今回も非常に良い著書に出会えた・・・(´;ω;`)
今回読んだのは、小説という形をとりながらも、“人間とはどういう存在なのか?”を説いた作品。
巻末のあらすじはこんな感じ
まず感想を書く前に書いときたいんだけど、自分は上下巻セットの本がすごく嫌いだ!
なんでかって、もし外してしまった時の労力的代償(読むのに要した時間や体力)と、費用的代償が大きいからだ。
いやーしかし、今回は思い切って購入して良かったわぁ~♪♪
最近の個人的な読書の嗜好としては、“行動経済学”に関する著作を好んで読んでいるんだけど、今回の著書はそういった研究の結果とか事例をあげながら、知的好奇心を満たしてくれながら、ハロルドとエリカという二人の主人公のストーリーという手法を取っていて、エンターテインメント性の面白さも満たしてくれるという、まぁー実に良い本だ。
まだ上巻を読み終えた段階なんだけど、400ページを越える結構な文章量なので、ここで一区切り振り返ってみたいと思う。
とりあえず、自分がマーカーを引いた部分を記述しながら振り返ってみる・・・
・・・とまぁこんな感じ、ほんとに自分が気になったところだけの抜粋なので、他にも色々と書かれているし、何よりこの抜粋郡を見ただけでは、この著作が小説であることは一切わからないと思うw
タイトルの通り、この作品の主人公であるハロルドとエリカという二人の人間の~誕生・成長・出会い~までを書いてある上巻だったということと、個人的に一歳になる赤ん坊がいることで、育児に関しての知識の文章に全体的にマーカーが多くなった印象。
というわけで、下巻の方もチョコチョコと読んでいきたと思う。そんな感じですよ~
今回読んだのは、小説という形をとりながらも、“人間とはどういう存在なのか?”を説いた作品。
巻末のあらすじはこんな感じ
脳科学や発達心理学の発展により、無意識の選択が人生に大きな影響を及ぼすことが明らかになりつつある。本書はある架空の男女の一生をたどり、私たちの意思決定のしくみを先端研究の成果と豊富なエピソードとともに解明する。人づきあいの上手なハロルドと上昇志向の強いエリカはどんな人生を歩むのか?《ニューヨークタイムズ》の人気コラムニストによる、従来の人間観を覆すノンフィクション。『人生の科学』改題。
まず感想を書く前に書いときたいんだけど、自分は上下巻セットの本がすごく嫌いだ!
なんでかって、もし外してしまった時の労力的代償(読むのに要した時間や体力)と、費用的代償が大きいからだ。
いやーしかし、今回は思い切って購入して良かったわぁ~♪♪
最近の個人的な読書の嗜好としては、“行動経済学”に関する著作を好んで読んでいるんだけど、今回の著書はそういった研究の結果とか事例をあげながら、知的好奇心を満たしてくれながら、ハロルドとエリカという二人の主人公のストーリーという手法を取っていて、エンターテインメント性の面白さも満たしてくれるという、まぁー実に良い本だ。
まだ上巻を読み終えた段階なんだけど、400ページを越える結構な文章量なので、ここで一区切り振り返ってみたいと思う。
とりあえず、自分がマーカーを引いた部分を記述しながら振り返ってみる・・・
女性の乳房があのような形になっているのは、まさに男性にそういう反応を起こさせるためだろうと考えられる。人間の乳房は、他の霊長類の動物と比べてはるかに大きいのだが、そんなに大きい理由が他に考えられないのだ。
人間は自分と知的レベルの合う相手を配偶者に選ぶ傾向がある。知的レベルを知るには、その人のボキャブラリーを手がかりにするのが最も簡単だ。
脳の発達のためには、他者と関わる必要がある。・・・(中略)・・・知的障害を抱え、養護施設で暮らせていたが、後に里親に引き取られた孤児たちについて調べたのだ。引き取られてから四年後にIQを検査したところ、そのまま施設に住み続けた孤児たちに比べて、約50ポイントも高くなっていた。
会話中の人を調べてみると、自分が話をしている時の笑いの方が、人の話を聞いている時の笑いより46%も多いという。つまり、必ずしも「オチ」のある面白い話を聞いたから笑うというわけではないのだ。
子供時代に作る物語の性質は、その後の人生の物語に影響するという。自分の実人生に起きる出来事が最終的に良い結果につながると信じるか、それとも悪い結果につながると信じるかは、この子供時代の物語に大きく左右されるというのだ。
社交と勉強には別の力が必要なのだとわかる。たとえば社交においては、まず感情を知覚する力が重要だが、研究によれば、そのうちでIQスコアとの関係性が認められるのは5%ほどにすぎないといういう。
私たちの個性、人格、思想などは、知らず知らずのうちに、「敵」とみなした人間と反対のものになっていく。
ホルモン作用により、男性と女性のストレスへの反応は違う。女性は、人間関係のストレスに強く反応する。それに対し、男性は、自分の立場を脅かすようなストレスに強く反応する。
読書は落ち着いた場所ですべきもの、と思っている人も多いだろう。しかし、実は時間や場所、周囲の状況などを様々に変えて読書をした方が、読んだ内容が記憶に残りやすいのだ。
人は努力した後に他人に褒められると、「自分は努力する人間である」という自己イメージを持つようになり、褒められれば褒められるほど、そのイメージは強化される。・・・(中略)・・・一方子供の頃から「賢い」と褒められていた人は、自分は何かをすれば成功するよう生まれついているのだ、という自己イメージを持つようになってしまう。そして「賢いと思われたい」ということが行動の基本になる。新しいことへの挑戦には消極的になる。失敗してバカだと思われるのが怖いからだ。
何か作業を進める時、休み休みになってしまうと、連続して進めた場合に比べ、その作業の正味の所要時間が約1.5倍になってしまうという。また誤りも1.5倍に増えるという。脳は複数の作業を同時に進めるには向いていないので、一つの作業を一度に進めた方がいいのだ。
十分な睡眠が少なくとも15%、記憶力を向上させるという結果が得られている。
子供には生まれつきの気質というものがあると思われる。だが、その気質が後の人生での性格を決め、ひいては人生を決めてしまうというわけではないようだ。
慢性的なストレスにさらされている人は、脳の海馬の細胞が失われやすいという研究結果がある。海馬の細胞がなくなれば、それに伴って記憶も失われることになる。特に良い出来事についての記憶が失われやすいという。
無作為に選んだ157人の子供たちに楽器を習わせる実験を行った。その中には、後に上達した子もいれば、挫折してしまった子もいた。上達した子とそうでない子の特質にどのような違いがあるのかを調べた。まず、IQと楽器の上達度合いにはあまり相関関係はないことがわかった。聴覚の鋭さとも、数学の能力とも、家庭の収入の多寡とも、リズム感とも相関関係は薄いようだった。上達度合いと最も相関関係が高かったのが、子供達がまだ楽器を選んでいない段階で実験者がした質問への答えだった。「今から習う楽器、どのくらい続けたいと思う?」という質問である。「そんなに長く続ける気はない」と答えた子はあまり上達しなかった。「何年かは続けたい」と答えた子は、少し上達した。しかし中には、「自分は音楽家になりたい。今から習う楽器は一生続ける」という意味のことを答えた子も何人かいて、その子たちはみるみるうちに上達していった。・・・(中略)・・・将来の自分をどうしたいか、という「ビジョン」を持っていた子が向上したということである。
316人のCEOの人物像を詳細に調べ、それと企業業績がどう関係するかを探る、という研究を行った。そこでわかったのは、「こういう人なら必ず成功する」というようなCEOの人物像の典型のようなものはない、ということだ。
欧米人は総じて、目立つ行動をとる個人に注目しがちなのに対し、アジア人はもっと全体の状況や人間関係に注意を向ける傾向がある。
人間と他の動物との大きな違いは、新たに発見した解決法を、未来の世代に伝えていくかいかないかだ。人間には、自分の知ったことを他人に知らせたいという強い欲求があるが、他の動物にはそれがない。
人間は、二つ以上のまったく異質なアイデアを融合させることで、それまでにない新しいものを生み出せる。
親がどの程度、注意を向けるかによっても子供のIQはかなり変わる。そのため、第一子は第二子より、第二子は第三子よりIQが高くなる傾向が見られる。ただし、兄弟姉妹の年齢差が三歳を超えている時には、この差は生じない。差が生じるのは、主として、母親が第一子の方に多く話しかけ、しかも複雑な文で話しかけるからだとされている。子供の年齢が近いと、注意が分散して、下の子に話しかける頻度が下がってしまう。
IQが変化し得ることを示す証として、「フリン効果」と呼ばれる現象がある。これは、世代が後になるほどIQスコアが向上する、という現象である。実際、1947年から2002年の間に、先進国の国民のIQスコアは一貫して向上している。10年間に約3%という向上率だ。
過去に高い業績をあげたと思われる人たちのIQは、他の人に比べてわずかに高いだけだった。
知恵というのは、単なる知識の集積ではない。数多くの事実を記憶しているというだけでは十分ではないのだ。ある分野についての知識を多く持っているからといって、知恵があるということにはならない。知識を持った上で、その知識をどう扱えばいいかを知る必要がある。自信を持つことは大事だが、自分を過信してはいけない。時には冒険をしないと大きな成果は得られないが、単なる向こう見ずになってはいけない。それまで正しいとされてきたことでも、その正しさを疑わせるようなことがあれば、きちんと向き合う必要がある。常識が覆される可能性があることを絶えず意識しているべきだ。
スーパーマーケットなど食料を扱う店では、野菜や果物のコーナーを入口付近に配置することが慣例になっている。最初に「ヘルシー」なものを買った客は、あとでジャンクフードをたくさん買いやすくなるからだ。
商品が横に並べられている場合、たいていの客は、右に置かれているものほど高級なのだろうと思うという。
幸福度は、ある程度まで、収入の上昇とともに上がるのだが、どこかで上昇が頭打ちになり、それ以降、収入が増えてもほとんど幸福度は上がらなくなる。仕事で成功を収めて出世をしていくのは、ほとんどの場合、中年期だが、その時期の幸福度が人生で最も高いとは限らない。それよりも、まだ駆け出しの20代や、そろそろ引退をし始める60代の時期の方が幸福度が高くなる傾向も見られる。物質的な豊かさを重視する人は、そうでない人に比べて幸福度が低いということも言える。・・・(中略)・・・お金と幸福との関係は複雑だが、その一方で、人との絆と幸福との関係は非常に単純だ。人との絆が深まるほど、幸福感も大きくなるという傾向がはっきり見られる。
・・・とまぁこんな感じ、ほんとに自分が気になったところだけの抜粋なので、他にも色々と書かれているし、何よりこの抜粋郡を見ただけでは、この著作が小説であることは一切わからないと思うw
タイトルの通り、この作品の主人公であるハロルドとエリカという二人の人間の~誕生・成長・出会い~までを書いてある上巻だったということと、個人的に一歳になる赤ん坊がいることで、育児に関しての知識の文章に全体的にマーカーが多くなった印象。
というわけで、下巻の方もチョコチョコと読んでいきたと思う。そんな感じですよ~
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