【読書感想文】 『「学力」の経済学』 著:中室牧子
2016年1月12日 読書
先日あなたの人生の科学』の上巻を読み終えて、下巻を読み始める前に少し箸休め的な感じで読んだ一冊。
今回は本屋さんでなくて、近くのコンビニで置いてあったのを見つけて気になり購入。
著者は慶応大学の准教授で、専門は「教育経済学」とのこと。
本書は徹底的にデータを基にして、学力という分野を解き明かそうとした一冊。
本文の中から、ちまたにはびこる「子育てに成功した母親の成功体験的な教育本」を憎悪する感じが如実に感じられてくる・・・w
個人的には結構目からウロコ的な知識もあったので、おもしろかった。しかし、本の後半になるにつれて、内容が「データとして学力を考察する意味あい」だったり、「著者から公的機関(国や地方)に向けて、どうすれば学力が上がっていくのか?の訴え」ということに変わってきて、興味が薄れてしまったので、後半はだいぶ飛ばし読みをしてしまった。
・・・とは言え、1歳の子供のいる親としては知っておいてよかったという内容が多かったので、とりあえず自分の中での知識の定着化も兼ねて、重要だと思った部分を振り返ってみる。
※本書では、データに基づいて学力への科学的根拠を見出す。というのを最優先事項に掲げながら、場所によってはデータが示されずに曖昧に記述されている部分もあり、これから書く内容や主張は若干著者の主張とは異なる部分もあるように思う。その点に関しては、自分が読んだ際にそう勝手に解釈したということであり、何かあった際、当方は一切の責任を負いかねますのであしからず、、、
読書をすると頭がよくなる。というのはもしかしたら間違い
⇒国の取った統計では、「頭のよい子」が読書を多くしているという統計結果が出たので、頭をよくするために読書を推進しているが、それはどうも違うようだ。読書をしているから頭がよいのではなく、頭がよいからさらに知識を得ようと読書をする子が多いのだと考えられる。
ご褒美を餌に勉強をさせることは悪いことではない
⇒勉強しなさいと言ってもやらないのが人間の性(サガ)、そこでご褒美を餌に勉強させることはデータ的には正しいという結果が出ている。そこでアメで釣って勉強をさせることで、勉強ができるようになれば、勉強を少しでも楽しいと感じるキッカケになり、自分から勉強する足がかりになると考えられる。
※本書ではこれにより、「勉強のしかた」を勉強することが重要だと書かれている。
ご褒美のやり方にも工夫する(すぐにあげる&アウトプットでなくインプットにあげる)
⇒具体的には、「次のテストで何点以上とったら、ご褒美をあげる」ではなくて、「今から1時間勉強したら、ご褒美をあげる」のほうがよい。将来のことに向けてよりも、今できることにご褒美をあげたほうが、言われた当人にとって、“今すぐ勉強する”ということの意欲が湧く。同様に、「次のテストで何点以上とったら、ご褒美をあげる」というアウトプットに関してのご褒美よりも、「今から一冊本を読んだら、ご褒美をあげる」とか、「今日の宿題を終わらせたら、ご褒美をあげる」というインプットに関してご褒美をあげたほうが結果的にテストの点数が高くなる結果に繋がっているとのこと。
ご褒美としてお金は悪い選択肢ではないが、それ以上の選択肢があるかもしれない
⇒勉強のご褒美として、お金をあげるということは抵抗がある人も少なからずいると思うが、決して悪い選択肢ではないようで、ご褒美としてお金をもらった子供はそのもらったお金を決して無駄遣いしたりはせずに、計画的に使うことが多いという結果が出ているとのこと。しかし、子供が小学生くらいの小さい時分には、お金よりもトロフィーとかシールとか、お金の代替品のほうが意欲が増す傾向があるので、活用していったほうがより効果的。
「頭がいいわね」ではなく、「よく頑張ったわね」と褒めて伸ばす
⇒褒めて伸ばすのは間違いではないものの、「頭がいいわね」と褒めることはあまりオススメできないとのこと。言われた当人は「自分は頭がいいんだ」という意識の下、端的に言えばナルシストになっていく。そして失敗を恐れ積極性が低下したり、もし失敗した際には「自分は実は頭が悪いんだ」とショックを受けて解決に向けて模索することをやめてしまう子に育ってしまうかもしれない。
そうではなくて、「よく頑張ったわね」と褒めることで、「自分は頑張れる人間なんだ」という意識を作ってあげることで、色んなことに挑戦したり、困難に出会った時に解決に向けて努力をする人間になれるとのこと。
テレビゲームは勉強の足かせにはほとんどならない
⇒テレビゲームなどの遊びに関しては、ストレス発散になったり、気分転換になるので、適度な時間であればほとんど問題はないとのこと。具体的には2時間を超えると学力に悪影響が出てくるというデータがあるとのことで、それを超えなければ良い。
またテレビゲームを1時間減らしたところで、勉強時間は2~3分程度しか増えないこともデータが証明しているとのこと。
中学校3年生時点での学力の35パーセントは親の遺伝によって説明が可能であるというデータがある
⇒逆に言えば、65パーセントは遺伝とは関係ない部分であるということ。この比率は高いのか低いのか・・・?自分でもよくわかんないけど、非常に気になったデータ。
同じくらいの学力を有したもの同士が、一緒に勉強する(習熟度別学級)と一番学力が向上する
⇒これもそういったデータがあるとのこと。筆者はこうすることで、授業が同じ理解度で進めることが可能であったり、クラス内で競争が起こったりすることが正の効果が働きやすいからだと分析している。しかし、幼い時分からこの方法を行うと子供の自尊心が低下してしまい、負の効果が出てしまうことがあるとのこと。
・・・とまぁ、そんなところですかね~
まぁこうやって本を読んだところで、子育てのベストアンサーは見つからんですわなぁー
だって、まとめると、、、
自尊心は低すぎることはないけれど、自分は人よりも優れているという慢心は持ち合わせずに、困難が目の前に立ちはだかったら努力をすることを惜しまず、解決策を模索する・・・そして適度な時間気分転換を行えて、うまく目先勉強をすることやる気を出せるようご褒美を出してくれる、出来る限り良い頭を持ち合わせている両親を持ち、それにまんまと意欲を掻き立てられながら、同じくらいの勉強レベルの友人たちとともに勉強する子供に育てる・・・
これがベストアンサーってことですよねwww!!?
( ̄◇ ̄;)
なんか頭こんがらがってきたwww
まっ、そんなこんなで次は『あなたの人生の科学』の下巻を読み始めたいと思いますw
ではでは(^o^)/
今回は本屋さんでなくて、近くのコンビニで置いてあったのを見つけて気になり購入。
著者は慶応大学の准教授で、専門は「教育経済学」とのこと。
本書は徹底的にデータを基にして、学力という分野を解き明かそうとした一冊。
本文の中から、ちまたにはびこる「子育てに成功した母親の成功体験的な教育本」を憎悪する感じが如実に感じられてくる・・・w
個人的には結構目からウロコ的な知識もあったので、おもしろかった。しかし、本の後半になるにつれて、内容が「データとして学力を考察する意味あい」だったり、「著者から公的機関(国や地方)に向けて、どうすれば学力が上がっていくのか?の訴え」ということに変わってきて、興味が薄れてしまったので、後半はだいぶ飛ばし読みをしてしまった。
・・・とは言え、1歳の子供のいる親としては知っておいてよかったという内容が多かったので、とりあえず自分の中での知識の定着化も兼ねて、重要だと思った部分を振り返ってみる。
※本書では、データに基づいて学力への科学的根拠を見出す。というのを最優先事項に掲げながら、場所によってはデータが示されずに曖昧に記述されている部分もあり、これから書く内容や主張は若干著者の主張とは異なる部分もあるように思う。その点に関しては、自分が読んだ際にそう勝手に解釈したということであり、何かあった際、当方は一切の責任を負いかねますのであしからず、、、
読書をすると頭がよくなる。というのはもしかしたら間違い
⇒国の取った統計では、「頭のよい子」が読書を多くしているという統計結果が出たので、頭をよくするために読書を推進しているが、それはどうも違うようだ。読書をしているから頭がよいのではなく、頭がよいからさらに知識を得ようと読書をする子が多いのだと考えられる。
ご褒美を餌に勉強をさせることは悪いことではない
⇒勉強しなさいと言ってもやらないのが人間の性(サガ)、そこでご褒美を餌に勉強させることはデータ的には正しいという結果が出ている。そこでアメで釣って勉強をさせることで、勉強ができるようになれば、勉強を少しでも楽しいと感じるキッカケになり、自分から勉強する足がかりになると考えられる。
※本書ではこれにより、「勉強のしかた」を勉強することが重要だと書かれている。
ご褒美のやり方にも工夫する(すぐにあげる&アウトプットでなくインプットにあげる)
⇒具体的には、「次のテストで何点以上とったら、ご褒美をあげる」ではなくて、「今から1時間勉強したら、ご褒美をあげる」のほうがよい。将来のことに向けてよりも、今できることにご褒美をあげたほうが、言われた当人にとって、“今すぐ勉強する”ということの意欲が湧く。同様に、「次のテストで何点以上とったら、ご褒美をあげる」というアウトプットに関してのご褒美よりも、「今から一冊本を読んだら、ご褒美をあげる」とか、「今日の宿題を終わらせたら、ご褒美をあげる」というインプットに関してご褒美をあげたほうが結果的にテストの点数が高くなる結果に繋がっているとのこと。
ご褒美としてお金は悪い選択肢ではないが、それ以上の選択肢があるかもしれない
⇒勉強のご褒美として、お金をあげるということは抵抗がある人も少なからずいると思うが、決して悪い選択肢ではないようで、ご褒美としてお金をもらった子供はそのもらったお金を決して無駄遣いしたりはせずに、計画的に使うことが多いという結果が出ているとのこと。しかし、子供が小学生くらいの小さい時分には、お金よりもトロフィーとかシールとか、お金の代替品のほうが意欲が増す傾向があるので、活用していったほうがより効果的。
「頭がいいわね」ではなく、「よく頑張ったわね」と褒めて伸ばす
⇒褒めて伸ばすのは間違いではないものの、「頭がいいわね」と褒めることはあまりオススメできないとのこと。言われた当人は「自分は頭がいいんだ」という意識の下、端的に言えばナルシストになっていく。そして失敗を恐れ積極性が低下したり、もし失敗した際には「自分は実は頭が悪いんだ」とショックを受けて解決に向けて模索することをやめてしまう子に育ってしまうかもしれない。
そうではなくて、「よく頑張ったわね」と褒めることで、「自分は頑張れる人間なんだ」という意識を作ってあげることで、色んなことに挑戦したり、困難に出会った時に解決に向けて努力をする人間になれるとのこと。
テレビゲームは勉強の足かせにはほとんどならない
⇒テレビゲームなどの遊びに関しては、ストレス発散になったり、気分転換になるので、適度な時間であればほとんど問題はないとのこと。具体的には2時間を超えると学力に悪影響が出てくるというデータがあるとのことで、それを超えなければ良い。
またテレビゲームを1時間減らしたところで、勉強時間は2~3分程度しか増えないこともデータが証明しているとのこと。
中学校3年生時点での学力の35パーセントは親の遺伝によって説明が可能であるというデータがある
⇒逆に言えば、65パーセントは遺伝とは関係ない部分であるということ。この比率は高いのか低いのか・・・?自分でもよくわかんないけど、非常に気になったデータ。
同じくらいの学力を有したもの同士が、一緒に勉強する(習熟度別学級)と一番学力が向上する
⇒これもそういったデータがあるとのこと。筆者はこうすることで、授業が同じ理解度で進めることが可能であったり、クラス内で競争が起こったりすることが正の効果が働きやすいからだと分析している。しかし、幼い時分からこの方法を行うと子供の自尊心が低下してしまい、負の効果が出てしまうことがあるとのこと。
・・・とまぁ、そんなところですかね~
まぁこうやって本を読んだところで、子育てのベストアンサーは見つからんですわなぁー
だって、まとめると、、、
自尊心は低すぎることはないけれど、自分は人よりも優れているという慢心は持ち合わせずに、困難が目の前に立ちはだかったら努力をすることを惜しまず、解決策を模索する・・・そして適度な時間気分転換を行えて、うまく目先勉強をすることやる気を出せるようご褒美を出してくれる、出来る限り良い頭を持ち合わせている両親を持ち、それにまんまと意欲を掻き立てられながら、同じくらいの勉強レベルの友人たちとともに勉強する子供に育てる・・・
これがベストアンサーってことですよねwww!!?
( ̄◇ ̄;)
なんか頭こんがらがってきたwww
まっ、そんなこんなで次は『あなたの人生の科学』の下巻を読み始めたいと思いますw
ではでは(^o^)/
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