いや~これ面白かったよ!


あいも変わらずの米澤作品を読む日々、、、w


巻末あらすじは以下

開業にあたり調査事務所〈紺屋S&R〉が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。ーーーそれなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の課程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして・・・いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。





結構文量がある方で、全部で350ページくらいある長編小説。

あらすじにもあるように、主人公は私立探偵事務所を立ち上げた紺屋。

別々に持ち込まれたまったく異なる2つの調査依頼が、いざ調査していくうちに密接に絡み合っていって、、、、みたいなところはおもしろい。


同じ著者の「小市民」シリーズを直前に読んでいたこともあって、今回もミステリーとは言えど、ライトな感じの事件なんでしょ??って思っていた節があったんだけど、持ち込まれた時点では「人探し」と「古文書解読」と地味な事件であったものの、物語の終盤になってくると、実は今まで扱っていた事件がなんともディープな事件であることがわかってくる、、、、


この作品のおいらの好きなポイントは3点


1点目は、殺人の描写は一切無いにも関わらず、凄惨な殺人が起こったことを想像させてくれる部分。
この作品では前もって言ってしまうと、人が一人殺されるんだけど、なんとも後味の悪い、、、けれど殺害の描写は一切無いにもかかわらずだっ!すごい


2点目は、犯人が意外なところで出てきていたところだ。
まぁー今読み終わった後に振り返れば、伏線以外のなにものでもないんだけど、読んでいた当初はなんにも気にしてなかった人物が、実は事件の犯人だったという展開・・・ちなみにこの展開が1回だけじゃなくて2回あるところがまたすごい!!


3点目は、なんともブラックなんだけどウィットが飛んだ最後の終わり方。
最後の一行を読み終わった瞬間、自然と片方の口角が上がってニヤリとしてしまいましたよ。
なるほどねーそのためのこのタイトルだったのかと、、、






非常に面白かった!!!




次回も米澤作品できまりだな!!


以上です(´∀`*)ノシ バイバイ

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