【読書感想文】『カエルの楽園』 著:百田尚樹
2016年7月19日 読書 コメント (4)
別に知識人ぶるわけじゃないけど、、、
こないだのイギリスの国民投票が予想外の結果だったときだって、、、
どんだけ大規模なテロ事件が起こったときだって、、、
そして将来的にも、どんだけ世界的に影響の大きい事件が起ころうとも、、、
何を差し置いても“MTGの禁止改訂は今回ありませんでした!”とかがトップニュースになる、そんなこのDNというコミュニティが大好きだよwww(*´ω`*)!!
というわけで、自分はそんな中でも異端な部類に入るやもしれない、『読書感想文』という日記を今日も書いていくのさ・・・w(。-∀-)
まず、この本を本屋で買った経緯から話すと、、、
まず、大前提にこの“百田尚樹”さんっていう作家さんは、もともと読まず嫌いな作家さんの一人で、、、
確か一番最初にこの作家さんの作品に触れたのは、ベストセラーを映画化した『永遠の0』を映画館に見に行ったこと。
世間でも評判だったことから、じゃあ見ておくかぁ~的な思いから見に行った記憶があって、そこそこ感動した記憶がある。
その後、同作家さんの短編小説をひとまず読んでみて、そこそこの面白さで正直パッとはしなかったことで、この作家さんの小説をそれ以外は読むことなくいた・・・
それ以降も百田さん自体はそれ以外にもベストセラーをどんどん出してるのは、本屋巡りの好きなおいらはもちろん本屋の平積みコーナーとかで知ってはいたんだけど、この作家さんの作品を読まなくなった決定的な事件があって、それが何かって言うと、前の会社の嫌いだった上司がこの作家さんの本に感銘を受けたようで、会社でしきりに「会社に勤務する人間は、全員この本は読むべきだ!」とか「お前は本当ダメだなっ!この本の中の主人公の〇〇を見習え!!」とか「〇〇だったら、絶対にお前みたいなことはしない!センスがないんだよ!!」とか言われたりしたわけよ・・・(^_^;)
※↑同作家『海賊とよばれた男』という作品だったことを記憶している
いやもうね、こうなると意地でもこの作家の本は読まないようにして、このバカ上司と価値感を共有させることは死んでもやらん!!!ヽ(`Д´)ノ
・・・って思うわなw
そんなことがあって、この本を本屋のベストセラーの棚から手にしてレジに持っていたということは、前の会社との上司とも決別して3年近く経ったことで、やっと自分自身過去の自分と向き合って前に進もうとしての心境の変化か、、、、
よっぽど読みたい本が無かったんだろうねwww
ということで、今回の読書感想文はいつになく、作家・作品ともにマイナスの印象からのスタートだということをご承知くださいw(´Д`;)ヾ
あとネタバレも大いに含みますことも事前にお伝えさせていただきます・・・
とりあえずは、あらすじ~
まず本の内容に入る前に、この本すんごい読みやすい!
楽しくて、どんどん読める!!ってのとは少し違って、、、童話形式で話が進んでいくので、文章表現が簡単ということからスラスラ読める!
正直今回新品1400円で本屋で買ったもの、読破するのに2~3時間くらいで読み切ってしまった、、、(全然速読とかじゃなくて)
ということもあり、コスパは非常に悪いw
読む対象年齢を中学生以上くらいからに設定しているのか、少し難しい漢字にはルビがふってあるのも印象的だった。
(※襲撃・咄嗟・訊ねる・誇示・面影、、、←この辺の漢字には全部)
上述、表現が難しくないというのもあって、若い人も読んでほしいってことなんだろう~
でもって、内容なんだけどこんな感じ
・・・一応、200ページ以上ある物語を個人的に簡潔にまとめてみた。
正直途中でカエルたちの心境の揺れだったりも見所ではあるけども、大雑把にはこんなストーリーでこれ以上でもこれ以下でもないと思う。
でもって、この物語の言わんとしているのが、日本の現状そのものなわけですわな。
物語上の「三戒」は、まさしく日本国憲法の9条であるわけですよ。。。。
もともとこの作家さんに対して冒頭書いたように、フラットな感情を抱けない自分でありますから、天の邪鬼的になってしまう部分も多分にあると思うんですけど、、、自分のこの作品を読んでの感想としては、むしろこの作品を中高生とかが読んで、「9条」を改正した方が良い!とかって安直に思っては欲しくないなぁ~っと思ってしまった。
カエルの童話を読んで、一個人の政治的判断を決めるなんてことが愚の骨頂だと思うんですわ!!!
もっとそれだったら、歴史を学べと言いたい!!!
そんでもって、それなりに本を読んで(自分はダメ上司のように「これを読め!」なんてことは言わない、自分自身で読みたいと思った興味・関心のある本を読めばいいと思う)、、、いろんな人と会って、話して、経験を積んだ末に、自分の意見を醸成すれば良いと思う。
別においらは9条を変えた方が良いとも、そのままが良いとも考えたことも無かったし、今後作品の中でのツチガエルたちのように国民投票にでもならない限り考えることは無いだろう・・・
無責任だと言われるかもしれないが、どっちが良いかを考えて自分の意見を国会の前でワァーワァーわめくよりも、よっぽど重要かつ責任ある行動を取ってはいると思っているから。。。
ん、、、、何か今回の読書感想文は、過去のダメ上司への負の感情と作品の持つ政治的側面とが入り混じって、いつも以上に何か気持ち悪い感じになってしまったwwヽ(´Д`;)ノ
まぁ、、、そんな感じで、、、
※↑いやぁ~ホントに便利な言葉だとつくづく思うねw
ではでは( ´・ω・`)ノ~バイバイ
こないだのイギリスの国民投票が予想外の結果だったときだって、、、
どんだけ大規模なテロ事件が起こったときだって、、、
そして将来的にも、どんだけ世界的に影響の大きい事件が起ころうとも、、、
何を差し置いても“MTGの禁止改訂は今回ありませんでした!”とかがトップニュースになる、そんなこのDNというコミュニティが大好きだよwww(*´ω`*)!!
というわけで、自分はそんな中でも異端な部類に入るやもしれない、『読書感想文』という日記を今日も書いていくのさ・・・w(。-∀-)
まず、この本を本屋で買った経緯から話すと、、、
まず、大前提にこの“百田尚樹”さんっていう作家さんは、もともと読まず嫌いな作家さんの一人で、、、
確か一番最初にこの作家さんの作品に触れたのは、ベストセラーを映画化した『永遠の0』を映画館に見に行ったこと。
世間でも評判だったことから、じゃあ見ておくかぁ~的な思いから見に行った記憶があって、そこそこ感動した記憶がある。
その後、同作家さんの短編小説をひとまず読んでみて、そこそこの面白さで正直パッとはしなかったことで、この作家さんの小説をそれ以外は読むことなくいた・・・
それ以降も百田さん自体はそれ以外にもベストセラーをどんどん出してるのは、本屋巡りの好きなおいらはもちろん本屋の平積みコーナーとかで知ってはいたんだけど、この作家さんの作品を読まなくなった決定的な事件があって、それが何かって言うと、前の会社の嫌いだった上司がこの作家さんの本に感銘を受けたようで、会社でしきりに「会社に勤務する人間は、全員この本は読むべきだ!」とか「お前は本当ダメだなっ!この本の中の主人公の〇〇を見習え!!」とか「〇〇だったら、絶対にお前みたいなことはしない!センスがないんだよ!!」とか言われたりしたわけよ・・・(^_^;)
※↑同作家『海賊とよばれた男』という作品だったことを記憶している
いやもうね、こうなると意地でもこの作家の本は読まないようにして、このバカ上司と価値感を共有させることは死んでもやらん!!!ヽ(`Д´)ノ
・・・って思うわなw
そんなことがあって、この本を本屋のベストセラーの棚から手にしてレジに持っていたということは、前の会社との上司とも決別して3年近く経ったことで、やっと自分自身過去の自分と向き合って前に進もうとしての心境の変化か、、、、
よっぽど読みたい本が無かったんだろうねwww
ということで、今回の読書感想文はいつになく、作家・作品ともにマイナスの印象からのスタートだということをご承知くださいw(´Д`;)ヾ
あとネタバレも大いに含みますことも事前にお伝えさせていただきます・・・
とりあえずは、あらすじ~
最大の悲劇は、良心的な愚かさによってもたらされる。
ベストセラー作家が全力で挑んだ、衝撃の問題作。
安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。
著者自らが「私の最高傑作」と断言。
大衆社会の本質を衝いた、G・オーウェル以来の寓話的「警世の書」。
※Amazonのページより引用
まず本の内容に入る前に、この本すんごい読みやすい!
楽しくて、どんどん読める!!ってのとは少し違って、、、童話形式で話が進んでいくので、文章表現が簡単ということからスラスラ読める!
正直今回新品1400円で本屋で買ったもの、読破するのに2~3時間くらいで読み切ってしまった、、、(全然速読とかじゃなくて)
ということもあり、コスパは非常に悪いw
読む対象年齢を中学生以上くらいからに設定しているのか、少し難しい漢字にはルビがふってあるのも印象的だった。
(※襲撃・咄嗟・訊ねる・誇示・面影、、、←この辺の漢字には全部)
上述、表現が難しくないというのもあって、若い人も読んでほしいってことなんだろう~
でもって、内容なんだけどこんな感じ
主人公のソクラテスはアマガエルで、ある時生まれ故郷にアマガエルを食べてしまうダルマガエルが侵略してくる。
しかしアマガエルの長老は何も手を打たず、ダルマガエルが立ち去るのを待つしかないという考えを持っていた。
それに失望したソクラテスは仲間を率いて、生まれ故郷を後にする。理想郷を探す旅は予想以上に厳しいもので、多くの仲間が命を落としてしまう。
そしてやっとのことで、ツチガエルの楽園「ナパージュ」にたどり着く。そこではカエルの天敵が存在しない世界だった。
それまでに過酷な現実を目の当たりにしていたソクラテスは、なぜナパージュがこれほどまでに安全かつ豊かな国なのかに疑問を持つ。
ナパージュの住人のツチガエル達にその質問を投げかけると、「三戒」という鉄の掟の存在によってだと言う。
その三戒とは、一、カエルを信じろ。二、カエルと争うな。三、争うための力を持つな。という奇妙な戒律だった。
その三戒の存在だけで平和が保たれていることに、ナパージュの住民たちは何の疑問も持っていない状況を見ながら、ソクラテスはナパージュの平和の理由を探る。調べていく中で、ナパージュの近くには巨大なワシのスチームボートの存在があることで、カエルを食べる外敵からの侵入を防いでいることがわかる。
しかしその現実を知っていても、ナパージュの住人たちは平和であるのは三戒の存在だからと盲目的に信じていた。
しかしそんな中、スチームボートも老いからかツチガエルにとって外敵であるウシガエルの侵入を一部許してしまう。その時は大事には至らなかったものの、その後のツチガエルの代表たちの話し合いの場で、スチームボートとウシガエルに対しての共同戦線を組む案を出すツチガエルが現れる。
しかし、ナパージュ中のツチガエルたちがそれは三戒違反だとして、大きくツチガエルたち同士で意見が別れる。最終的には国民投票を行い、その結果スチームボートとのウシガエル対抗戦線は三戒違反として、却下される。
その後スチームボートはナパージュを去ってしまう。
しかしその現実をもってしても、三戒さえ守っていれば平和は守られると信じているツチガエルたちが大勢をしめていた・・・その後、堰を切ったようにウシガエルの侵略が始まるが、それでも三戒さえ守っていれば大丈夫だと、ツチガエルたちは考えを変えることはなく、最終的には侵略してきたウシガエルたちの奴隷になってしまう。
物語の最後、ウシガエルの奴隷となったメスのツチガエルの一匹が痛めつけられて、地面に投げ出された状態に放置されているのをソクラテスが見つけて、急いで駆け寄る。ソクラテスの「しっかりしろ」のかけ声に対して、そのツチガエルは「大丈夫よ。ひどいことにはならないわ。だって、ナパージュには三戒があるんですもの」という言葉を残してこの世を去る・・・(完)
・・・一応、200ページ以上ある物語を個人的に簡潔にまとめてみた。
正直途中でカエルたちの心境の揺れだったりも見所ではあるけども、大雑把にはこんなストーリーでこれ以上でもこれ以下でもないと思う。
でもって、この物語の言わんとしているのが、日本の現状そのものなわけですわな。
物語上の「三戒」は、まさしく日本国憲法の9条であるわけですよ。。。。
もともとこの作家さんに対して冒頭書いたように、フラットな感情を抱けない自分でありますから、天の邪鬼的になってしまう部分も多分にあると思うんですけど、、、自分のこの作品を読んでの感想としては、むしろこの作品を中高生とかが読んで、「9条」を改正した方が良い!とかって安直に思っては欲しくないなぁ~っと思ってしまった。
カエルの童話を読んで、一個人の政治的判断を決めるなんてことが愚の骨頂だと思うんですわ!!!
もっとそれだったら、歴史を学べと言いたい!!!
そんでもって、それなりに本を読んで(自分はダメ上司のように「これを読め!」なんてことは言わない、自分自身で読みたいと思った興味・関心のある本を読めばいいと思う)、、、いろんな人と会って、話して、経験を積んだ末に、自分の意見を醸成すれば良いと思う。
別においらは9条を変えた方が良いとも、そのままが良いとも考えたことも無かったし、今後作品の中でのツチガエルたちのように国民投票にでもならない限り考えることは無いだろう・・・
無責任だと言われるかもしれないが、どっちが良いかを考えて自分の意見を国会の前でワァーワァーわめくよりも、よっぽど重要かつ責任ある行動を取ってはいると思っているから。。。
ん、、、、何か今回の読書感想文は、過去のダメ上司への負の感情と作品の持つ政治的側面とが入り混じって、いつも以上に何か気持ち悪い感じになってしまったwwヽ(´Д`;)ノ
まぁ、、、そんな感じで、、、
※↑いやぁ~ホントに便利な言葉だとつくづく思うねw
ではでは( ´・ω・`)ノ~バイバイ
コメント
・馬鹿はこれ読んでビビッてとりあえず改憲に賛成しろ
という意図で書いたんじゃないかなー。百田氏はwikiにも書かれちゃうくらいゴリゴリの改憲派ですし。
しかし、最高傑作は誇大広告じゃねーの?と買った当初は考えていました。
別に改憲自体は間違った考えとも思わないし、作家として意見を本にして発表することに、異論は無いんだけど・・・
ネット上(Amazonのレビュー)で、評価が非常に高く、かつレビュー件数が多いことに違和感を覚えます。
それらを見てると、物語に出てくる扇動者のデイブレイクの周囲にいたカエルと何だか同じ様で・・・
>最高傑作
作家本人が新作を出す度に、最高傑作と自負したとしても、毎回毎回良くなっていると仮定すれば嘘ではないですからね・・・すごい商法だと思いますw
>>hanimaruさん
まったくその通りですね、今作の中でも少しだけ少子高齢化について書いた部分もありましたが、人口を増やすべき→子供を産まない若い世代の怠慢→子供を産む産まないは個人の自由意思だろ!という反発を産むので、環境の問題で産みたくても産めない人を手助けしましょう~くらいの綺麗事しか言えなくなっちゃうんですよね。これもこれで難しい問題です。
>>シグマさん
人口の問題にしかり、貧困の問題にしかり、ブラック企業しかり、、、全部難しい問題ですよね?
百田さんくらいの売れっ子作家が、才能ある文章能力を駆使すれば、自分の言いたいことを世間に大々的に発表して世論に多少なりインパクトを与えることが出来るというのが現実なんでしょうね、、、
個人的にはこの表現というか影響力の格差に少し震えてます・・・(((゚〰゚)))