MOプレイヤーのおいらにとって今の時期って、一番ヤキモキするんだよね~

新環境スタン回したくっても出来ないし、MOに新エキスパンションが実装されたとしても当初はリミテを中心にやっていくから、スタンを本格的に調整するのはまだ先のイメージなもんだから、今から最新のメタを追おうとは思えないし・・・

ということで、最近は読書とオナニーくらいしかやることがなくってねぇ~ww

今回は“清武の乱”で有名な清武英利氏の新作を購入ー

清武氏の著作はかつて、、、

【読書感想文】 『しんがり 山一證券最後の12人』 著:清武英利
↓↓↓
http://meatbouzu.diarynote.jp/201508242213431599/


【読書感想文】 『切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか』 著:清武英利 
↓↓↓
http://meatbouzu.diarynote.jp/201508291302094408/


を読んでるけど、何かどれも好きなんだよね~♪

不条理な社会の中での、サラリーマンの苦悩・葛藤、、、しかし負けずに立ち向かっていく姿勢の描き方がグッと来るものがある・・・

“清武の乱”でナベツネという不条理な社会の権化と対峙をしたからこそ描ける境地なんだと常々思う。

その点、“清武の乱”においてナベツネを告発したことで、職を解任させられるという大きなトバッチリを清武氏が受けてしまったことを内心では嬉しく思ってしまう・・・
なんでかって、あの一件を発端にこんだけ熱い作品を作れる作家が生まれたからだ・・・・(;_;)カンドー



まずは今回の作品のあらすじは以下

大金持ちをタックスヘイブンの国に誘う「カネの傭兵」。それがプライベートバンカーだ。
野村證券のトップセールスマンからプライベートバンカーに転じた主人公が見たのは、本物の大金持ちの世界だった。
シンガポールに移住し、ただ時間が過ぎるのを待つ元大手メーカー会長、若くして300億円を手にしたIT業界の寵児、伝説の相場師、そして脱税を見逃すまいと潜伏する国税庁の美人調査官。
やがて、バンカーの周囲では、カネを巡る詐欺と殺人未遂事件まで発生する。
バンカーが実名で明かす衝撃のノンフィクション!
※出版社である講談社のサイトから引用



清武氏のこの手の作品のスゴイところは、作品に出てくる人物が全て実名というところ!主人公の元野村證券の営業マンの杉山智一はもちろんのこと、その同僚の名前も全て実名で、ネットで検索すればこの話が全て本当の話であることが実感できるところがスゴイ!
※もちろん、杉山の顧客名だったりは出てこなかったりするけれど、、、そりゃね守秘義務ってものがあるんですよ・・・


まず、この作品の冒頭は日本人の超がつくほどの富裕層が、シンガポールで退屈な日々を送っている描写から物語は始まる、、、

それは節税のためにシンガポールに移住しているからで、日本の税法上には大きな抜け穴があるのだという、それを巧く使えば相続税を払わずに資産を継承できるのだという・・・

それが通称「五年ルール」というもので、簡単に言えば、被相続人(親)と相続人(子)がともに五年を超えて日本の非居住者であるときは、日本国内の財産にしか課税されないというルールだ。

要するに、五年以上、日本の非居住者であれば子や孫に相続したり贈与したりしても海外の資産には日本の課税が及ばなくなるのだ。

この「日本の非居住者」という定義が、明文化されていないものの一般には「一年の半分以上を海外で暮らせば、日本に住んでいないこと(非居住)の証明になる」と解釈されているとのこと。つまり183日(一年の半分以上)を海外で暮らし、それを五年間も続けていれば、海外資産の相続税は払わなくても済むようになるというのだ。


この作品のタイトルでもあるプライベートバンカーとは、簡単に言えばこういった法律の抜け道だったり、日本では取り扱いのないような海外の破格の利回りの金融商品だったりを武器に、超富裕層のお金を運用・管理している職業なんですよ。。。


いやね、この作品を読んでまず衝撃を受けたのが、超富裕層は超富裕層なりに苦労してんだなぁ~ってことですね。

なんでかって、上記に書かれている方法を使ったりして、今現在保有している何十億というお金を節税したところで、その超富裕層はそのお金を自分自身ではほとんど使わないわけなんですよ?

そのためだけに異国の地で5年という決して短くはない時間を何をするとでもなく過ごさないといけない様は、それはそれで結構地獄だなぁ~っと

その超富裕層が若かったりすれば、有り余るお金を若い女性だったり、衣・食・住につぎ込んで楽しく過ごせばいいのかもしれませんけど、60・70過ぎの年齢の金持ちだとそこまでの欲もなく、昼間ゴルフを一人ぼっちで周り、、、夕飯は異国の地の百貨店で日本食を買ってきて一人で食べて毎日を過ごしている、、、みたいな人も作品では出てきて、、、、なんだかなぁーっと、、、


あと世間的には「パナマ文書」でタックスヘイブン(租税回避地)に関心が高まったりもしてますけど、この作品においてその実態を読む限りでは、これはすぐにどーこー出来る問題じゃねーなーっと思ったね。

税率の低い地域に実態のないペーパーカンパニーを作って、それを使って税金逃れをしているということはニュースを聞いて知ってはいたけれど、その実はそんなに簡単なものじゃなくて、例えばペーパーカンパニーとは言え会社を作る際には法人取締役が必要で、けどそこで自分の名前を秘匿したい場合は“ノミニー”という名義人を借りることができるらしい、日本であれば違法な名義貸しだったり仮名取引の疑いがあることだが、シンガポールや香港では「プライバシー保護」の名のもとに合法化されている真っ当なビジネスとして成り立っているのだそうだ。


だからこんなこともあるらしい、、、

東京のある事業家はシンガポールのプライベートバンクに口座を保有するとともに、そのバンカーの紹介で税率のほぼないタックスヘイブンの地域にペーパーカンパニーを設立している。このペーパーカンパニーの代表者は上述の「ノミニー」を仕立てていて、税務署の追跡は困難になる。なおかつこの事業家は別のタックスヘイブンの地域に前述のペーパーカンパニー名義の金融機関の口座を開設し、運用をして利益をあげている、、、

こんな複雑な仕組みをしたてあげられれば、日本にいながら、自分の名義とは気づかれずに、税金を一切取られることなく、資金運用から節税、ましてや脱税まで、なんでも出来てしまう!


しかし、この現状から国としても海外送金の監視だったり、マイナンバーによって金の動きを把握する準備を整えたりしているようだ、、、、



けどもこのタックスヘイブン(租税回避地)の問題は、国と納税者の完全なるイタチごっこ状態でいつまでも終わることは無いんだろうなとも思った。。。

結局のところ、日本国内でどれだけ環境や法律を整えたところで、海外までその影響力を発揮することは出来ないわけだし、海外の貧しい国の中では自分の国はオフショア(課税優遇地)であるということを推進して、少しでも外貨を獲得したいとする国は今後も出てくるわけだろうし、、、、


※タックスヘイブン(租税回避地)とオフショア(課税優遇地)は、実態としてはまったく同じ、ただ呼び方のニュアンスが違うだけ




それと主人公杉山が、上司の桜井から執拗な嫌がらせを受ける部分は、自分の前職(証券会社営業)の苦い思い出を鮮明に思い出させてくれるもので、いろんな意味でいろんな感情に苛まれながら読ませてもらった・・・( ̄◇ ̄;)




清武氏のこの手のノンフィクション作品には今後も大・大・大期待しとります!
∠( ゚д゚)/



今日はそんな感じですなァ~


ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ




P.S.

すいませんね~最近MTGプレイヤーの方にとっては興味のないことばかりを長文で書く日記ばかりになってしまって・・・ヽ(´Д`;)ノw

MOでEMNが実装されたら本気だします、、、!!

・・・けどそれまではこんな感じになると思いますw


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