ブックオフで見つけた一冊

著者の齋藤さんは日本語教育の第一人者であることは知っていたものの、書かれた本を読むのはこれが初めて。


以前に購入したビジネス書ランキング的な本で、同作品が高評価だったのも購入するきっかけになる。




この作品はタイトルの通り、“雑談”に注力を入れて書かれている。


自分も人前で話したりすることは、今までの仕事の経験から苦手意識はなかったものの、この本を読んで目からウロコな部分がたくさんあった。


まず作品冒頭、、、

自分たちは初対面の人間に対して、無意識のうちに、この人に近づいていいのかどうかを、雑談という“リトマス試験紙”を使って瞬時に判断している。という事実を再認識するところから話が始まっている。

そのための“雑談力UP”こそが本書の大命題だ。


そして、雑談のルールがいくつも列挙されていく・・・


自分が興味を持ったものをいくつか挙げていくと、、、


・雑談は「あいさつ+α」でできている

→雑談をしたくても雑談をするタイミングを逸してしまっている方が意識する点として、「あいさつ+α」だと言っています。職場での「おはようございます」の後に、「あれ、ここの店、改装中になってますね」とか、あいさつの後に雑談を発生させる仕組みをこちらから相手に投げかけることがポイントとのこと。。。
まぁー正直、それを聞いて「職場の雰囲気的にそんな言葉発せるわけないじゃん」って思う人もいると思うんですが(かつての自分がそうでした)、結論その職場は腐ってますw 雑談どうこうよりも、その仕事を今後も続けていけるのか考えてもいいかもしれませんw


・雑談に「結論」はいらない

→雑談において「最後のオチ」は必要がないということ、特に男性は雑談をしていてもある程度の段階でなぜか締めにかかってしまう傾向が強いとのこと、、、(※非常に思い当たる点がありますw)。一般論だったり要点だったりをまとめて、「つまりさ、こういうことだよね?」と。・・・するとその話題はそこで終わりになります。そう、結論が出てしまったから、その出た結論に対して異論、反論を唱えたら、そこからは雑談ではなく議論になってしまうわけ。理想の雑談とは議論がずっと出ずに、続けることだという。



・雑談のボール支配率は、8:2。パスが基本で、シュートやキャッチはいらない

→雑談をサッカーに例えて説明。感覚的に非常に理解しやすかった部分。雑談においてのボール支配率(言い換えれば会話支配率)は、8:2が理想。相手に気持ちよくボールを蹴ってもらうことを目指すべきであって、前項で書いた通りシュート(結論)や、ボールキャッチ(話をまとめる)は必要がないということ。
言われればその通りであって、何の変哲も無い部分なんだけど、雑談のプレイの仕方?とでも言うんだろうか、今後意識的に雑談をするうえでの雑談ビギナーが、意識すべき事の全てがこれだなっ!という風に具体的に感じられた部分だった。





大きくはこの3つかなぁ~


他にもためになる項目はたくさんあったけどもね。


個人的には、この作品を読むことで、雑談の重要性を認識できたことが非常に大きいと思う。


確かにオバタリアン(死語w)連中の、延々と続く雑談によって作られた結束力はスゴイかんね~w


あそこまではいいにしても、客商売をする上では知っておいて損は無い内容だった。



そんな感じ~ではでは( ´ ▽ ` )ノ

コメント

Estuary
2016年10月9日8:36

オバタリアン( 万死 )の雑談力こそが雑談力の究極系なんだろうか。そう考えるとこの道を極めるのはなかなかハードル高そうですねえw

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