前回原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を一気読みして、早速同作家さんの別作品を一気読みしてしまいました。


背表紙のあらすじは以下・・・

39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。




おいらの一言感想としては、、、


ストーリー展開なんてどうだって良いっww!!
とにかく、文章表現が秀逸・・・
・:*:・(*´艸`*)ウットリ・:*:・
それから、この作品中で映画の批評対決?みたいのがあるんだけど、一つの映画であっても、どういう観点から見ているのかが人によって全然違う、、、見ている側の人間のバックボーン次第で様変わりすることに、改めて気づかされた!




って感じですね~

前回読んだ『楽園のカンヴァス』と、どうしても比較してしまうんだけど、ストーリー展開は明らかに、前回の方が面白い。今作は息もつかせぬ展開!!・・・みたいな感じではなかったけど、ほんとにこの作家さんの超絶的文章力と多角的な視点力で、“読ませる作品”になっていたと思う。



この作品の冒頭の1ページが、あまりに良い文章なので、書き出す・・・




暗闇の中にエンドロールが流れている。
ごく静かな、吐息のようなピアノの調べ。真っ黒な画面に、遠くで瞬く星さながらに白い文字が現れては消えていく。
観るたびに思う。映画は旅なのだと。
幕開けとともに一瞬にして観るものを別世界へ連れ出してしまう。名画とはそういうものではないか。そして、エンドロールは旅の終着駅。訪れた先々を、出逢った人々を懐かしむ追想の場所だ。だから長くたっていい。それだけじっくりと、思い出に浸れるのだから。
最後の一文が消え去ったとき、旅の余韻を損なわないように、劇場内の明かりはできるだけやわらかく、さりげなく点(とも)るのがいい。
座席も通路も、適度な高さと角度。ドアや幕は、落ち着いたデザインで。劇場内のすべてが、帰ってきた旅人をあたたかく迎え入れるように。





そんな感じでーす(´∀`*)ノシ バイバイ

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