分断しない」事実を訴えています。
なかなかに興味深い1冊です。
以下、この本の内容を個人的に要約して記載していきます。
●ネットが社会に普及し始める当初は、ネットは様々人々の意見をすぐに発言したり、お互いにやり取りがすぐにできるようになるということで、相互理解を昔以上にできるようになるツールだと信じられていた。
しかし、現実はネット上では誹謗中傷が飛び交い、「ネトウヨ」「パヨク」なんていうネットスラングも誕生している。
●ネットでは色んな人々の意見が聞けるようになるという、ネット黎明期の理想とは正反対に、同意見の人同士が集まり、自分の意見の反対の意見を聞かないようになる現象(サイバーカスケード)が発生してしまっているのではないか?
●分極化は日本と同様、米国でも進んでいる。米国ではトランプ大統領の誕生が象徴的だし、日本でも自民党批判の報道がさんざんされている中において、支持率が一定なのは、分極化がすすんでいる証拠。
●ネット上で、自分の同意見ばかりを見るようになることは、サイバーカスケードともエコーチェーンバー現象とも、協調フィルタリング、フィルターバブルなんていう呼び方もある。
呼び方はなんであれ、同意見ばかりを見ることで、自分の意見が強化され、それにより次第に意見が過激になっていく傾向が考えられる。
ここまでは、世間一般に考えられている「ネットは社会を分断しているはず」という意見を裏付けるような事実を書いているのですが、ここからタイトルの通り、ネットは社会を分断しないことを証明する段階へと文章が変わっていきます。
●分断がすすんでいるのはネットを使う若年層ではなく、ネットを使わない中高年。
※アンケート調査によって、年齢が高ければ高い人ほど右翼・左翼の考え方が極端な人の割合が多いことがわかった。これではネットが普及したから社会が分断したとは言えない。
●調査がさらにわかったことは、ネットを利用している人はむしろ意見が中庸な穏健化になる傾向がある。
※もともと右翼・左翼等の固定された意見を持った人間がネットを利用すると、意見がより硬直化し、意見がより過激になる傾向があるが、そうでない大多数の穏健派の人間がネットを利用すると、より意見が穏健化する傾向があった。
●これまでSNSでは選択的接触が強く、自分と同意見ばかりを見るようになるのだろうと考えられていたが、ツイッターとフェイスブックを利用している人でも、6割が自分と同意見の人間の意見、4割が自分と反対意見の人間の意見を見ている。
※90%以上が自分と同意見の人の発言しか見ないような人間は、5%程度のみ。
●改めて確認・・・
保守派のメデイア:読売新聞、産経新聞
リベラル派のメディア:朝日新聞、毎日新聞、報道ステーション、サンデーモーニング
※保守派のTV番組は主だったものは無い
●炎上事件に書き込みする人は1%程度
※人数ベースで0.23%の人が、書き込み数ベースでは50%を占めているというデータがある。
そこで両極端な意見が出れば出るほど、大多数の穏健派の人間は書き込んだり、発言を控えるようになる。
つーわけで、自分の中の常識だと思っていたことの逆を行くデータをどんどんと出されていくので、知的好奇心が刺激されておもしろかったですね~
この著書でのデータをもとに、ここ数年間の世界の分断化はネットが普及したからではなくて、高齢化がすすんだからだ、という方が正しいようです。
※なぜか本の中ではその点に関して言及はしていない
ということは、これから数十年後に高齢化が一服した際には、生まれた時からネットが身近だった層が国民のほぼ大半となり、穏健化した国民ばかりになるということになるのだろうか?
こればっかりは、その時になってみないとわからないので、将来の答え合わせが楽しみだ・・・(;゚д゚)ゴクリ
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今回読んだのは『ネットは社会を分断しない』です。
ネットってなにか事あるごとに、炎上案件にこれでもかというような罵詈雑言が並べられたり、全く相容れようとしない右翼と左翼が延々と過激な発言でもって論争している・・・そんな印象ありませんか?
そんな状況を見ていると、ネット社会になって社会の分断は進んでいるだろうと思ってしまうわけなんですが、この本では大規模なアンケート調査を行って、タイトルの通り「ネットは社会を分断しない」事実を訴えています。
なかなかに興味深い1冊です。
以下、この本の内容を個人的に要約して記載していきます。
●ネットが社会に普及し始める当初は、ネットは様々人々の意見をすぐに発言したり、お互いにやり取りがすぐにできるようになるということで、相互理解を昔以上にできるようになるツールだと信じられていた。
しかし、現実はネット上では誹謗中傷が飛び交い、「ネトウヨ」「パヨク」なんていうネットスラングも誕生している。
●ネットでは色んな人々の意見が聞けるようになるという、ネット黎明期の理想とは正反対に、同意見の人同士が集まり、自分の意見の反対の意見を聞かないようになる現象(サイバーカスケード)が発生してしまっているのではないか?
●分極化は日本と同様、米国でも進んでいる。米国ではトランプ大統領の誕生が象徴的だし、日本でも自民党批判の報道がさんざんされている中において、支持率が一定なのは、分極化がすすんでいる証拠。
●ネット上で、自分の同意見ばかりを見るようになることは、サイバーカスケードともエコーチェーンバー現象とも、協調フィルタリング、フィルターバブルなんていう呼び方もある。
呼び方はなんであれ、同意見ばかりを見ることで、自分の意見が強化され、それにより次第に意見が過激になっていく傾向が考えられる。
ここまでは、世間一般に考えられている「ネットは社会を分断しているはず」という意見を裏付けるような事実を書いているのですが、ここからタイトルの通り、ネットは社会を分断しないことを証明する段階へと文章が変わっていきます。
●分断がすすんでいるのはネットを使う若年層ではなく、ネットを使わない中高年。
※アンケート調査によって、年齢が高ければ高い人ほど右翼・左翼の考え方が極端な人の割合が多いことがわかった。これではネットが普及したから社会が分断したとは言えない。
●調査がさらにわかったことは、ネットを利用している人はむしろ意見が中庸な穏健化になる傾向がある。
※もともと右翼・左翼等の固定された意見を持った人間がネットを利用すると、意見がより硬直化し、意見がより過激になる傾向があるが、そうでない大多数の穏健派の人間がネットを利用すると、より意見が穏健化する傾向があった。
●これまでSNSでは選択的接触が強く、自分と同意見ばかりを見るようになるのだろうと考えられていたが、ツイッターとフェイスブックを利用している人でも、6割が自分と同意見の人間の意見、4割が自分と反対意見の人間の意見を見ている。
※90%以上が自分と同意見の人の発言しか見ないような人間は、5%程度のみ。
●改めて確認・・・
保守派のメデイア:読売新聞、産経新聞
リベラル派のメディア:朝日新聞、毎日新聞、報道ステーション、サンデーモーニング
※保守派のTV番組は主だったものは無い
●炎上事件に書き込みする人は1%程度
※人数ベースで0.23%の人が、書き込み数ベースでは50%を占めているというデータがある。
そこで両極端な意見が出れば出るほど、大多数の穏健派の人間は書き込んだり、発言を控えるようになる。
つーわけで、自分の中の常識だと思っていたことの逆を行くデータをどんどんと出されていくので、知的好奇心が刺激されておもしろかったですね~
この著書でのデータをもとに、ここ数年間の世界の分断化はネットが普及したからではなくて、高齢化がすすんだからだ、という方が正しいようです。
※なぜか本の中ではその点に関して言及はしていない
ということは、これから数十年後に高齢化が一服した際には、生まれた時からネットが身近だった層が国民のほぼ大半となり、穏健化した国民ばかりになるということになるのだろうか?
こればっかりは、その時になってみないとわからないので、将来の答え合わせが楽しみだ・・・(;゚д゚)ゴクリ
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
最近自分の中で空前の新書ブームが到来しております!!
だってよく考えてみてくださいよ~ 新書って、たかだか800円くらいで良質な内容をあの薄いページ数でまとめているんですよっ!!
言うならば、新書って外食業界での吉野家的存在で、、、
安い!!薄い!!面白い!!
の3拍子揃っている本なんですよっ!!?
つーわけで、今作の『無気力の心理学』ですw
なんかこの本は、元々この本が出たのが1981年だったものの結構な重版を重ねて、満を持して今年の1月に改訂版として出たんだとのこと。
初版が自分の生まれた歳よりも前ということで、書かれている内容がそれだけ古いということで心配は残るものの、そんな中でも今年になって改訂して出るくらいなんだから令和のこの世にも使える重要な内容があるんだろうと思い購入しました。
内容はタイトル通り、どうすれば“無気力状態”を脱することが出来るのか?やりがいを感じるにはどうすればいいのか?という内容です。
海外での無気力に関しての実験内容を多数紹介しているのですが、この本1冊通じて実験結果がグラフになって紹介されている部分が一箇所たりとも存在しないというのも特徴的でした。決してそれによって理解しにくくなっているわけではないので、著者の説明能力が高いということですね。
内容を私の言葉で簡単に要約していきます。
まず最初にセリグマンの実験を紹介しています。セリグマンは犬に電気ショックを浴びせる実験を紹介しつつ、自分の行動によりショックを回避できない経験をすることで、①環境に能動的に反応する能力が低下、②学習能力の低下、③情緒不安定、となることを紹介しています。
具体的には、自宅が騒音地区の子どもには、あきらめが早い傾向があることや、施設で育てられた乳児は自分からすすんで環境に働きかけしないことなどが挙げられていました。
施設で育てられた乳児の“問題ある落ち着き”が形成する流れをこう分析しています。
①「抗議」・・・おしめを替えてほしいとか、ミルクが飲みたいなどの泣いての訴え
↓↓↓
②「絶望」・・・泣くことを辞める
↓↓↓
③「否認」・・・自分には環境に働きかける能力がないと認識する
こういったことから、乳児などの発達初期に「自分は環境に影響をもたらすことができる」と感じる経験をもつことは有用で、それにより①将来の挫折した際の耐性、②知力の発達、③多様な表現力、に繋がるとしている。
親や上司は全部が全部ではないので例外はあるが、子どもや部下の失敗時には、「失敗の原因は能力が劣るからではなく、努力が足りなかったから」と伝えて励ましてやったほうがよい。
メタ認知と言って、自分の得意不得意、能力、適正、興味を知っておくことも大事。子供の時にはこの認識力が親よりも劣っているはずなので、親が教えてあげることも重要。
ごほうびがあることで頑張りが増すことはあるが、ごほうびが無くなった瞬間やる気が削がれてしまうという功罪がある。
競争させることで頑張りがますことはあるが、社内での抗争、職場内で険悪な関係が発生してしまう等の功罪がある。
↓↓↓↓↓
他者との暖かいやりとり、仲間同士の教え合いを活用すると良い
プロ野球選手など熟達者は初心者と何が違うのか?
↓↓↓
たんに強い筋肉を持っているとか、すばやく動けるとかではなく、自分のできる範囲内の活動のうちから適切な判断ができるということで、初心者と大きく違う。
教育現場において活用方法
①協同学習(⇔個別学習)
②過去の自己最高記録との競争
③集団同士の競争(少数派切り捨ての危険性もあるので注意が必要)
「労働者」というレッテル認識はモチベ低下に・・・
究極的には、アメやムチでなく、労働に内在する喜びを探求する。
※自動車製造のある工場では、極端な分業をするベルトコンベア方式をやめて、行員の「自動車を作る喜び」を味わわせようとしている
受験競争は、長期において能力競争を避ける機会として機能している
※あんまり社内で社員同士がバチバチしてても悪影響だから
こんなところですね~
5歳の子どもを持つ親としては、子どもの失敗時の励ましの方法や、周囲と比較するのではなく、過去の自分との競争をさせるというやり方は非常に良いと感じました。
さすが良著だけあって、初版から40年近くたった今でも得るものが多かったですね~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
だってよく考えてみてくださいよ~ 新書って、たかだか800円くらいで良質な内容をあの薄いページ数でまとめているんですよっ!!
言うならば、新書って外食業界での吉野家的存在で、、、
安い!!薄い!!面白い!!
の3拍子揃っている本なんですよっ!!?
つーわけで、今作の『無気力の心理学』ですw
なんかこの本は、元々この本が出たのが1981年だったものの結構な重版を重ねて、満を持して今年の1月に改訂版として出たんだとのこと。
初版が自分の生まれた歳よりも前ということで、書かれている内容がそれだけ古いということで心配は残るものの、そんな中でも今年になって改訂して出るくらいなんだから令和のこの世にも使える重要な内容があるんだろうと思い購入しました。
内容はタイトル通り、どうすれば“無気力状態”を脱することが出来るのか?やりがいを感じるにはどうすればいいのか?という内容です。
海外での無気力に関しての実験内容を多数紹介しているのですが、この本1冊通じて実験結果がグラフになって紹介されている部分が一箇所たりとも存在しないというのも特徴的でした。決してそれによって理解しにくくなっているわけではないので、著者の説明能力が高いということですね。
内容を私の言葉で簡単に要約していきます。
まず最初にセリグマンの実験を紹介しています。セリグマンは犬に電気ショックを浴びせる実験を紹介しつつ、自分の行動によりショックを回避できない経験をすることで、①環境に能動的に反応する能力が低下、②学習能力の低下、③情緒不安定、となることを紹介しています。
具体的には、自宅が騒音地区の子どもには、あきらめが早い傾向があることや、施設で育てられた乳児は自分からすすんで環境に働きかけしないことなどが挙げられていました。
施設で育てられた乳児の“問題ある落ち着き”が形成する流れをこう分析しています。
①「抗議」・・・おしめを替えてほしいとか、ミルクが飲みたいなどの泣いての訴え
↓↓↓
②「絶望」・・・泣くことを辞める
↓↓↓
③「否認」・・・自分には環境に働きかける能力がないと認識する
こういったことから、乳児などの発達初期に「自分は環境に影響をもたらすことができる」と感じる経験をもつことは有用で、それにより①将来の挫折した際の耐性、②知力の発達、③多様な表現力、に繋がるとしている。
親や上司は全部が全部ではないので例外はあるが、子どもや部下の失敗時には、「失敗の原因は能力が劣るからではなく、努力が足りなかったから」と伝えて励ましてやったほうがよい。
メタ認知と言って、自分の得意不得意、能力、適正、興味を知っておくことも大事。子供の時にはこの認識力が親よりも劣っているはずなので、親が教えてあげることも重要。
ごほうびがあることで頑張りが増すことはあるが、ごほうびが無くなった瞬間やる気が削がれてしまうという功罪がある。
競争させることで頑張りがますことはあるが、社内での抗争、職場内で険悪な関係が発生してしまう等の功罪がある。
↓↓↓↓↓
他者との暖かいやりとり、仲間同士の教え合いを活用すると良い
プロ野球選手など熟達者は初心者と何が違うのか?
↓↓↓
たんに強い筋肉を持っているとか、すばやく動けるとかではなく、自分のできる範囲内の活動のうちから適切な判断ができるということで、初心者と大きく違う。
教育現場において活用方法
①協同学習(⇔個別学習)
②過去の自己最高記録との競争
③集団同士の競争(少数派切り捨ての危険性もあるので注意が必要)
「労働者」というレッテル認識はモチベ低下に・・・
究極的には、アメやムチでなく、労働に内在する喜びを探求する。
※自動車製造のある工場では、極端な分業をするベルトコンベア方式をやめて、行員の「自動車を作る喜び」を味わわせようとしている
受験競争は、長期において能力競争を避ける機会として機能している
※あんまり社内で社員同士がバチバチしてても悪影響だから
こんなところですね~
5歳の子どもを持つ親としては、子どもの失敗時の励ましの方法や、周囲と比較するのではなく、過去の自分との競争をさせるというやり方は非常に良いと感じました。
さすが良著だけあって、初版から40年近くたった今でも得るものが多かったですね~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『絶滅の人類史』 更科功
2020年1月28日 読書
この本のAmazonのページ
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こないだこの著者の最新刊『残酷な進化論』を読んでおもしろかったので、以前に書かれた作品を購入して読んでみました。
いやぁーーー実に知的好奇心を刺激されました!!!
自分たちって学校の歴史の授業で、縄文時代から勉強するじゃないですかぁ~
だから一番古い時代が縄文時代、くらいの認識で考えてしまっていることに、この本を読んで気づかされました・・・
縄文時代って大体1万年前くらいの話で、その次に習う弥生時代が紀元前400年前から西暦0年をまたぐくらいの感じ・・・
自分たちって日頃、西暦2020とかって使っていることもあって、人類の歴史=西暦くらいに思ったりしちゃってませんか??
自分だけですか??
この本読んで、人類の歴史ってそんな最近のことだけじゃないんだよってことを認識させられたんですけど、、、
ちなみに人類の歴史って、今から700万年前から始まったそうです。
私たちホモ・サピエンスだけで言っても、30万年前からだそうですので、人類史的に言えば私たちは新参者も新参者なので、絶滅していった諸先輩方に敬意を持たねばいけないんじゃないかって思いましたwww
でもって、この本はその700万年前から始まった人類史を振り返りつつ、、、
自分が考えるに、大きく3つの謎
①直立二足歩行をなぜ人類はしたのか?
②チンパンジーなどに比べて、人類の犬歯が縮小していったのはなぜか?
③ホモ・サピエンスの繁栄ができていることはなぜか?
これらの謎を順序建てて、非常にわかりやすく解説してくれている良著だと感じました。
興味がある方は、この著書をぜひ読んでもらった方がいいのですが、個人的にこの本の論点を書き出していきたいと思います。
●なぜ人類は直立二足歩行をしたのか?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●四足歩行に比べて二足歩行は、走るスピードは遅くなるので肉食動物に食べられる危険性をはらんでいた
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●しかし人類の祖先は直立二足歩行をせざるを得なかった、それは木登りが下手だったため森林での生活を追いやれて、草原に居住場所を移すしかなかったから
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●森林に比べて食べ物のすくない草原においては、食べ物を獲得するためには遠方まで遠征することも多かった
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●直立二足歩行は、自分の妻や子供に食べ物を持ち帰るために発達したのではないか?(著者推奨の食料運搬仮説)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●そもそも多くの猿には、自分の家族のために食料を持って帰るという行動は無いにも関わらず、人類ではなぜそれができたのか?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●人類の繁殖形態に根ざしているのではないか?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●多くの猿においては多夫多妻的な群れをなしているものが多い、そういった猿の集団においてはメスの発情期には複数のオスが一匹のメスをめぐって争いを繰り広げる。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●オス同士の争いで重要になってくるのが、犬歯
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●オス同士の争いの少ないボノボなどでは、犬歯は小さい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●人間のメスには発情期がない分、猿のように1匹のメスをめぐってオス同士の血眼の争いは起きにくい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●だから人間のオスはボノボ以上に犬歯が小さい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●人類は集団生活の中においてオスとメスとで、1:1のペアをつくるようになった初めての種
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●人類は生まれながらにして、一夫一婦制の種だと言える
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●一夫一婦制であることで、どれが自分の子供かが、多夫多妻制の猿たちよりもすぐにわかる
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●自分の遺伝子を遺すために、食べ物を自分の家族へともって帰ってくる必要性が人類にはあった(食料運搬仮説の立証)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●そもそもヒトがこんなにも繁栄したのはなぜなのか?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●著者が考えるに、①ヒトが多産だから。②脳が大きくなったから。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●まずは①ヒトが多産だからから、チンパンジーは生まれたばかりの赤ん坊の授乳期間が4-5年あり、その間は子供を作らない。しかしヒトは授乳期間は2-3年で、なおかつすぐに第二子の妊娠出産が可能である。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●ヒトは共同生活をしていることで、赤ん坊の母親以外からも世話を見てもらえるから
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●進化の歴史において、“強いから生き残る”という法則はない。あるとすれば“減るスピードよりも子供が増えるスピードが早いから生き残る”という法則のみ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●ヒトの妊娠→出産のスピードが早かったから絶滅していないという単純なこたえ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●②脳が大きくなったのが繁栄の要因とは?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●人類は260万年前に初めて石器を使うようになった。それ以降人類の脳の容量が拡大していく・・・
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●そもそも石器を使用し始めることで、人類の狩猟の成功度が飛躍的に上昇したと思われる
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●狩猟によって肉をこれまで以上に多く食べられるようになったとすると、高カロリーな肉を食べることでエネルギーがたくさん摂取できるようになったし、肉は草等の食べ物に比べると消化がしやすいので、腸を短くすることができて、その分のエネルギーが脳の拡大に充てられたと考えられる
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
●脳の拡大により、人類繁栄~!!!
長くなりましたが、話の流れとしてはこんな感じです。
上記以外にも、6600万年前の天体衝突がなければ、今となっては恐竜が知的生命体になっていたのではないか??
とかだったり、ホモ・サピエンスの脳よりも絶滅したネアンデルタール人の方が脳の容量が大きいことはなぜなのか?(著者の推論はあったが、明確な理由はわかっていない)
ホモ・サピエンスの脳の容量が1万年前から比較して縮小しているのはなぜか?平均1450cc(1万年前)→平均1350cc(現在)
等々の謎には、知的好奇心をくすぐられます。
そして何より、本書で人類史を知ったことで、究極の問い・・・
我々ホモ・サピエンスの次に現れる人類はどんなヒトなのか?
という疑問を個人的には持ってしまいました・・・
まぁー自分が生きている間に分かることはないですからね、考えても仕方ないですけども。
タイムマシーンでも出来たら、今から数十万年後、数百万年後に行って、見てみたい気持ちはありますけどね~
いやぁー非常におもしろかった!!
今回はそんな感じ~~♪♪
https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B6%E6%BB%85%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%8F%B2%E2%80%95%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%80%8D%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%8D%E5%BB%B6%E3%81%B3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-NHK%E5%87%BA%E7%89%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9B%B4%E7%A7%91-%E5%8A%9F/dp/4140885416/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E7%B5%B6%E6%BB%85%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%8F%B2&qid=1580214857&sr=8-1
こないだこの著者の最新刊『残酷な進化論』を読んでおもしろかったので、以前に書かれた作品を購入して読んでみました。
いやぁーーー実に知的好奇心を刺激されました!!!
自分たちって学校の歴史の授業で、縄文時代から勉強するじゃないですかぁ~
だから一番古い時代が縄文時代、くらいの認識で考えてしまっていることに、この本を読んで気づかされました・・・
縄文時代って大体1万年前くらいの話で、その次に習う弥生時代が紀元前400年前から西暦0年をまたぐくらいの感じ・・・
自分たちって日頃、西暦2020とかって使っていることもあって、人類の歴史=西暦くらいに思ったりしちゃってませんか??
自分だけですか??
この本読んで、人類の歴史ってそんな最近のことだけじゃないんだよってことを認識させられたんですけど、、、
ちなみに人類の歴史って、今から700万年前から始まったそうです。
私たちホモ・サピエンスだけで言っても、30万年前からだそうですので、人類史的に言えば私たちは新参者も新参者なので、絶滅していった諸先輩方に敬意を持たねばいけないんじゃないかって思いましたwww
でもって、この本はその700万年前から始まった人類史を振り返りつつ、、、
自分が考えるに、大きく3つの謎
①直立二足歩行をなぜ人類はしたのか?
②チンパンジーなどに比べて、人類の犬歯が縮小していったのはなぜか?
③ホモ・サピエンスの繁栄ができていることはなぜか?
これらの謎を順序建てて、非常にわかりやすく解説してくれている良著だと感じました。
興味がある方は、この著書をぜひ読んでもらった方がいいのですが、個人的にこの本の論点を書き出していきたいと思います。
●なぜ人類は直立二足歩行をしたのか?
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●四足歩行に比べて二足歩行は、走るスピードは遅くなるので肉食動物に食べられる危険性をはらんでいた
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●しかし人類の祖先は直立二足歩行をせざるを得なかった、それは木登りが下手だったため森林での生活を追いやれて、草原に居住場所を移すしかなかったから
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●森林に比べて食べ物のすくない草原においては、食べ物を獲得するためには遠方まで遠征することも多かった
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●直立二足歩行は、自分の妻や子供に食べ物を持ち帰るために発達したのではないか?(著者推奨の食料運搬仮説)
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●そもそも多くの猿には、自分の家族のために食料を持って帰るという行動は無いにも関わらず、人類ではなぜそれができたのか?
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●人類の繁殖形態に根ざしているのではないか?
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●多くの猿においては多夫多妻的な群れをなしているものが多い、そういった猿の集団においてはメスの発情期には複数のオスが一匹のメスをめぐって争いを繰り広げる。
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●オス同士の争いで重要になってくるのが、犬歯
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●オス同士の争いの少ないボノボなどでは、犬歯は小さい
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●人間のメスには発情期がない分、猿のように1匹のメスをめぐってオス同士の血眼の争いは起きにくい
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●だから人間のオスはボノボ以上に犬歯が小さい
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●人類は集団生活の中においてオスとメスとで、1:1のペアをつくるようになった初めての種
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●人類は生まれながらにして、一夫一婦制の種だと言える
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●一夫一婦制であることで、どれが自分の子供かが、多夫多妻制の猿たちよりもすぐにわかる
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●自分の遺伝子を遺すために、食べ物を自分の家族へともって帰ってくる必要性が人類にはあった(食料運搬仮説の立証)
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●そもそもヒトがこんなにも繁栄したのはなぜなのか?
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●著者が考えるに、①ヒトが多産だから。②脳が大きくなったから。
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●まずは①ヒトが多産だからから、チンパンジーは生まれたばかりの赤ん坊の授乳期間が4-5年あり、その間は子供を作らない。しかしヒトは授乳期間は2-3年で、なおかつすぐに第二子の妊娠出産が可能である。
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●ヒトは共同生活をしていることで、赤ん坊の母親以外からも世話を見てもらえるから
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●進化の歴史において、“強いから生き残る”という法則はない。あるとすれば“減るスピードよりも子供が増えるスピードが早いから生き残る”という法則のみ。
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●②脳が大きくなったのが繁栄の要因とは?
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●人類は260万年前に初めて石器を使うようになった。それ以降人類の脳の容量が拡大していく・・・
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●脳の拡大により、人類繁栄~!!!
長くなりましたが、話の流れとしてはこんな感じです。
上記以外にも、6600万年前の天体衝突がなければ、今となっては恐竜が知的生命体になっていたのではないか??
とかだったり、ホモ・サピエンスの脳よりも絶滅したネアンデルタール人の方が脳の容量が大きいことはなぜなのか?(著者の推論はあったが、明確な理由はわかっていない)
ホモ・サピエンスの脳の容量が1万年前から比較して縮小しているのはなぜか?平均1450cc(1万年前)→平均1350cc(現在)
等々の謎には、知的好奇心をくすぐられます。
そして何より、本書で人類史を知ったことで、究極の問い・・・
我々ホモ・サピエンスの次に現れる人類はどんなヒトなのか?
という疑問を個人的には持ってしまいました・・・
まぁー自分が生きている間に分かることはないですからね、考えても仕方ないですけども。
タイムマシーンでも出来たら、今から数十万年後、数百万年後に行って、見てみたい気持ちはありますけどね~
いやぁー非常におもしろかった!!
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なんかこの本の著者、前作に『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 』って本を書いて結構売れて有名になった方のようだったんです。。。
そっちは自分は未読だったんですけど、これからGAFAのようなITの大手企業が世界を覆っていくことであろうことは理解してますし、抗えない現実だと思ってましたので、今回の著書のタイトル通り、GAFA時代の人生戦略ということで、世界が数社のIT企業に支配されるような現在で、どう生きていくべきかの指針をこの本から読み解ければいいかなぁ~なんて思って書店でパラパラとめくって購入したんですけど・・・
結論から言って、
この本に書いてある、人生幸せに生きるための方法は、全て著者の人生経験に基づく根拠の弱いものであり、GAFA時代とか一切関係ないもの。ちなみにどんな法則かを端的に言っておくと、結婚しろ、家族を愛せ、子供を愛せ、両親を愛せ、運動をしろ。
以上~!!!
しかも、この著者は離婚歴があるし、両親も離婚歴があるし、、、
そりゃーだから言っていることが間違っているなんて言ったら、自分が相当の偏見者だとレッテルを貼られてしまうかもしれませんが、声を大にして言いたい!!
そんなことは言われなくてもわかっているし、お前極度のマザコンだろっ!?
¥1760も出して読むような内容では無かったわ!!
そのお金で行きつけのホームサウナ2回行ったほうが、1兆倍得したわーーーい
ヽ(`Д´)ノ
あくまで個人の感想ですwww(逃げ)
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2CPWPGO1FR2I4&sprefix=%E3%81%99%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%8E%E3%82%83%E3%82%8D%E3%81%86%2Caps%2C267&ref=nb_sb_ss_i_1_8
なんかこの本の著者、前作に『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 』って本を書いて結構売れて有名になった方のようだったんです。。。
そっちは自分は未読だったんですけど、これからGAFAのようなITの大手企業が世界を覆っていくことであろうことは理解してますし、抗えない現実だと思ってましたので、今回の著書のタイトル通り、GAFA時代の人生戦略ということで、世界が数社のIT企業に支配されるような現在で、どう生きていくべきかの指針をこの本から読み解ければいいかなぁ~なんて思って書店でパラパラとめくって購入したんですけど・・・
結論から言って、
この本に書いてある、人生幸せに生きるための方法は、全て著者の人生経験に基づく根拠の弱いものであり、GAFA時代とか一切関係ないもの。ちなみにどんな法則かを端的に言っておくと、結婚しろ、家族を愛せ、子供を愛せ、両親を愛せ、運動をしろ。
以上~!!!
しかも、この著者は離婚歴があるし、両親も離婚歴があるし、、、
そりゃーだから言っていることが間違っているなんて言ったら、自分が相当の偏見者だとレッテルを貼られてしまうかもしれませんが、声を大にして言いたい!!
そんなことは言われなくてもわかっているし、お前極度のマザコンだろっ!?
¥1760も出して読むような内容では無かったわ!!
そのお金で行きつけのホームサウナ2回行ったほうが、1兆倍得したわーーーい
ヽ(`Д´)ノ
あくまで個人の感想ですwww(逃げ)
【読書感想文】 『残酷な進化論』 著:更科功
2020年1月19日 読書
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ジャンルとしては生物学?なのかな、進化論とか、こういう系の分野の本ってあんまり読まないけど、これはおもしろかった~♪♪
どうしても人間って、「私たち人間は、他の動物達の中で、より良く進化してきた一番優れた種族だ!!」なんてうがった考えに陥ってしまうこともあるが、この本では、決してそんなことは無いということ、人間なんて偶然進化してきた種族の1つであるということ、そしてこの本を読んでてちょっと感動したのは、進化論の中において、生きるための理由なんてものは無い、あるとすれば生きるために生きているんだという主張で、この本は生物学・進化論のジャンルに興味がある人にはもちろん、生きることに悩んでいる人にもオススメできる本になっていると思います。
進化の過程を説明していく上で、生物の臓器の働きを説明していく必要があるわけなんですが、これが結構専門的な内容で、これ系の話にズブの素人だと理解に苦しむ部分なんです。
けど、この著者その辺がよ~くわかってくれているようで、できる限りわかりや~すく説明をしてくれていることに好感を持てました。
※それでも理解が難しいのは変わりませんけども
そんな本作を読んで興味深かった箇所を、いつもどおり箇条書きで書き出してみます。
●活発に動き回る動物は、たいてい左右対称な形をしている。ただしそれは体の外側だけであって、内側は関係ない。
●鳥類はいつも肺に空気が一方通行で入るようになっている。それにより飛んだり、他の生物が生きられないような高地でも生きられる。
●窒素の排出の仕方(おしっこの仕方)は、生物によって様々だが、人間のように尿素を大量の水分に溶かし込んで排出するやり方は、鳥類や爬虫類のように尿酸にして少量の水と一緒に出すやり方より劣っている。
●人間の眼は3色の色の認識ができるが、ワシやタカは4色の識別ができて、人間の眼よりずっと優れている。
●もしかしたら、私たちの腰痛の大きな原因は、老化のせいかもしれない。野生の動物は、腰痛が始まる前に死んでしまうだけかもしれない。
●人間は様々な種の中でも、そうとうの難産な種である。その理由は①直立二足歩行をするため、脊柱がS字にカーブしていることで、胎道を通るときに大変になった。それからもう一つの理由が②頭が発達したことで、退治の頭の大きさが大きくなり、胎道を通るときに苦労するから。
●チンパンジーが人間と別れたのは700万年前、チンパンジーには犬歯があり、人間には無い。この牙がなくなった理由は、人間は一夫一妻制へと移行するように仕向けられたからである。チンパンジーと違い、直立二足歩行をするようになったのは、一夫一妻制となることで、両手で自分の子供へ食料を持って帰れるようになったからかもしれない。
●人間の女性は閉経しても長く生きる、それはもしかしたら孫だったり、コミュニティ内の子育てをするため?
●死ななくては、自然淘汰が働かない。そして、自然淘汰が働かなければ、生物は生まれない。つまり、死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。
●進化論のなかにおいての「生存競争」というのは、もしかしたら言葉がよくないかもしれない。「自分の命を大切にすること」と言い換えるべきかもしれない。
終始説明が簡単にしてもらえる分、理論展開が筆者にとって好都合の展開な様な・・・とも感じてしまったが、この本に書かれている理論が完全に間違っていると立証することも現時点の科学においてはできないんでしょうから、著者の理論を支持しようと思います。
その方が何より面白いからね~
この本を読むと、冒頭に書いたとおり、「生きる意味を考える必要なぞ無い!!」と感じて元気になれるのと、他の動物たちにも「おめ~らも結構すごいんやなぁ」って優しくなれる気がしますw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
https://www.amazon.co.jp/%E6%AE%8B%E9%85%B7%E3%81%AA%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96-%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%80%8C%E4%B8%8D%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%80%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B-NHK%E5%87%BA%E7%89%88%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9B%B4%E7%A7%91-%E5%8A%9F/dp/4140886048/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%AE%8B%E9%85%B7%E3%81%AA%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96&qid=1579393135&s=books&sr=1-1
ジャンルとしては生物学?なのかな、進化論とか、こういう系の分野の本ってあんまり読まないけど、これはおもしろかった~♪♪
どうしても人間って、「私たち人間は、他の動物達の中で、より良く進化してきた一番優れた種族だ!!」なんてうがった考えに陥ってしまうこともあるが、この本では、決してそんなことは無いということ、人間なんて偶然進化してきた種族の1つであるということ、そしてこの本を読んでてちょっと感動したのは、進化論の中において、生きるための理由なんてものは無い、あるとすれば生きるために生きているんだという主張で、この本は生物学・進化論のジャンルに興味がある人にはもちろん、生きることに悩んでいる人にもオススメできる本になっていると思います。
進化の過程を説明していく上で、生物の臓器の働きを説明していく必要があるわけなんですが、これが結構専門的な内容で、これ系の話にズブの素人だと理解に苦しむ部分なんです。
けど、この著者その辺がよ~くわかってくれているようで、できる限りわかりや~すく説明をしてくれていることに好感を持てました。
※それでも理解が難しいのは変わりませんけども
そんな本作を読んで興味深かった箇所を、いつもどおり箇条書きで書き出してみます。
●活発に動き回る動物は、たいてい左右対称な形をしている。ただしそれは体の外側だけであって、内側は関係ない。
●鳥類はいつも肺に空気が一方通行で入るようになっている。それにより飛んだり、他の生物が生きられないような高地でも生きられる。
●窒素の排出の仕方(おしっこの仕方)は、生物によって様々だが、人間のように尿素を大量の水分に溶かし込んで排出するやり方は、鳥類や爬虫類のように尿酸にして少量の水と一緒に出すやり方より劣っている。
●人間の眼は3色の色の認識ができるが、ワシやタカは4色の識別ができて、人間の眼よりずっと優れている。
●もしかしたら、私たちの腰痛の大きな原因は、老化のせいかもしれない。野生の動物は、腰痛が始まる前に死んでしまうだけかもしれない。
●人間は様々な種の中でも、そうとうの難産な種である。その理由は①直立二足歩行をするため、脊柱がS字にカーブしていることで、胎道を通るときに大変になった。それからもう一つの理由が②頭が発達したことで、退治の頭の大きさが大きくなり、胎道を通るときに苦労するから。
●チンパンジーが人間と別れたのは700万年前、チンパンジーには犬歯があり、人間には無い。この牙がなくなった理由は、人間は一夫一妻制へと移行するように仕向けられたからである。チンパンジーと違い、直立二足歩行をするようになったのは、一夫一妻制となることで、両手で自分の子供へ食料を持って帰れるようになったからかもしれない。
●人間の女性は閉経しても長く生きる、それはもしかしたら孫だったり、コミュニティ内の子育てをするため?
●死ななくては、自然淘汰が働かない。そして、自然淘汰が働かなければ、生物は生まれない。つまり、死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。
●進化論のなかにおいての「生存競争」というのは、もしかしたら言葉がよくないかもしれない。「自分の命を大切にすること」と言い換えるべきかもしれない。
終始説明が簡単にしてもらえる分、理論展開が筆者にとって好都合の展開な様な・・・とも感じてしまったが、この本に書かれている理論が完全に間違っていると立証することも現時点の科学においてはできないんでしょうから、著者の理論を支持しようと思います。
その方が何より面白いからね~
この本を読むと、冒頭に書いたとおり、「生きる意味を考える必要なぞ無い!!」と感じて元気になれるのと、他の動物たちにも「おめ~らも結構すごいんやなぁ」って優しくなれる気がしますw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『スゴい!行動経済学』 著:橋本之克
2020年1月19日 読書 コメント (2)
本屋巡りをしていたら、行動経済学に関しての最新刊がありましたので購入~
初めて池袋のジュンク堂書店に行ったんですけど、すごいですね~
1日中いれます。正確には住みたいレベルですw
つーわけで今回の本なんですが、今月出た新刊ということと、ジュンク堂においても決して力を入れて推している感じはなかった本だったので、なんとAmazonのページに2020年1月19日時点においてレビューが1つもありません。
※Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E3%82%B9%E3%82%B4%E3%81%84-%E8%A1%8C%E5%8B%95%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E4%B9%8B%E5%85%8B/dp/4862807208/ref=asc_df_4862807208/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=408702319357&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=9538669992901614684&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9053270&hvtargid=pla-858903420600&psc=1&th=1&psc=1&tag=&ref=&adgrpid=91609751710&hvpone=&hvptwo=&hvadid=408702319357&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=9538669992901614684&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9053270&hvtargid=pla-858903420600
この著作、最新の行動経済学に関しての著書を簡潔に1冊にまとめて紹介しているような本です。
行動経済学第一人者であるダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』や、ダン・アリエリーの『予想どおりに不合理』『不合理だからうまくいく』『ずる』等々の著書を楽しく読んできたので、それらの復習をしつつ、まだ読んでない行動経済の著書に関しての内容を知りたいなと思ったのが、読もうと思った経緯です。
行動経済学のまとめ的な本なので、「現状維持バイアス」「ザイアンス効果」「損失回避の法則」「保有効果」「IKEA効果」・・・等々
行動経済学においての各種理論の紹介がたくさんされているのはもちろん、それを使用した上で、“ソーシャルゲームにハマってしまう理由”や、“ユーチューバーになりたがる子供に違和感をもつ理由”を理論建てて説明していくのは、読んでいて行動経済学を初めてしる人でも理解しながら読めるような内容になっていると感じました。
そして終盤には、最近話題になった“2000万円問題”を行動経済学的に解説し、正しく状況を理解すべきことや、来るべくAI時代におけるプラットフォーマーに対しての利益だけでなくモラルを強調すべきである主張を持ってくるあたり、行動経済学の各種理論によって、正しい社会のあり方・視点を持って欲しいという著者の訴えなのだと感じました。
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
初めて池袋のジュンク堂書店に行ったんですけど、すごいですね~
1日中いれます。正確には住みたいレベルですw
つーわけで今回の本なんですが、今月出た新刊ということと、ジュンク堂においても決して力を入れて推している感じはなかった本だったので、なんとAmazonのページに2020年1月19日時点においてレビューが1つもありません。
※Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E3%82%B9%E3%82%B4%E3%81%84-%E8%A1%8C%E5%8B%95%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E4%B9%8B%E5%85%8B/dp/4862807208/ref=asc_df_4862807208/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=408702319357&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=9538669992901614684&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9053270&hvtargid=pla-858903420600&psc=1&th=1&psc=1&tag=&ref=&adgrpid=91609751710&hvpone=&hvptwo=&hvadid=408702319357&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=9538669992901614684&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9053270&hvtargid=pla-858903420600
この著作、最新の行動経済学に関しての著書を簡潔に1冊にまとめて紹介しているような本です。
行動経済学第一人者であるダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』や、ダン・アリエリーの『予想どおりに不合理』『不合理だからうまくいく』『ずる』等々の著書を楽しく読んできたので、それらの復習をしつつ、まだ読んでない行動経済の著書に関しての内容を知りたいなと思ったのが、読もうと思った経緯です。
行動経済学のまとめ的な本なので、「現状維持バイアス」「ザイアンス効果」「損失回避の法則」「保有効果」「IKEA効果」・・・等々
行動経済学においての各種理論の紹介がたくさんされているのはもちろん、それを使用した上で、“ソーシャルゲームにハマってしまう理由”や、“ユーチューバーになりたがる子供に違和感をもつ理由”を理論建てて説明していくのは、読んでいて行動経済学を初めてしる人でも理解しながら読めるような内容になっていると感じました。
そして終盤には、最近話題になった“2000万円問題”を行動経済学的に解説し、正しく状況を理解すべきことや、来るべくAI時代におけるプラットフォーマーに対しての利益だけでなくモラルを強調すべきである主張を持ってくるあたり、行動経済学の各種理論によって、正しい社会のあり方・視点を持って欲しいという著者の訴えなのだと感じました。
今日はそんな感じ~
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今回読了したのは、初版が2014年の本なので、結構前の本。
これまでも経済書の紹介されているところで、ちょくちょくこの本を目にしていたような気がしたので、買ってみた。
結論からお伝えすると、著者が推奨する“エッセンシャル思考”とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方とのこと。
この説明だけでは、なんのこっちゃ?って状態になってしまうので、もう少し詳細に記載をすると、、、
●「何でもかんでもやらなくては」という考えを捨てて、「やるべきことを絞ってやる」
●「差し迫ったものからやる」ではなくて、「本当に重要なことをよく考えて、集中して1つのことに取り組む」
●「反射的に“やります”と言う」ではなくて、「本当に大事なこと以外は断る」
こんな感じの仕事の取り組み方です。なんとなくわかっていただけましたでしょうか?
本文においてはこの“エッセンシャル思考”を理解・紹介するために、数多くの“非エッセンシャル思考”の典型例を多数紹介してあります。
例えば、著者が批判する“非エッセンシャル思考”の働き方の典型例ってこんな感じ・・・
徐々に著者の言う“エッセンシャル思考”が理解できているだろうか?
エッセンシャル思考では、重要なことは数少ない、少しでも重要でない雑多なことには一切手を煩わせるな!!って主張なんです。
持っている服を、取っておくものと、捨てるものとで分ける作業の時を例に取って説明しているのがわかりやすい。
どんなものかというと、「いつか着るかもしれない」と考えて捨てずに取っておくよりも、「この服が本当に大好きか?」という風に自問したり、「(もし仮にこの服を現時点で保有していなかったとして)またお金を出して購入する気持ちになるだろうか?」と考えることで、より本質的な選別作業ができると書いてある。
この本の主張自体には概ね賛同なんだけど、著者の主張に2点ほど反論があるので、書いておくと、
“少しでも本質を欠く内容の仕事だったらば、「ノー」といって仕事を受けない。”とあるが、日本の縦型のサラリーマン社会において、そんなことをしていると、会社内でつまはじきにされるに決まっている。
↓↓↓
米国人だと上司に対して、明確に「ノー」が言えるんですかね~?
日本ではそんなことできるわけが無い・・・という思いと、そもそも日本はどんな馬鹿な上司の下であっても、逆らわない、支え続けるという二重苦を強いられる国なんですよね~w
それから雇用に関して言うと、エッセンシャル思考を使用した人材採用をすると、その会社に会った人物を探すわけなので、条件にぴったり合う人材でなければ採用されず、それ以外は不採用となり、選考が困難になる。
↓↓↓
人口減少社会、それに少子化も相まって、現在は就職に関して言えば、空前の売り手市場なんでしょうね~
だから会社の採用活動において、大手でなければないほど、採用する人材の質をこだわっていられなくなってしまう。
エッセンシャル思考的人材採用方法(条件にあう数少ない人にしか採用を出さない)では、会社によって条件に合わない人を採用せざるをえないようなところも、多かれ少なかれ出てくることでしょう。
何はともあれ、“エッセンシャル思考”の有用性は理解できました。
おいらも仕事の本質がなんだったか改めて振り返ってみようかと思いました〜
今回はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
これまでも経済書の紹介されているところで、ちょくちょくこの本を目にしていたような気がしたので、買ってみた。
結論からお伝えすると、著者が推奨する“エッセンシャル思考”とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方とのこと。
この説明だけでは、なんのこっちゃ?って状態になってしまうので、もう少し詳細に記載をすると、、、
●「何でもかんでもやらなくては」という考えを捨てて、「やるべきことを絞ってやる」
●「差し迫ったものからやる」ではなくて、「本当に重要なことをよく考えて、集中して1つのことに取り組む」
●「反射的に“やります”と言う」ではなくて、「本当に大事なこと以外は断る」
こんな感じの仕事の取り組み方です。なんとなくわかっていただけましたでしょうか?
本文においてはこの“エッセンシャル思考”を理解・紹介するために、数多くの“非エッセンシャル思考”の典型例を多数紹介してあります。
例えば、著者が批判する“非エッセンシャル思考”の働き方の典型例ってこんな感じ・・・
日々の仕事の本質を理解することなく、「自分がやるべきこと」&「自分がやりたいこと」も具体的にわかっていないから、頼まれた仕事に一度も「ノー」を言うこともなく、ひたすら仕事をする。だから帰りも遅くなり家族との時間も削ってしまうことになる。
徐々に著者の言う“エッセンシャル思考”が理解できているだろうか?
エッセンシャル思考では、重要なことは数少ない、少しでも重要でない雑多なことには一切手を煩わせるな!!って主張なんです。
持っている服を、取っておくものと、捨てるものとで分ける作業の時を例に取って説明しているのがわかりやすい。
どんなものかというと、「いつか着るかもしれない」と考えて捨てずに取っておくよりも、「この服が本当に大好きか?」という風に自問したり、「(もし仮にこの服を現時点で保有していなかったとして)またお金を出して購入する気持ちになるだろうか?」と考えることで、より本質的な選別作業ができると書いてある。
この本の主張自体には概ね賛同なんだけど、著者の主張に2点ほど反論があるので、書いておくと、
“少しでも本質を欠く内容の仕事だったらば、「ノー」といって仕事を受けない。”とあるが、日本の縦型のサラリーマン社会において、そんなことをしていると、会社内でつまはじきにされるに決まっている。
↓↓↓
米国人だと上司に対して、明確に「ノー」が言えるんですかね~?
日本ではそんなことできるわけが無い・・・という思いと、そもそも日本はどんな馬鹿な上司の下であっても、逆らわない、支え続けるという二重苦を強いられる国なんですよね~w
それから雇用に関して言うと、エッセンシャル思考を使用した人材採用をすると、その会社に会った人物を探すわけなので、条件にぴったり合う人材でなければ採用されず、それ以外は不採用となり、選考が困難になる。
↓↓↓
人口減少社会、それに少子化も相まって、現在は就職に関して言えば、空前の売り手市場なんでしょうね~
だから会社の採用活動において、大手でなければないほど、採用する人材の質をこだわっていられなくなってしまう。
エッセンシャル思考的人材採用方法(条件にあう数少ない人にしか採用を出さない)では、会社によって条件に合わない人を採用せざるをえないようなところも、多かれ少なかれ出てくることでしょう。
何はともあれ、“エッセンシャル思考”の有用性は理解できました。
おいらも仕事の本質がなんだったか改めて振り返ってみようかと思いました〜
今回はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
いやぁ~手ごわかった!! けど読みきったっ!!!!
何をって、ユヴァル・ノア・ハラリさんの新刊『21 Lessons』をだぁ~~っ!!
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/21-Lessons-21%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE21%E3%81%AE%E6%80%9D%E8%80%83-%E3%83%A6%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%AA/dp/4309227880/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=21%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%82%BA&qid=1578232201&sr=8-1
世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者であるハラリさんの新作。
サピエンス全史もそうとう分厚い本で、内容も重厚なもんだから、時間と労力はそうとうかかったけれど、読んだらめっちゃ面白かったからね~
※おいらのかつて書いた『サピエンス全史』の読書感想文
↓↓↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/201907292322477925/
ちなみに『サピエンス全史』は人類の過去(歴史)のことについて、歴史学者であるハラリさんがこれまでに無いセンセーショナルなアプローチで読み解いてくださっていて、次作の『ホモ・デウス』では人類の未来(予想)について書いてあり、今作の『21 Lessons』においては、人類の現在においての課題を読み解いて行く~といった内容になっております。
自分は実は『ホモ・デウス』は読んでないんですが、今作の『21 Lessons』は発売して結構すぐに購入してありました。※2019年11月下旬発売
本作は1作目の『サピエンス全史』や2作目の『ホモ・デウス』のような上下巻ではないものの、1冊の厚みとしてはページ数が約450ページほどで、お値段も税抜き価格で2400円・・・そりゃ~全部読みきるのは1ヶ月以上後になりますよw
いつもだったら読んでる最中にマーカーした部分を箇条書きで書き出したりするんですが、それでもあんまりにも分量が多くなってしまうと思うので、自分の言葉で要約しつつ、とりわけ興味深かった部分は書き出していきたいと思います。
ハラリさんは現在の人類においての経済を動かしていく物語が、
1938年には資本主義・社会主義・共産主義の3つ存在し、1968年になると資本主義と社会主義の2つになり、1998年には資本主義の1つになり、、、
2018には資本主義という選択肢もなくなりつつ
と書いている。
歴史を振り返れば、どの国家体制こそが正しいのか?ということで戦争を延々と繰り返していたわけだが、その結果資本主義こそが正義だと決まったかに見えたものの、リーマンショックもあり資本主義が万能の国家体制とは言えなくなり、それによって世界の人々が幻滅をしてしまった、というのだ。
そしてこれからの社会では、AIやビッグデータの活用により、これまでの資本主義下においての搾取する側と搾取される側という関係から、搾取する側と雇用すらもされない側という、より不平等な社会へと変化しかねないと警鐘を鳴らす。
国家間での協調関係においては人類の歴史を振り返れば、そうとうに改善されてきており、オリンピックというものが人類の歴史上どれだけ今のように開催するのが困難であったかに思いを馳せるべきだし、今ならば国は違えども異国同士で連絡を取り合うことも常識的であり、私たちのほとんど全員が同じ文明に所属している。
しかし今やグローバルな生態環境やグローバルな経済・科学な時代なのにもかかわらず、私たちは国政だけのレベルで立ち往生している。これにより政治制度は私たちの主要な問題に対して対応できていないため、ここからの唯一の解決策は、政治をグローバル化することだ。
現在の人類の至上命題は、①核戦争、②生態系の崩壊、③技術的破壊、の3点であるが、これからの問題はグローバルなレベルでないと解決できない。その一方でナショナリズムと宗教が依然として、人間の文明を異なる、そして敵対することの多い陣営に分割している。
ここ近年の研究によって、白人と黒人だと知能面で白人が優っているだとか、の人種差別的な問題がデータで否定されるようになったことで、肌の色での人種差別は少なくなっていく傾向は見て取れるが、なかなか無くならないのが文化差別の問題である。
文化差別とはどういったものなのか?本文に非常にわかりやすい例え話が書いてあったのでご紹介したい。
以上のように、属しているコミュニティによって、善悪の基準が全然変わってくることを全人類が認識しておく必要があると書かれています。
宗教を信じるなっ!!とは書いていないものの、世俗主義的な思考が推奨され、思いやりと謙虚を持ち合わせて世界を見通さなければいけない、と書かれている。
・・・(;´Д`)ハァハァ こんなものだろうか?
いや正しくは、この程度のまとめ方が今のオイラの力量の限界ですww
前回自分が読書感想文を書いた『サピエンス全史』と比べると、論点が多数に分かれていることだったりがあり、まとめることが非常に難しい・・・(´Д`;)
自分がこの本から得られた知識の1/100も伝えられた自信がありません(^_^;)
ハラリさんの文章って、相当レベルの知識を持っていることが事前に要求されたり(わたしも理解できずに読み飛ばしている部分がたくさんあります)、たま~に格好いい言い回しになってくると、やたらと表現が抽象的になってきたり、結論から書かれていないことも多いので、いま著者は何を言わんとしているか読んでいてわからなくなってきたりと、難を探せばたくさん存在しますが・・・・
ハラリさんほど博学な人はいないだろうってことを感じることのできる、物事の見方、分析力、見通す力を読書を通じて触れることができるんです!!!!
ハラリさんの本を読むという行為の魅力は、そんな部分にあるのかもしれません・・・
これまでの3作品で、人類の「過去」「未来」「現在」を書いてきたので、ハラリさんの次回の作品はテーマがもう尽きてきているような気もする・・・
読む体力的な問題でw、“次回作が出ればそれも読みます”とは言えませんが、ハラリさんの著作は今後も書いていってほしいですね。
今日はそんな感じでーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
何をって、ユヴァル・ノア・ハラリさんの新刊『21 Lessons』をだぁ~~っ!!
Amazonのページ
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https://www.amazon.co.jp/21-Lessons-21%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE21%E3%81%AE%E6%80%9D%E8%80%83-%E3%83%A6%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%AA/dp/4309227880/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=21%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%82%BA&qid=1578232201&sr=8-1
世界的ベストセラー『サピエンス全史』の著者であるハラリさんの新作。
サピエンス全史もそうとう分厚い本で、内容も重厚なもんだから、時間と労力はそうとうかかったけれど、読んだらめっちゃ面白かったからね~
※おいらのかつて書いた『サピエンス全史』の読書感想文
↓↓↓↓↓
https://meatbouzu.diarynote.jp/201907292322477925/
ちなみに『サピエンス全史』は人類の過去(歴史)のことについて、歴史学者であるハラリさんがこれまでに無いセンセーショナルなアプローチで読み解いてくださっていて、次作の『ホモ・デウス』では人類の未来(予想)について書いてあり、今作の『21 Lessons』においては、人類の現在においての課題を読み解いて行く~といった内容になっております。
自分は実は『ホモ・デウス』は読んでないんですが、今作の『21 Lessons』は発売して結構すぐに購入してありました。※2019年11月下旬発売
本作は1作目の『サピエンス全史』や2作目の『ホモ・デウス』のような上下巻ではないものの、1冊の厚みとしてはページ数が約450ページほどで、お値段も税抜き価格で2400円・・・そりゃ~全部読みきるのは1ヶ月以上後になりますよw
いつもだったら読んでる最中にマーカーした部分を箇条書きで書き出したりするんですが、それでもあんまりにも分量が多くなってしまうと思うので、自分の言葉で要約しつつ、とりわけ興味深かった部分は書き出していきたいと思います。
ハラリさんは現在の人類においての経済を動かしていく物語が、
1938年には資本主義・社会主義・共産主義の3つ存在し、1968年になると資本主義と社会主義の2つになり、1998年には資本主義の1つになり、、、
2018には資本主義という選択肢もなくなりつつ
と書いている。
歴史を振り返れば、どの国家体制こそが正しいのか?ということで戦争を延々と繰り返していたわけだが、その結果資本主義こそが正義だと決まったかに見えたものの、リーマンショックもあり資本主義が万能の国家体制とは言えなくなり、それによって世界の人々が幻滅をしてしまった、というのだ。
そしてこれからの社会では、AIやビッグデータの活用により、これまでの資本主義下においての搾取する側と搾取される側という関係から、搾取する側と雇用すらもされない側という、より不平等な社会へと変化しかねないと警鐘を鳴らす。
国家間での協調関係においては人類の歴史を振り返れば、そうとうに改善されてきており、オリンピックというものが人類の歴史上どれだけ今のように開催するのが困難であったかに思いを馳せるべきだし、今ならば国は違えども異国同士で連絡を取り合うことも常識的であり、私たちのほとんど全員が同じ文明に所属している。
しかし今やグローバルな生態環境やグローバルな経済・科学な時代なのにもかかわらず、私たちは国政だけのレベルで立ち往生している。これにより政治制度は私たちの主要な問題に対して対応できていないため、ここからの唯一の解決策は、政治をグローバル化することだ。
現在の人類の至上命題は、①核戦争、②生態系の崩壊、③技術的破壊、の3点であるが、これからの問題はグローバルなレベルでないと解決できない。その一方でナショナリズムと宗教が依然として、人間の文明を異なる、そして敵対することの多い陣営に分割している。
ここ近年の研究によって、白人と黒人だと知能面で白人が優っているだとか、の人種差別的な問題がデータで否定されるようになったことで、肌の色での人種差別は少なくなっていく傾向は見て取れるが、なかなか無くならないのが文化差別の問題である。
文化差別とはどういったものなのか?本文に非常にわかりやすい例え話が書いてあったのでご紹介したい。
コールディアとウォームランドという2つの架空の国にの想像をしてください。両国には文化の違いがあり、それは人間関係と人間関係における衝突の場合の差異である。
コールディア人は日常生活において誰かと衝突したら、それを押さえ込むのが最善だと幼いころから教えられる。それに対してウォームランド人は、他人と衝突した時には、対立を表に出すように幼い頃から教えられる。
これらの2つの方法にはそれぞれ長所と短所があり、一方がいつももう一方よりも優るとは言い難い。とはいえ、ウォームランド人がコールディアに移民して、コールディアの会社に就職したら、どうなるだろうか?
ウォームランド人は同僚との争いが起こるたびに、テーブルを叩いて思い切り怒鳴り、迅速に問題解決することを期待する。数年後、上級職に1つの空きができる・・・例のウォームランド人は、その職を就くのに必要な資格をすべて備えているのに、上司はコールディア人の従業員を昇進させる。理由を問われると、「ええ、あのウォームランド人は才能豊かですが、人間関係に深刻な問題を抱えています。気が短くて、周囲に不要な緊張を生み出し、うちの社風を乱します」と・・・
この上司の理由はコールディア人にとっては、至極まっとうな意見であり、逆にウォールディア人にとってはそれまでの常識を覆す、受け入れ難い理屈なわけなんです。
以上のように、属しているコミュニティによって、善悪の基準が全然変わってくることを全人類が認識しておく必要があると書かれています。
宗教を信じるなっ!!とは書いていないものの、世俗主義的な思考が推奨され、思いやりと謙虚を持ち合わせて世界を見通さなければいけない、と書かれている。
・・・(;´Д`)ハァハァ こんなものだろうか?
いや正しくは、この程度のまとめ方が今のオイラの力量の限界ですww
前回自分が読書感想文を書いた『サピエンス全史』と比べると、論点が多数に分かれていることだったりがあり、まとめることが非常に難しい・・・(´Д`;)
自分がこの本から得られた知識の1/100も伝えられた自信がありません(^_^;)
ハラリさんの文章って、相当レベルの知識を持っていることが事前に要求されたり(わたしも理解できずに読み飛ばしている部分がたくさんあります)、たま~に格好いい言い回しになってくると、やたらと表現が抽象的になってきたり、結論から書かれていないことも多いので、いま著者は何を言わんとしているか読んでいてわからなくなってきたりと、難を探せばたくさん存在しますが・・・・
ハラリさんほど博学な人はいないだろうってことを感じることのできる、物事の見方、分析力、見通す力を読書を通じて触れることができるんです!!!!
ハラリさんの本を読むという行為の魅力は、そんな部分にあるのかもしれません・・・
これまでの3作品で、人類の「過去」「未来」「現在」を書いてきたので、ハラリさんの次回の作品はテーマがもう尽きてきているような気もする・・・
読む体力的な問題でw、“次回作が出ればそれも読みます”とは言えませんが、ハラリさんの著作は今後も書いていってほしいですね。
今日はそんな感じでーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『1兆ドルコーチ ~シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』 共著:エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル 訳:櫻井祐子
2020年1月2日 読書 コメント (2)
新年あけましておめでとうございますm(- -)m
今年も今年で、読書をしつつアリーナを回していくことになると思います。本年もよろしくお願いいたします。
つーわけで、年末年始のこの休みのさなか、1冊読み終えましたので感想を書いていこうかと、
今回読んだのは『1兆ドルコーチ ~シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』でございます。
本屋のビジネス本コーナーに平積みされていて、シリコンバレーのそうそうたるメンバーがこの一人の師匠によって支えられていた!! みたいな帯表紙にまんまと捕まってしまいました。
そうそうたるメンバーというのも、アップルの故スティーブ・ジョブズ、Googleのエリック・シュミット、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、Amazonのジェフ・ベゾフ、、、等々
要するに、現在の情報社会においての覇者達のほとんどが、このビル・キャンベルという一人の男によって支えられていた!! という驚愕の事実が帯に書いてあるじゃあありませんか~!!
これは読まねば~ってことで買ってきました。
全部で6章の本なんですが、第1章がビル・キャンベル(以降ビルと表記)という人物がどういった人物なのかの紹介なんですが、これが個人的には退屈でした・・・(^_^;)
ビルの偉業がつらつらと書かれているものの、それがなぜなのか?どういった手法でなのか?に関しては非常に曖昧に書かれているんですもの。
※それもそのはず、その内容が第2章以降なんですからw
でもって、第2章以降は徐々に楽しくなっていくんですけど、、、
結論から言いますと・・・
この本の評価は非常に難しいw
(;´д`)
それがなぜかといいますと、帯の推奨文を読む限り、アメリカのIT業界を影で支えてきたドンが存在した!! といううたい文句で、私はあたかもAppleやGoogle、Amazonの革新的なサービス内容を影で操ってきていた人物がいた、と勘違いしてしまっていったんです。
ビルはそういった大手IT企業のCEO達を技術的サポートで支えたいたわけでも、金銭的サポートで支えていたわけでもなく、精神的な面でのサポートだったり、企業体勢的な面でのサポートをしていた人物なんです。
まぁ、そういった点においてのサポートももちろん重要ではあるので、ビルがそれをどうやってやり遂げていたのかをこの本で知ることは非常に興味深い点ではあるんですよ・・・
じゃあビルがどういった手法をすることで、世界的な大企業を支えていたのかというと、、、
愛をもって人と接し、「チーム・ファースト」の精神を企業文化に根付かせ、チーム内のメンバー同士の信頼と誠意を持たせた。
・・・だからだそうです。
いやホントに!!この著作でビルがやっている内容って、「愛情」とか「思いやり」とか「信頼」、「誠意」、「親身」・・・といった言葉で表現されていることばかりなんです。
アメリカという土地柄で日本人の自分からすると理解が難しいということは重々承知なのですが、すごく驚かされたことがあって、じゃあこのビルという人物がどれほどの聖人君子だったかというと、仕事仲間に対しての声かけとしてよく使っていた言葉が、「しくじるんじゃねえぞ」とか「私がえらく見えるほどアホなやつ」とか「お前のケツから頭を引っ張り出す音だ(※どうやらこれが叱咤激励の言葉らしいのですが、日本人の私からは理解に苦しみますw)」とかって言葉なんだそうです・・・
言動は非常に破天荒なビルですが、本作を読むことで人を見る目や、企業風土がどうあれば正しいのかの判断力、コミュニケーションスキルが抜群に優れていて、チームのメンバーのやる気を引き出す力は本物なんだと理解することができます。
そもそもビルは2016年に他界をしている故人で、存命中にビルに支えられていたメンバーの数名がビルについての本を出したいとして出版されたのがこの本作なので、本の内容がビルを師事したたくさんの人たちにインタビューをして、その内容をまとめたものになっています。
一応それぞれの項目で別れてはいるのですが、そういったまとめ方なので、要点が絞りづらくなっているし、かつ内容が精神的なものが多く、抽象的な表現が多いので、いつものような興味深かった部分を箇条書きにするというのはやめておきます。
ほんと読破したのちに感想文書いといてなんだけど、本作は読んでもらうしかないわ、要約できませんこの内容は。
で、ビルのやってきたことを同じようにやることは私には到底無理だと理解することも、本作を読んでよ~く理解できましたw
だから本作の評価は困難だとさせていただきました。
ビルの行動原理を解き明かそうとした、いや正確には、ビルに支えられてきた者達がビルの行動原理を伝え遺そうとした本作は、組織の長や、組織の長を支えるような要職の人向きなのか?はたまた他人とやり取りする全ての人間におすすめできるものなのかもしれません・・・(;゚д゚)ゴクリ…
今回はそんな感じでーーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今年も今年で、読書をしつつアリーナを回していくことになると思います。本年もよろしくお願いいたします。
つーわけで、年末年始のこの休みのさなか、1冊読み終えましたので感想を書いていこうかと、
今回読んだのは『1兆ドルコーチ ~シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』でございます。
本屋のビジネス本コーナーに平積みされていて、シリコンバレーのそうそうたるメンバーがこの一人の師匠によって支えられていた!! みたいな帯表紙にまんまと捕まってしまいました。
そうそうたるメンバーというのも、アップルの故スティーブ・ジョブズ、Googleのエリック・シュミット、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、Amazonのジェフ・ベゾフ、、、等々
要するに、現在の情報社会においての覇者達のほとんどが、このビル・キャンベルという一人の男によって支えられていた!! という驚愕の事実が帯に書いてあるじゃあありませんか~!!
これは読まねば~ってことで買ってきました。
全部で6章の本なんですが、第1章がビル・キャンベル(以降ビルと表記)という人物がどういった人物なのかの紹介なんですが、これが個人的には退屈でした・・・(^_^;)
ビルの偉業がつらつらと書かれているものの、それがなぜなのか?どういった手法でなのか?に関しては非常に曖昧に書かれているんですもの。
※それもそのはず、その内容が第2章以降なんですからw
でもって、第2章以降は徐々に楽しくなっていくんですけど、、、
結論から言いますと・・・
この本の評価は非常に難しいw
(;´д`)
それがなぜかといいますと、帯の推奨文を読む限り、アメリカのIT業界を影で支えてきたドンが存在した!! といううたい文句で、私はあたかもAppleやGoogle、Amazonの革新的なサービス内容を影で操ってきていた人物がいた、と勘違いしてしまっていったんです。
ビルはそういった大手IT企業のCEO達を技術的サポートで支えたいたわけでも、金銭的サポートで支えていたわけでもなく、精神的な面でのサポートだったり、企業体勢的な面でのサポートをしていた人物なんです。
まぁ、そういった点においてのサポートももちろん重要ではあるので、ビルがそれをどうやってやり遂げていたのかをこの本で知ることは非常に興味深い点ではあるんですよ・・・
じゃあビルがどういった手法をすることで、世界的な大企業を支えていたのかというと、、、
愛をもって人と接し、「チーム・ファースト」の精神を企業文化に根付かせ、チーム内のメンバー同士の信頼と誠意を持たせた。
・・・だからだそうです。
いやホントに!!この著作でビルがやっている内容って、「愛情」とか「思いやり」とか「信頼」、「誠意」、「親身」・・・といった言葉で表現されていることばかりなんです。
アメリカという土地柄で日本人の自分からすると理解が難しいということは重々承知なのですが、すごく驚かされたことがあって、じゃあこのビルという人物がどれほどの聖人君子だったかというと、仕事仲間に対しての声かけとしてよく使っていた言葉が、「しくじるんじゃねえぞ」とか「私がえらく見えるほどアホなやつ」とか「お前のケツから頭を引っ張り出す音だ(※どうやらこれが叱咤激励の言葉らしいのですが、日本人の私からは理解に苦しみますw)」とかって言葉なんだそうです・・・
言動は非常に破天荒なビルですが、本作を読むことで人を見る目や、企業風土がどうあれば正しいのかの判断力、コミュニケーションスキルが抜群に優れていて、チームのメンバーのやる気を引き出す力は本物なんだと理解することができます。
そもそもビルは2016年に他界をしている故人で、存命中にビルに支えられていたメンバーの数名がビルについての本を出したいとして出版されたのがこの本作なので、本の内容がビルを師事したたくさんの人たちにインタビューをして、その内容をまとめたものになっています。
一応それぞれの項目で別れてはいるのですが、そういったまとめ方なので、要点が絞りづらくなっているし、かつ内容が精神的なものが多く、抽象的な表現が多いので、いつものような興味深かった部分を箇条書きにするというのはやめておきます。
ほんと読破したのちに感想文書いといてなんだけど、本作は読んでもらうしかないわ、要約できませんこの内容は。
で、ビルのやってきたことを同じようにやることは私には到底無理だと理解することも、本作を読んでよ~く理解できましたw
だから本作の評価は困難だとさせていただきました。
ビルの行動原理を解き明かそうとした、いや正確には、ビルに支えられてきた者達がビルの行動原理を伝え遺そうとした本作は、組織の長や、組織の長を支えるような要職の人向きなのか?はたまた他人とやり取りする全ての人間におすすめできるものなのかもしれません・・・(;゚д゚)ゴクリ…
今回はそんな感じでーーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
【読書感想文】 『すごい心理学』 著:内藤誼人
2019年12月28日 読書
心理学系の本をとんでもない冊数出している内藤誼人さんの結構新しめの著作
今回の著作は簡単に言えば、これまでの内藤さんの著作の総まとめ作品みたいになっている。
心理学に関する意外な事実を88例上げている、一応5章に分けて紹介されているものの、88のそれぞれが独立していて、よく言えば心理学の本の中でも群を抜いて多くの意外な事実(プラシーボ効果:高いと言われてから飲むと、同じビールなのに美味しく感じるみたいなやつ)を載せているが、悪く言えば一つ一つの研究結果を非常に浅く紹介している。
心理学にちょっと興味あるけど、心理学って敷居高いんじゃないの?って思っている人とかが読めばいいかもしれませんね~
個人的にはそれぞれ挙げられている“意外な事実”がなぜ起こるのか?まで検証してあった方がワクワクするので、ちょっと物足りなかったかなぁ~とは感じちゃったかも、淡々と“意外な事実”が書かれているのですごい読みやすく感じはしましたが
つーわけで、88ある心理学に関する“意外な事実”の中で、自分がへぇ~って思ったものを厳選して以下記載してみます。
改めて言いますが、あくまでここで上げたのは、88例の中で個人的にヒットした項目ということです。
特にへぇ~って思ったのが、両手を組んで親指のどっちが上に来るかで、その人が右脳型か左脳型か?というのがわかるというもの、ちなみに自分はそれでは右脳型ということで結果が出たんですが、個人的には結果に疑問を持っていますw
自分ほど理屈っぽい人もいないと思うんですが・・・・(^_^;)
みなさんはしっくりくる結果でしたか?
今日はそんな感じー
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
今回の著作は簡単に言えば、これまでの内藤さんの著作の総まとめ作品みたいになっている。
心理学に関する意外な事実を88例上げている、一応5章に分けて紹介されているものの、88のそれぞれが独立していて、よく言えば心理学の本の中でも群を抜いて多くの意外な事実(プラシーボ効果:高いと言われてから飲むと、同じビールなのに美味しく感じるみたいなやつ)を載せているが、悪く言えば一つ一つの研究結果を非常に浅く紹介している。
心理学にちょっと興味あるけど、心理学って敷居高いんじゃないの?って思っている人とかが読めばいいかもしれませんね~
個人的にはそれぞれ挙げられている“意外な事実”がなぜ起こるのか?まで検証してあった方がワクワクするので、ちょっと物足りなかったかなぁ~とは感じちゃったかも、淡々と“意外な事実”が書かれているのですごい読みやすく感じはしましたが
つーわけで、88ある心理学に関する“意外な事実”の中で、自分がへぇ~って思ったものを厳選して以下記載してみます。
●効果的なジョギングコースは、なるべくほかの人がたくさんいるコースを選ぶべき。
⇒ほかの人に見られていると感じられている分、手抜きをしなくなるから
●得意なことをやるときには、他人に見られているときのほうがパフォーマンスがあがり、苦手なことをやるときにはあまり人に見られない状況のほうが良い。
しかしスポーツの世界で「ホーム戦が有利」という定説があるが、これはプレッシャーのかかってくる大舞台だと状況が変わってくる、メジャーリーグのワールドシリーズは先に4勝した方が勝ちになるシステムで、最大で7試合が行われますが、1・2試合目のホーム戦はデータで明確に勝率が上がっているのですが、プレッシャーのかかる後半に差し掛かるに連れて、勝率がどんどんと下がっていくのがわかった。7戦までもつれ込んだ場合のホーム戦での勝率は38.5%にまで落ち込んでいました。
●クラスの中で一番人気がないのは一人っ子で、逆に人気があるのは兄弟がいる人、その中でも人気があるのは兄弟の中で遅く生まれた人
⇒兄弟喧嘩から小さいときから「仲直りの練習」が出来ることが要因なのでは?
●悲観的なことを口にしている方が選挙で落選する。
●当選する人はじゃあポジティブな政策を言っているから当選しているのか?と言うと決してそうではなくて、当選している候補者を検証してみると「何となく誠実そう」とう候補者のイメージが有権者が感じていたという結果が出た。
●両手を組み合わせてどちらの親指が上に来るかで、その人が右脳型なのか、左脳型なのかがわかる。右手の親指が上にきていた人は左脳型。左脳型は頭脳派で言語能力に優れていて分析的、物事を緻密に考えるのが好きなタイプ。その分理屈っぽくて学者やエンジニア向けの性格。左手の親指が上にきていた人は右脳型で、右脳型は創造性に優れていて、芸術家タイプ。物事を直感的に考えるのが好きで、理詰めでの思考を好まない。作家や詩人、画家に向いている。
●ネーム・レター効果:人間は自分の名前を意識せずとも好きになってしまうので、同じ名前の人や似た名前の人には無意識に好感や親密さを感じてしまう。
●いじめは集団やグループを維持するために行われている。
⇒一部のいけにえがいることで、メンバーの一体感が増す。
●夜になるほど、男性から見た女性は魅力的に映るように変化していく。
●女性が浮気したくなる時期は、一ヶ月の中でも最も妊娠しやすい時期に集中している。
⇒月経周期の9~14日が妊娠しやすい時期でありピークが12日、そのころが一番浮気をする割合が増えていた。
●くすぐったがりほど、笑い上戸である。
●新しいコミュニティにおいての友達作りは、最初の3ヶ月が勝負。
改めて言いますが、あくまでここで上げたのは、88例の中で個人的にヒットした項目ということです。
特にへぇ~って思ったのが、両手を組んで親指のどっちが上に来るかで、その人が右脳型か左脳型か?というのがわかるというもの、ちなみに自分はそれでは右脳型ということで結果が出たんですが、個人的には結果に疑問を持っていますw
自分ほど理屈っぽい人もいないと思うんですが・・・・(^_^;)
みなさんはしっくりくる結果でしたか?
今日はそんな感じー
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
本屋の新刊コーナーで興味を持ちまして購入しました。
内容が非常に良さそうだったわけなんですが・・・
この表紙のダサさたるやなくないですかぁッ~!?
今、令和ですよっ!昭和ちゃいますよ!!!
まぁー企業内での“ほめ活”研修に採用してもらおうという魂胆で、この表紙にしたんだろうけども、この本新刊ですからね!?2019年12月発行ですからね!?
表紙イジリはこれくらいにして・・・中身に行きたいと思いますw
タイトルの通り、会社内のリーダーの立場の方々に向けての、部下たちのやる気を引き出すためのほめ方に関してのハウトゥー本です。
色んなほめ方が書かれているわけなんですが、それらを書く前に、最近の部下の扱いがなぜ難しくなっているのか?に関しての著者の見解が書かれていたので書き出します、、、
●最近の部下の扱いが難しくなっている理由
①わかりやすい報酬が減ったこと
⇒かつては給料が右肩上がりする時代だった、しかし現在は決してそうではなくなってきている。
②若者たちの価値観の違い
⇒かつての「モーレツ社員」が当たり前だった時代には「頑張ることが格好良い」という価値観があり、高級車に乗ったり、大きい家に住んだり、高級ディナーを食べたりすることをよしと考えられていたが、現在は違う。それよりも「働きがいのある仕事をしたい」とか「誰かの役に立っていることを実感したい」ということに重きを置くようになった。これは2011年の東日本大震災以降にその傾向が顕著になった。
③情報格差の逆転
⇒かつては一つの業界で新人と上司や先輩とでは、持っている情報量が大きく違っていた。だから新人は上司や先輩に教えてもらうしかなく、自然と尊敬を得やすい立場にあった。それが現在はインターネットで業界の知識や最新情報を得ることが出来る。若者の方が情報収集に長けていて、昔のような部下と上司の関係ではなくなってきている。
この3つの時代の変化から、職場の環境が変容する中で、どういったほめ活をしていくべきなのか?興味を持った部分を書き出していきます。
著者の西村さんは、ほめることを本作の中において、終始 “心の報酬を渡す” という表現をしています。
また文中において、実に中年のおっさんが気に入るような絶妙な例え話が結構出てきます(褒め言葉ですよw)
例えば・・・
みたいなやつw
結構個人的にはツボです。けどこういう“うまいこと言っている感”の会話って、若い人って嫌いませんかね??
本題に戻って、本作に書いてあった興味深かいほめ方を書き出していきます。
●「当たり前」と「ごめんね」を「ありがとう」に
⇒誰しもが「ありがとう」と言われたがっている、だからこそ日常の「当たり前」の行動・発言を「ありがとう」に言い換えましょう。「いつも笑顔でありがとう」「元気な挨拶をしてくれていてありがとう」みたいな
そして日常の中で使っている「すみません」「ごめんなさい」を「ありがとう」に換えるのです、閉めかけのエレベーターを開けてもらったときや、待合せの時間に遅れて待ってくれていた相手に対しても使用可能
●「すごい」「さすが」「素晴らしい」を口グセに
⇒この3Sがほめの基本、女性だったらばこれに「素敵」を加えて4Sと覚えておこう
●小さな頼みごとをして感謝を伝える
⇒ほめる部分が無いような部下に使いたい方法、小さな頼みごとをしてそれができたら心から感謝を伝えることで、どんな相手にも「心の報酬」が渡せるという必殺テク
●二言挨拶の実践
⇒職場で朝の「おはようございます」の挨拶に、もう一言加えるだけというもの。「おはようございます、今日は少し寒いですね~」とか、「おはようございます、久しぶりですねー」とか、何にも思いつかない場合は、「〇〇さん(相手の名前)、おはよう!」だけでもいい。これで私はあなたを受け入れてますよという気持ちが伝わる。
●相手の名前に関心を持つ
⇒会話の中で相手の名前を織り込むだけで、心の報酬を渡すことになる。また名前を呼ぶだけでなく、相手の名前に関心を持つことでさらに距離を縮められる。たとえば名前の由来を聞いたり、名前に使われている漢字の由来を話題に出すのも効果的。
●メモを取る
⇒相手の話を聞くときに意識しておきたい8つのポイントがあります。
「目を見る」「うなずく」「相槌を打つ」「繰り返す」「メモを取る」「要約する」「質問する」「感情を込める」
メモを取ると、それにより「目を見る」「相槌を打つ」「質問する」等々、意識すべきポイントのほとんどを網羅することに繋がるので効果的
●ほめられたときは「カウンターぼめ」
⇒何かほめられたときに、「いやあ、ほかの人に言われても全然うれしくないけれど、〇〇さんに言ってもらえるとうれしいです。」とか
●人を介する「三角ぼめ」
⇒部下を直接ほめるのではなく、第三者に対してほめることで、聞いている第三者の好感度も、一緒にそれを聞いている部下の気持ちもよくする。
●うれしい言葉は「頑張っているね」
⇒頑張ってねよりも、言われてうれしいのは「頑張っているね」。これにより経過を評価してもらったという気持ちをもってもらえる。その上をいくねぎらいの言い方が「頑張りすぎないでね」です。
●失敗にはまず「浮き輪言葉」
⇒浮き輪言葉というのは、失敗した相手を救うための言葉のこと。イメージとしては、溺れそうになっている相手に対して、救済をするための言葉。
例えば失敗しても「いい経験したじゃないか、俺なんか、もっと大変なことをしでかしたよ」と過去の失敗を語ったり、「まだこのタイミングでよかったね」とか「すべては気づきだから、失敗なんてないんだよ」などと励ます。
●「惜しい」を使ってアドバイス
⇒部下の仕上げてきた企画書がまったく使えないものだったとき、「全然違うじゃないか」と言うんではなくて、「惜しい」と言って対応。「惜しい」であれば完璧ではないけれど、そこそこイイ線いっているという気持ちになるし、その後に修正すべき点をあげても、部下が聞いてくれる。
注意点は修正を指摘するのは、1回につき1回というルールで
●異なる意見には「面白い!」
⇒部下が突拍子も無い意見や発想をしたさいに、即否定をしたり「もっと考えろ」と言う前に、「面白い」と行って対応しましょう~
●若手には「期待している」よりも「意外にやるね」
⇒期待しているだと、部下が萎縮して怖がってしまうので、結果が出たときに「意外にやるね」くらいがちょうど良い
とまぁー他にもたくさんあるんだけど、気になったほめ方は以上~
それにしてもこういった知識って、本で学んでもすぐに実践せねばすぐに忘れてしまうんですよね~
明日以降の職場で実践あるのみです。
最後に、もともとおいら結構ほめ上手だとは思っていて、日頃から実践はしていたつもりなんですが、最近困っているのは嫁の横柄な態度、、、
うちの妻は食事の準備だったり、子供の面倒だとか、家庭内の必要事項をいつもこなしてくれていて、日頃から私から妻へ「ありがとう」の声かけは数多くしているのですが、嫁も疲れてくる時などは、こちらの「ありがとう」を引き出すために「ご飯作ったんだけど!・」「休みなく食事の準備しているんだけど!?」などなどの訴えをしてくるんです。
そこで「ありがとう」を言わなければ、激昂して怒り狂うし、すかさず「ありがとう」といったところで、「ありがとう」を言われすぎてて、本作で言うところの心の報酬のレベルとして、非常に低くなっている気がするんですよ・・・
どうすればええんでしょ??
なんか良い対処方法あれば、本気でおせーて(;・∀・)
今日はそんな感じデース。ではでは( ´ ▽ ` )ノ
内容が非常に良さそうだったわけなんですが・・・
この表紙のダサさたるやなくないですかぁッ~!?
今、令和ですよっ!昭和ちゃいますよ!!!
まぁー企業内での“ほめ活”研修に採用してもらおうという魂胆で、この表紙にしたんだろうけども、この本新刊ですからね!?2019年12月発行ですからね!?
表紙イジリはこれくらいにして・・・中身に行きたいと思いますw
タイトルの通り、会社内のリーダーの立場の方々に向けての、部下たちのやる気を引き出すためのほめ方に関してのハウトゥー本です。
色んなほめ方が書かれているわけなんですが、それらを書く前に、最近の部下の扱いがなぜ難しくなっているのか?に関しての著者の見解が書かれていたので書き出します、、、
●最近の部下の扱いが難しくなっている理由
①わかりやすい報酬が減ったこと
⇒かつては給料が右肩上がりする時代だった、しかし現在は決してそうではなくなってきている。
②若者たちの価値観の違い
⇒かつての「モーレツ社員」が当たり前だった時代には「頑張ることが格好良い」という価値観があり、高級車に乗ったり、大きい家に住んだり、高級ディナーを食べたりすることをよしと考えられていたが、現在は違う。それよりも「働きがいのある仕事をしたい」とか「誰かの役に立っていることを実感したい」ということに重きを置くようになった。これは2011年の東日本大震災以降にその傾向が顕著になった。
③情報格差の逆転
⇒かつては一つの業界で新人と上司や先輩とでは、持っている情報量が大きく違っていた。だから新人は上司や先輩に教えてもらうしかなく、自然と尊敬を得やすい立場にあった。それが現在はインターネットで業界の知識や最新情報を得ることが出来る。若者の方が情報収集に長けていて、昔のような部下と上司の関係ではなくなってきている。
この3つの時代の変化から、職場の環境が変容する中で、どういったほめ活をしていくべきなのか?興味を持った部分を書き出していきます。
著者の西村さんは、ほめることを本作の中において、終始 “心の報酬を渡す” という表現をしています。
また文中において、実に中年のおっさんが気に入るような絶妙な例え話が結構出てきます(褒め言葉ですよw)
例えば・・・
心の報酬の渡しすぎが、マイナスに働くことはありません。ビタミンCと同じです。ビタミンCは取りすぎても体に害はありません。吸収されなかった分は、排出されるだけです。
みたいなやつw
結構個人的にはツボです。けどこういう“うまいこと言っている感”の会話って、若い人って嫌いませんかね??
本題に戻って、本作に書いてあった興味深かいほめ方を書き出していきます。
●「当たり前」と「ごめんね」を「ありがとう」に
⇒誰しもが「ありがとう」と言われたがっている、だからこそ日常の「当たり前」の行動・発言を「ありがとう」に言い換えましょう。「いつも笑顔でありがとう」「元気な挨拶をしてくれていてありがとう」みたいな
そして日常の中で使っている「すみません」「ごめんなさい」を「ありがとう」に換えるのです、閉めかけのエレベーターを開けてもらったときや、待合せの時間に遅れて待ってくれていた相手に対しても使用可能
●「すごい」「さすが」「素晴らしい」を口グセに
⇒この3Sがほめの基本、女性だったらばこれに「素敵」を加えて4Sと覚えておこう
●小さな頼みごとをして感謝を伝える
⇒ほめる部分が無いような部下に使いたい方法、小さな頼みごとをしてそれができたら心から感謝を伝えることで、どんな相手にも「心の報酬」が渡せるという必殺テク
●二言挨拶の実践
⇒職場で朝の「おはようございます」の挨拶に、もう一言加えるだけというもの。「おはようございます、今日は少し寒いですね~」とか、「おはようございます、久しぶりですねー」とか、何にも思いつかない場合は、「〇〇さん(相手の名前)、おはよう!」だけでもいい。これで私はあなたを受け入れてますよという気持ちが伝わる。
●相手の名前に関心を持つ
⇒会話の中で相手の名前を織り込むだけで、心の報酬を渡すことになる。また名前を呼ぶだけでなく、相手の名前に関心を持つことでさらに距離を縮められる。たとえば名前の由来を聞いたり、名前に使われている漢字の由来を話題に出すのも効果的。
●メモを取る
⇒相手の話を聞くときに意識しておきたい8つのポイントがあります。
「目を見る」「うなずく」「相槌を打つ」「繰り返す」「メモを取る」「要約する」「質問する」「感情を込める」
メモを取ると、それにより「目を見る」「相槌を打つ」「質問する」等々、意識すべきポイントのほとんどを網羅することに繋がるので効果的
●ほめられたときは「カウンターぼめ」
⇒何かほめられたときに、「いやあ、ほかの人に言われても全然うれしくないけれど、〇〇さんに言ってもらえるとうれしいです。」とか
●人を介する「三角ぼめ」
⇒部下を直接ほめるのではなく、第三者に対してほめることで、聞いている第三者の好感度も、一緒にそれを聞いている部下の気持ちもよくする。
●うれしい言葉は「頑張っているね」
⇒頑張ってねよりも、言われてうれしいのは「頑張っているね」。これにより経過を評価してもらったという気持ちをもってもらえる。その上をいくねぎらいの言い方が「頑張りすぎないでね」です。
●失敗にはまず「浮き輪言葉」
⇒浮き輪言葉というのは、失敗した相手を救うための言葉のこと。イメージとしては、溺れそうになっている相手に対して、救済をするための言葉。
例えば失敗しても「いい経験したじゃないか、俺なんか、もっと大変なことをしでかしたよ」と過去の失敗を語ったり、「まだこのタイミングでよかったね」とか「すべては気づきだから、失敗なんてないんだよ」などと励ます。
●「惜しい」を使ってアドバイス
⇒部下の仕上げてきた企画書がまったく使えないものだったとき、「全然違うじゃないか」と言うんではなくて、「惜しい」と言って対応。「惜しい」であれば完璧ではないけれど、そこそこイイ線いっているという気持ちになるし、その後に修正すべき点をあげても、部下が聞いてくれる。
注意点は修正を指摘するのは、1回につき1回というルールで
●異なる意見には「面白い!」
⇒部下が突拍子も無い意見や発想をしたさいに、即否定をしたり「もっと考えろ」と言う前に、「面白い」と行って対応しましょう~
●若手には「期待している」よりも「意外にやるね」
⇒期待しているだと、部下が萎縮して怖がってしまうので、結果が出たときに「意外にやるね」くらいがちょうど良い
とまぁー他にもたくさんあるんだけど、気になったほめ方は以上~
それにしてもこういった知識って、本で学んでもすぐに実践せねばすぐに忘れてしまうんですよね~
明日以降の職場で実践あるのみです。
最後に、もともとおいら結構ほめ上手だとは思っていて、日頃から実践はしていたつもりなんですが、最近困っているのは嫁の横柄な態度、、、
うちの妻は食事の準備だったり、子供の面倒だとか、家庭内の必要事項をいつもこなしてくれていて、日頃から私から妻へ「ありがとう」の声かけは数多くしているのですが、嫁も疲れてくる時などは、こちらの「ありがとう」を引き出すために「ご飯作ったんだけど!・」「休みなく食事の準備しているんだけど!?」などなどの訴えをしてくるんです。
そこで「ありがとう」を言わなければ、激昂して怒り狂うし、すかさず「ありがとう」といったところで、「ありがとう」を言われすぎてて、本作で言うところの心の報酬のレベルとして、非常に低くなっている気がするんですよ・・・
どうすればええんでしょ??
なんか良い対処方法あれば、本気でおせーて(;・∀・)
今日はそんな感じデース。ではでは( ´ ▽ ` )ノ
【読書感想文】 『火のないところに煙は』 著:芦沢 央
2019年12月11日 読書
最近ノンフィクションばっかり読んでいたので、気分転換に小説を一読~
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E7%81%AB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AB%E7%85%99%E3%81%AF-%E8%8A%A6%E6%B2%A2-%E5%A4%AE/dp/4103500824
本著の読書感想文に入る前に、なぜ今回この本を選んだのか?についてー
ノンフィクション系の本だったら本屋でタイトルを見て、気になった本をパラパラとめくり、自分が興味を持ちそうなものを買えばいいんだけど、小説って選ぶのが難しいんですよね~
自分が好きな作家さんだったら、その方の新刊が出たら何も考えんと買って読めばいいんだけど、今回のようにヒントもなく初めての作家さんの本を選ぶのは一苦労・・・(´Д`;)
つーわけで今回おいらが本著を選ぶまでにたどった経緯を紹介してしんぜよう~
①文庫コーナーに行き、出版社が力を入れている作品群を眺める
※単行本ではなく文庫ということが重要、単純に単行本よりも文庫本の方が安いのでもしハズレを引いた時の心理的ダメージが少なくなるということと、文庫本の方が単行本のときにどれだけ売れたのか?という過去の成績を踏まえて出版されていることが多いので、そういった点からもおもしろさのバロメーターが測りやすい。
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②作家紹介の欄で、その作家さんが過去に出した作品の中で代表作が何なのか?を探る
※まずはその作家さんの一番の代表作を読みたいので、作家紹介欄を読んで過去の出版履歴をもとに、どれが一番の代表作なのかを探る。その作家さんの他の本の中での作家紹介欄を読むことで推理するのもおもしろい。例えば小説を5冊出されている作家さんで、第一作・第二作・第三作の作家紹介欄には、デビュー作が一番大きく扱われているのに、第四作・第五作の作家紹介欄には第三作が大々的に書かれている場合は、この作家さんの代表作は第三作の作品だとわかる。
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③単行本が人気を博しているにも関わらず、文庫本が出ていない作品は売れているという証拠なので、おもしろ期待値が高い
※単行本の売れ行きいいと、出版社側としてもすぐに文庫本を出したところで
文庫本の安い値段での販売になってしまい、利益率が低くなってしまうので、単行本でのみしか出ておらず、まだ文庫化していないという作品がおもしろい可能性が高い。
以上のような思考の試行錯誤をした結果、芦沢央さんの『火のないところに煙は』を今回は読みました~
本著はホラーミステリー風な作品になっている。著者の芦沢さんはホラー系の小説はいつもは書いていないらしいのですが、恐怖と好奇心が入り混じった感情によってグイグイとページをめくらせられている感覚を感じました。
第1章~第5章と最終章の6部構成なのですが、第1章~第5章が全然繋がりを感じさせないそれぞれの単独な怪奇話なんですが、最数章でそれらがすべて関連する事件だったと繋がる部分があり、最後のどんでん返し感を感じる良い終わり方でした。
話の端々に伏線を張るのがうまい作家さんだなぁ~っと思いました。
結構な数の伏線がばらまかれ、それぞれが立て続けんに回収されるのを見ているとスッキリするもんですね
読書感想文というよりも、おいらの本を探すテクニックの方が多かったですが、気にせず筆を置きたいと思います。
そんじゃーねー(´∀`*)ノシ バイバイ
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E7%81%AB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AB%E7%85%99%E3%81%AF-%E8%8A%A6%E6%B2%A2-%E5%A4%AE/dp/4103500824
本著の読書感想文に入る前に、なぜ今回この本を選んだのか?についてー
ノンフィクション系の本だったら本屋でタイトルを見て、気になった本をパラパラとめくり、自分が興味を持ちそうなものを買えばいいんだけど、小説って選ぶのが難しいんですよね~
自分が好きな作家さんだったら、その方の新刊が出たら何も考えんと買って読めばいいんだけど、今回のようにヒントもなく初めての作家さんの本を選ぶのは一苦労・・・(´Д`;)
つーわけで今回おいらが本著を選ぶまでにたどった経緯を紹介してしんぜよう~
①文庫コーナーに行き、出版社が力を入れている作品群を眺める
※単行本ではなく文庫ということが重要、単純に単行本よりも文庫本の方が安いのでもしハズレを引いた時の心理的ダメージが少なくなるということと、文庫本の方が単行本のときにどれだけ売れたのか?という過去の成績を踏まえて出版されていることが多いので、そういった点からもおもしろさのバロメーターが測りやすい。
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②作家紹介の欄で、その作家さんが過去に出した作品の中で代表作が何なのか?を探る
※まずはその作家さんの一番の代表作を読みたいので、作家紹介欄を読んで過去の出版履歴をもとに、どれが一番の代表作なのかを探る。その作家さんの他の本の中での作家紹介欄を読むことで推理するのもおもしろい。例えば小説を5冊出されている作家さんで、第一作・第二作・第三作の作家紹介欄には、デビュー作が一番大きく扱われているのに、第四作・第五作の作家紹介欄には第三作が大々的に書かれている場合は、この作家さんの代表作は第三作の作品だとわかる。
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③単行本が人気を博しているにも関わらず、文庫本が出ていない作品は売れているという証拠なので、おもしろ期待値が高い
※単行本の売れ行きいいと、出版社側としてもすぐに文庫本を出したところで
文庫本の安い値段での販売になってしまい、利益率が低くなってしまうので、単行本でのみしか出ておらず、まだ文庫化していないという作品がおもしろい可能性が高い。
以上のような思考の試行錯誤をした結果、芦沢央さんの『火のないところに煙は』を今回は読みました~
本著はホラーミステリー風な作品になっている。著者の芦沢さんはホラー系の小説はいつもは書いていないらしいのですが、恐怖と好奇心が入り混じった感情によってグイグイとページをめくらせられている感覚を感じました。
第1章~第5章と最終章の6部構成なのですが、第1章~第5章が全然繋がりを感じさせないそれぞれの単独な怪奇話なんですが、最数章でそれらがすべて関連する事件だったと繋がる部分があり、最後のどんでん返し感を感じる良い終わり方でした。
話の端々に伏線を張るのがうまい作家さんだなぁ~っと思いました。
結構な数の伏線がばらまかれ、それぞれが立て続けんに回収されるのを見ているとスッキリするもんですね
読書感想文というよりも、おいらの本を探すテクニックの方が多かったですが、気にせず筆を置きたいと思います。
そんじゃーねー(´∀`*)ノシ バイバイ
2019年の個人的ブームのトップは間違いなく“サウナ”です。
きっかけはyoutubeでオリエンタルラジオの藤森さんのサウナに対しての情熱あふれる熱弁を聞いてからだったんです。
【30万人突破記念】オリラジ藤森慎吾の特別授業!藤森が愛してやまない“???”の魅力をプレゼン!
https://www.youtube.com/watch?v=2x3j_7il91o
いやーそんなに気持ちいいなら一度は騙されたと思って行ってみるかぁ~って感じで、スマホで調べて自宅から一番近いサウナに行ったわけなんです。
正直、動画で藤森さんが言っているような“ととのう”状態には、最初行った1回目では全然感じませんでした・・・(;・∀・)
まぁー風呂入ってスッキリしたなぁ~くらいの感覚で、もうハマることはないだろうなぁーって思っていたんです。
けどね、それで最初にサウナに行った直後の1週間くらいに体調に変化が現れたんですよ、それは腰痛の改善でした。
そもそも、そんな重度の腰痛でもないんですが、子供を抱っこする機会が多いことで、軽度の腰痛だったんです。日常生活に支障をきたすようなものではなかったので、気にはしてなかったんですが、サウナに行った後に行く前と行った後で腰の調子が明確に違いが出たんです。
腰の奥底に感じていた小さな違和感が、サウナ行った後に全然感じなくなっていたんです!!!
それから週に1回くらいのペースで行き始め、一ヶ月も経たないうちに“ととのう”という感覚も経験することができました。
サウナの気持ち良さを知らない人は是非サウナに行ってみては?と思っております。
「サウナの熱いの苦手~」とかって人も多いのは重々承知の上で、その先入観で人生損しているかもしれませんよ~♪
自宅にサウナを作るほどのサウナ愛好家であるヤフー株式会社代表取締役社長CEOの川邊健太郎氏はこう語る・・・
でもってやっと本著の内容に入ってくるのだが、
サウナの入り方・サウナの効能がメインであり、それをタイトルに書いてあるように様々な経営者達のサウナ活用法や、サウナへの哲学を紹介する章や、海外のサウナ事情を説明してくれる章、巻末に写真付きで載っているおすすめのサウナスポット(国内外ともに)は、サウナーのおいらにとってはヨダレが出てしまうようなスポットばかりだった。
サウナの入り方は本書では、
サウナ4:水風呂1:外気浴5 くらいの時間割合を推奨し、
そのサイクルを3回程度はするべきで、
サウナに入る時間の目安は、ストレスを感じる1歩手前のところまでとしている。
おいらもサウナ好きになってわかったのだが、サウナ初心者にこれを教えることが非常に難しい!!
サウナの種類や、サウナ室の温度、そして何よりその日の自分のコンディションで変わってくるとしか言えない・・・
そう言われると「なんだかんだ言って基準がないんじゃ、どう入っていいのかわかりません」って人は、ひとまずサウナに5分⇒水風呂1分⇒外気浴5分のサイクルで最低3回、もっとやりたい場合は4~5回やればいいと思います。
慣れてくればサウナ5分が物足りなくなるので、そしたら6分、7分、8分、、、とサウナの時間を長くしていって、それに合わせて水風呂と外気浴の時間を長くしていけばいいと思います。
・・・って、完全に自論を展開してしまい、本著の内容から逸脱してしまっておりましたw(^_^;) 本線に戻ります。
それから本著には、サウナに入ることでの様々なプラスの要素をエビデンスを基に論説してくれております。
それぞれの項目を箇条書きにすると・・・
・睡眠の質がよくなる
・ご飯が美味しくなる
・幸福感が高くなる(サウナ発祥の地フィンランドは2018年、2019年の2年連続で世界幸福度ランキング1位)
・認知症リスク・心臓病リスクが低減する
それ以外には海外のサウナ事情に関しての章などもあるのだが、「へぇーそうなんだー」って感じで興味はそそるものの、現在の生活を振り返りサウナを入りに海外まで行こうという気持ちにはなっていないので割愛します。
まぁドハマりすれば、海外まで行かないにしても、全国の名物サウナに行脚するようになるんでしょうけどね。
MTGも結構フランクに海外GP行ったりする人いますからね、そんな感覚なんでしょうか?
つーわけで読書感想文は以上~
ひとまずおいらとしては、週に一回のペースで自宅最寄りのサウナに行けていれば充分なんですが、自宅に小さな子供もいてなかなか行けないのが実情・・・(´Д`;)
サウナ行きたい・・・(切実)
そんか感じデーース
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
きっかけはyoutubeでオリエンタルラジオの藤森さんのサウナに対しての情熱あふれる熱弁を聞いてからだったんです。
【30万人突破記念】オリラジ藤森慎吾の特別授業!藤森が愛してやまない“???”の魅力をプレゼン!
https://www.youtube.com/watch?v=2x3j_7il91o
いやーそんなに気持ちいいなら一度は騙されたと思って行ってみるかぁ~って感じで、スマホで調べて自宅から一番近いサウナに行ったわけなんです。
正直、動画で藤森さんが言っているような“ととのう”状態には、最初行った1回目では全然感じませんでした・・・(;・∀・)
まぁー風呂入ってスッキリしたなぁ~くらいの感覚で、もうハマることはないだろうなぁーって思っていたんです。
けどね、それで最初にサウナに行った直後の1週間くらいに体調に変化が現れたんですよ、それは腰痛の改善でした。
そもそも、そんな重度の腰痛でもないんですが、子供を抱っこする機会が多いことで、軽度の腰痛だったんです。日常生活に支障をきたすようなものではなかったので、気にはしてなかったんですが、サウナに行った後に行く前と行った後で腰の調子が明確に違いが出たんです。
腰の奥底に感じていた小さな違和感が、サウナ行った後に全然感じなくなっていたんです!!!
それから週に1回くらいのペースで行き始め、一ヶ月も経たないうちに“ととのう”という感覚も経験することができました。
サウナの気持ち良さを知らない人は是非サウナに行ってみては?と思っております。
「サウナの熱いの苦手~」とかって人も多いのは重々承知の上で、その先入観で人生損しているかもしれませんよ~♪
自宅にサウナを作るほどのサウナ愛好家であるヤフー株式会社代表取締役社長CEOの川邊健太郎氏はこう語る・・・
『なぜサウナに入るのですか?』と聞く人がいるけど、逆に『なぜサウナに入らないのですか?』と聞きたくなる。『あなたは、サウナでととのう必要もないくらい、恵まれた環境で生きているのですか?』と
でもってやっと本著の内容に入ってくるのだが、
サウナの入り方・サウナの効能がメインであり、それをタイトルに書いてあるように様々な経営者達のサウナ活用法や、サウナへの哲学を紹介する章や、海外のサウナ事情を説明してくれる章、巻末に写真付きで載っているおすすめのサウナスポット(国内外ともに)は、サウナーのおいらにとってはヨダレが出てしまうようなスポットばかりだった。
サウナの入り方は本書では、
サウナ4:水風呂1:外気浴5 くらいの時間割合を推奨し、
そのサイクルを3回程度はするべきで、
サウナに入る時間の目安は、ストレスを感じる1歩手前のところまでとしている。
おいらもサウナ好きになってわかったのだが、サウナ初心者にこれを教えることが非常に難しい!!
サウナの種類や、サウナ室の温度、そして何よりその日の自分のコンディションで変わってくるとしか言えない・・・
そう言われると「なんだかんだ言って基準がないんじゃ、どう入っていいのかわかりません」って人は、ひとまずサウナに5分⇒水風呂1分⇒外気浴5分のサイクルで最低3回、もっとやりたい場合は4~5回やればいいと思います。
慣れてくればサウナ5分が物足りなくなるので、そしたら6分、7分、8分、、、とサウナの時間を長くしていって、それに合わせて水風呂と外気浴の時間を長くしていけばいいと思います。
・・・って、完全に自論を展開してしまい、本著の内容から逸脱してしまっておりましたw(^_^;) 本線に戻ります。
それから本著には、サウナに入ることでの様々なプラスの要素をエビデンスを基に論説してくれております。
それぞれの項目を箇条書きにすると・・・
・睡眠の質がよくなる
・ご飯が美味しくなる
・幸福感が高くなる(サウナ発祥の地フィンランドは2018年、2019年の2年連続で世界幸福度ランキング1位)
・認知症リスク・心臓病リスクが低減する
それ以外には海外のサウナ事情に関しての章などもあるのだが、「へぇーそうなんだー」って感じで興味はそそるものの、現在の生活を振り返りサウナを入りに海外まで行こうという気持ちにはなっていないので割愛します。
まぁドハマりすれば、海外まで行かないにしても、全国の名物サウナに行脚するようになるんでしょうけどね。
MTGも結構フランクに海外GP行ったりする人いますからね、そんな感覚なんでしょうか?
つーわけで読書感想文は以上~
ひとまずおいらとしては、週に一回のペースで自宅最寄りのサウナに行けていれば充分なんですが、自宅に小さな子供もいてなかなか行けないのが実情・・・(´Д`;)
サウナ行きたい・・・(切実)
そんか感じデーース
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
この著書が最初に発行されたのが2019年7月10日で、消費税が8%から10%にあがったのが2019年10月・・・
もし、もし、、、この本があと数年早く出版されていたら未来は変わっていなかっただろうか?とつい思ってしまう。
今回は読書感想文と言えど、マンガ。
内容は女子高生の高橋あさみちゃんが「消費税」について学びながら、各界の一癖も二癖もある消費税増賛成のキャラクター達と舌戦を繰り広げるという、コミカル消費税賛成反対弁論バトルもの。
マンガと言えど、各種統計データが豊富に掲載され、消費税に関して深く考えさせられる内容となっている。
正直に言えば、今年の10月の消費税増税に関しては、個人的なスタンスは「上げては欲しくないけれど、もう決まってしまったから変えられないんでしょ?」といった何とも他人行儀な第三者目線で冷ややかに見ていたらと思う・・・
そんな私がこの本を読んで感じた率直な感想は、
自分の住んでいる国の消費税の変更のことに関して、もっと考えなければならなかった。
です。
安倍さんが総理大臣の間は、もう消費税増に関しての議論はないでしょうが、近い将来に別の総理大臣になった時に、きっと再増税に関しての議論がなされるでしょう・・・
その時にどういった意見をもつべきなのか?どういう風にこの事項に関して考えるのか?それを支える一助になるでしょう、、、
それでは以下は本の中から、主人公高橋あさみちゃんと様々な消費税増税論者達との論戦を簡単に要約していきたいと思います。
この後に最後の章があって、財務省高官とあさみちゃんの壮絶な舌戦が繰り広げられるのですが、タイピングに疲れてきたのと、最後の章は内容が濃すぎて要約が面倒なのでやめます・・・(;・∀・)
いやーすごい本でした、もちろん意見が消費税減税に偏りすぎているのを加味して読まないといけないなぁ~とは思ったものの、一つ一つあさみちゃんが消費税増税反対への理論を展開するのを見て、納得させられた部分も多かったのは事実です。
でもって、この本を通じて悪の権化として書かれているのが『財務省』なんです。。。
財務省の方がこれを読んでどう思ったのかを是非知りたいものですね~
最後に、これを読んで今から「消費税増税反対」だと声をあげることも無意味だと感じてはいるのですが、将来の10%とからの更なる増税時には確固たる自分の意見を醸成していきたいと思った。
そして、今回の消費税増税と併せてキャッシュレス決済を政府が推進しており、これにより現金ではらうよりも安易に出費してしまうようなおバカな消費者にはなるまいと思いつつ、アリーナでのクレカ決済を決断するスピードが日増しに上がっていっていることに懸念を覚えつつ、終わりにしようと思います、、、、(^_^;)
今日はそんな感じでーーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
もし、もし、、、この本があと数年早く出版されていたら未来は変わっていなかっただろうか?とつい思ってしまう。
今回は読書感想文と言えど、マンガ。
内容は女子高生の高橋あさみちゃんが「消費税」について学びながら、各界の一癖も二癖もある消費税増賛成のキャラクター達と舌戦を繰り広げるという、コミカル消費税賛成反対弁論バトルもの。
マンガと言えど、各種統計データが豊富に掲載され、消費税に関して深く考えさせられる内容となっている。
正直に言えば、今年の10月の消費税増税に関しては、個人的なスタンスは「上げては欲しくないけれど、もう決まってしまったから変えられないんでしょ?」といった何とも他人行儀な第三者目線で冷ややかに見ていたらと思う・・・
そんな私がこの本を読んで感じた率直な感想は、
自分の住んでいる国の消費税の変更のことに関して、もっと考えなければならなかった。
です。
安倍さんが総理大臣の間は、もう消費税増に関しての議論はないでしょうが、近い将来に別の総理大臣になった時に、きっと再増税に関しての議論がなされるでしょう・・・
その時にどういった意見をもつべきなのか?どういう風にこの事項に関して考えるのか?それを支える一助になるでしょう、、、
それでは以下は本の中から、主人公高橋あさみちゃんと様々な消費税増税論者達との論戦を簡単に要約していきたいと思います。
①日本の借金編
消費税増税派「日本には借金(国債残高)がたくさんあって、その額今や1000兆円超え、日本人一人当たりになおすと900万円という借金の計算になる。だから消費税をあげて国の財政を立て直すのだ!!」
あさみちゃん「そんなものは消費増税をするためのプロバガンダよ!!日本には借金がたくさんあるというけど、日本の資産額は知っているかしら?・・・その額約1000兆円。なんと日本は世界一の対外純資産の保有国なのです!しかも、政府が借りている先のトップは日本銀行だけど、日銀ってそもそも政府の子会社なわけで、日銀と政府が一体のものだとするとこれは借金にあたらない。しかも日銀以外の借りては民間の銀行から借金しているのがほとんど、民間銀行のお金というのはそもそも国民のお金であって、政府の借金は言うならば国民から借りているお金であるの!だから国民一人あたりの借金なんていう表現自体が真っ赤な嘘なのよ!!」
②アベノミクス大成功&軽減税率編
消費税増税派「アベノミクスによって株価も3倍に上がり、GDPも50兆円増え、雇用も250万人拡大した、外国人旅行者も3倍の3000万人になった、国の税収も20兆円以上も増加した・・・しかも、今回の消費増税に関しては増税後に消費が減退しないように、生活必需品には軽減税率を適用するという対策もとって、景気を悪化させない取り組みもしている・・・よって消費税を増税しない意味などあるわけあるまい!!」
あさみちゃん「かつて消費増税したのは3回、、、最初に増税(3%⇒5%)した1997年をメドに1世帯当たりの平均所得金額は現在にいたるまでずっと減り続け、消費税増税後私たちの年収は130万円も減っていることは知っての発言なの!?2014年に8%に増税してからなんて、家計消費が1世帯当たり34万円も減っているのよ!!マスコミも財務省とべったりで、これではあたかも財務省のコマの一つとして世論操作をしているロボットのようなものじゃない!!しかも軽減税率の項目としてちゃっかりと新聞が入っている・・・新聞なんて生活必需品じゃないわよ!!」
③社会保障編
消費税増税派「日本は高齢化社会で社会保障費が30年前の2.4倍にまで膨れ上がっている。そもそも社会保障費とは、①介護・福祉、②医療費、③年金、の大きくわけて3種類。これらの額は毎年右肩上がりで上がっていっている。だからこそ消費税を2%上げて税収を安定的に5.6兆円増やすべきなのだよ!!これは2013年の60名の有識者会議でも多くの賛同があったことなのだよ。」
あさみちゃん「その有識者会議とやらでほとんどの人間が増税賛成と言っているけれど、ここで賛成している立派な肩書きの経済学者、金融機関のエコノミストって、みんな政府や役所の「御用学者」「御用エコノミスト」でしょ??政府や役所の仕事を受けまくり、財務省の意向通りの研究成果を発表し、それが評価され権力・権威・地位・名声を得ていく・・・日本の経済学者って信念ってものがないの!?
そして、社会保障の話だけどね、2014年の消費増税のときに「増えた税収は全額社会保障に使う」と公約に掲げたにも関わらず、実際にそれらに使われたのは2割りだったじゃない、そもそも社会保障のために税収をあげるのであれば経済成長をさせるべきじゃないの!?経済成長のためにやるべきなのは消費税減税なんじゃないの!?そもそも日本の経済学者が優秀であるならば、1997年以降のデフレをすぐにでも直せたはずでしょ!?」
④経団連も消費税増税を認めている編
経団連関係者の消費税増税派「私たちのような大企業が売上を増やし、下請け企業の仕事を増やすことで国家を豊かにしているんだ!!そんな私たちが消費税で国家に安定財源ができるこを重要だと考えているんだから間違いないんだよ!!」
あさみちゃん「かつて1989年に初めて消費税が導入される前、消費税に大反対した皆さんの先輩は立派でした。だって日本の景気に悪影響が出ることはわかっていたわけですから、しかしいつの間にか経団連が消費増税を条件付きで認め始めたことで消費税は導入された・・・なぜあなた方は認めたのか??
それは消費税の代わりに法人税を減らすという裏約束があったからのよ!!消費税が導入される前の法人税率が40%に対して、段階的に減ってきていて現在の法人税率は23.4%。消費増税によって増えた税収が累計327兆円に対して、法人減税で減った税収が272兆円もあるのよ!!しかも中小企業と比較しても大企業の方が法人税の負担が軽くなっているし、海外でモノを売る輸出企業は“輸出戻し税”があることで消費税がいくら上がっても痛くも痒くない仕組みになっている。経団連には言いたいことが他にも山ほどあるのよ、「非正規社員を増やした罪」に「働き方改革で残業代カットの罪」、それに「低賃金で働く外国人労働者を増やした罪」よっ!!
そもそもデフレ不況を解決することが消費税増税よりも先に必要なのよっ!!!」
⑤ハイパーインフレ対策編
消費税増税派「アベノミクスにより異次元の金融緩和が行われている、これによって日本の借金の残高をGDPとの比較で見たらダントツで世界一なんだ。これではいつ破綻してもおかしくない状態だ!!ギリシャは財政破綻が明らかになった2010年に国債の金利が10%を超え、その2年後には40%を越えた。国の信用がなくなると金利は高まっていってしまうのだ。それを阻止するためにも安易に借金をせず、消費増税で財源を確保する、そしてハイパーインフレを未然に防ぐことが重要に決まっているじゃないか!?」
あさみちゃん「そうね、ハイパーインフレを阻止しなければならないことはよーくわかったわ。けれど、今の日本の金利を知って言っているの!?今の日本の金利は0.1%です。すごーく利率が低いですよね??
日本の場合、借金を増やし続けているにも関わらず金利は下がり続けている、これだけ借金が増えてなぜ金利が上がらないのは、日本の財政破綻する恐れが低いという証明よね!?世界の先進国の中でも群を抜いて一番金利が低いのに、何が危険だと言うの!?
過去を振り返れば2008年にリーマンショックが行った時に、世界のお金が日本の国債に大量に集まってきて大きな円高になりました。リーマンショックという非常事態に、一番資産を安全な場所に移さないといけない時にも関わらず、お金が日本に集まってきたという事実が何を示しているかわからないわけじゃないでしょ!?」
⑥IMFによるプライマリーバランス問題編
IMF(国際通貨基金)高官の消費税増税派「私たちは世界各国が困ったときにお金を貸すことのできる唯一の国連組織。最後のお金の貸し手と言われる国家のための最終避難所なんです。だからこそ私たちは国のお金が赤字にならないようにチェックをしているんです、そのための目標がプライマリーバランス。支出よりも収入が多い方がいいのは当然でしょう??
今の日本は20年以上も国家予算が赤字続きでしょ?だったら消費税増税で支出と収入のバランスを健全化させるべきに決まっているでしょ!?」
あさみちゃん「私が知る限りプライマリーバランス黒字化目標をやった国は2カ国のみ・・・それはアルゼンチンとギリシャ・・・
この2カ国はIMFの言ったとおりにまじめに財政再建に取り組んだ・・・
その結果財政破綻したのよ。
それもそのはず、結局国家の黒字体質というのは、政府が支出するお金より国民から取る税金の方が多くなるってことで、国内経済をガタガタにし国家が死に至るという最悪のシナリオなのよ!!」
この後に最後の章があって、財務省高官とあさみちゃんの壮絶な舌戦が繰り広げられるのですが、タイピングに疲れてきたのと、最後の章は内容が濃すぎて要約が面倒なのでやめます・・・(;・∀・)
いやーすごい本でした、もちろん意見が消費税減税に偏りすぎているのを加味して読まないといけないなぁ~とは思ったものの、一つ一つあさみちゃんが消費税増税反対への理論を展開するのを見て、納得させられた部分も多かったのは事実です。
でもって、この本を通じて悪の権化として書かれているのが『財務省』なんです。。。
財務省の方がこれを読んでどう思ったのかを是非知りたいものですね~
最後に、これを読んで今から「消費税増税反対」だと声をあげることも無意味だと感じてはいるのですが、将来の10%とからの更なる増税時には確固たる自分の意見を醸成していきたいと思った。
そして、今回の消費税増税と併せてキャッシュレス決済を政府が推進しており、これにより現金ではらうよりも安易に出費してしまうようなおバカな消費者にはなるまいと思いつつ、アリーナでのクレカ決済を決断するスピードが日増しに上がっていっていることに懸念を覚えつつ、終わりにしようと思います、、、、(^_^;)
今日はそんな感じでーーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ