いやぁーーー非常によい本だった!!!
けれどその分、何かもったいない気がしてしょうがない!!!!
おいらが著者だったり、出版社だったりしたら、もうちょっと売れるアプローチを取ると思うんだ!!!
本作の内容に入る前に何がもったいないかって、本のタイトルの副題として“上司一年生の教科書”って書いてあること、、、
これだと、上司としての立場を数年やってきている人間はなかなか手に取りにくいんじゃなかろうか??
内容としては、上司として十年以上のベテランの人間にだってためになるような内容ばかりだと思っている。
そして、もったいないと思う点の2点目として著者の篠原信さんの略歴を読む限りで、あまりにこういったタイトルの本からかけ離れた経歴のお持ちの方で、薄い知識・経験から本作を書いたのではないか??と勘ぐってしまうのだ!!
※ちなみに著者の略歴として、本に書かれていることとしては、、、、
すごい方なんだろうが、経歴に企業で揉まれた感が一切しないし、理系で研究肌の方の様子、、、一民間企業の中で上司になった時に円滑に進めていきたいという自分の思いからは、この人に教わってもいいのだろうか?と心配になってしまう気持ちはわかるのではないだろうかw??
・・・とまぁ、延々とダメだしを書いてきたが、内容に関しては非常に感銘を受けました!!!
まず冒頭の掴みの部分でガッチリと心を捉えられました。
例え話として「三国志」を出してきて、蜀が滅亡してしまった理由として諸葛亮孔明が上司として不適格だったからと書き出してあります。
三国志を知っている自分としても、あれだけの功績を残した孔明が上司として不適格だったとは考えにくいと思ったんですが、確かに説明をされてみれば納得で、孔明は能力が高い分、部下に任せれば良いような仕事も全部自分でやってしまっていた。それによって部下は自分で考えることをやめてしまい、結果、孔明の指示だけを待ちそれに従いさえすればよいという「他人事」の姿勢になってしまったのではないか?というのだ。
特に象徴的なのが、“孔明の指示とは逆のことをして首を斬られた馬謖の一件”があげられる。
※孔明が部下である馬謖に、丘の上に自軍の陣を作ったらいけないと指示していたにも関わらず、馬謖は自分の才能を見せつけたいこともあり、指示とは逆に丘の上に軍を構えて、その結果敗戦してしまった。
上司は部下に対して、あまり細かに指示せずに、信頼してある程度任せるべきなのだと著者は考えている。もしどうしても心配ならば「この丘の上に陣を作ったら、どんな問題があると思う?」と投げかけることで、部下に考えさせることが必要だったと書かれている。
続けて、上司に求められる人物像は三国志で言えば、諸葛亮孔明でなく劉備玄徳だと書かれている。
劉備玄徳は部下の張飛・関羽に比べれば、武力にも長けてないし、孔明のような戦略家でもない、、、しかし、人に恵まれていたのは確かだ。
劉備の圧倒的な力は、部下の承認欲求を満たす力なのだと書かれている。
象徴的な例として、劉備は趙雲が命懸けで息子を助けてくれた時、息子の無事を喜ぶ前に「もしお前を死なせてしまったら、私はどうすればよかっただろう。危険な目にあわせてすまなかった」と詫びたという、、、その後息子よりも自分のことを心配してくれたことに趙雲は感激し、以後獅子奮迅の働きを続けることになる。
このことから、上司にとって大切なのは、部下の高い能力を認め、伸ばしてあげること。パフォーマンスを向上させるほどうれしくなるような「場」を整えること。上司と部下が張り合っても良いことはない。それよりも部下の能力発揮をどうやったら最大化できるかに意を砕くことが重要と述べている。
まず本作では、「指示待ち人間」というのをこう定義している。「指示待ち人間」は自分の頭で考えられないのではない。自分の頭で考えて行動したことが、上司の気に入らない結果になって叱られることがあんまり多いものだから、全部指示してもらうことに決めただけの人なのだということだ。
著者は自身の経験から、新しい知識に関して受動的に説明を聞くよりも、自分で調べて自学した方が深く理解できると感じていた。
それを部下への指導にも活用できないか?と思案する中で、「教えない教え方」を編み出した。部下に上司から教えるのではなくて、上司に対して部下から説明をしてもらうという指導方法だ。
上司としては部下に何を教えるのか?よりも、むしろ何を教えないか?を意識したほうが良いとのこと。
要するに、事前に部下に答えを教えてしまうと、部下にとって面白みがないのだということ。答えを部下自らが見つけられる環境を整える必要があるのだという。
部下に自分で答えに行き着いたという快感を感じてもらうためにも、部下にどんどん意見を求めていくべき。※注意するべきはそのときの質問内容があんまりにも抽象的だと答える側もなんと答えていいかわからなくなってしまうので、内容を限定したりして答えやすいように。
もし、部下がトンチンカンな答えを言ってきたとしても「そうじゃなくて、、、」と否定的な表現をせずに、「おお、面白いね!!他にもある?」という感じでどんどん意見を促すべき。
上司部下の関係だけでなくて、日常生活でも使える、、、というか、この本で知ってからというもの、嫁に対して有効活用させてもらっている非常に良い励まし方がある。それはがんばってほしい人間に対して、真に有効な励まし方は「がんばってね」よりも、「がんばっているね」よりも、「がんばりすぎないでね」とか「無理しないでね」と言ったほうが良いということだ。
とまぁこんな感じで本作の内容は続いていく、、、
正直読んでいて、感銘を受けつつ、、、前職時代にタイムマシンで戻っていって、この本を上司の座っているデスクに叩きつけて、読ませてやりたい!!!と心底思ったよ、、、(´ε`;)
これだよ、、、こんな上司がいて欲しかったんだ、、、涙が出てくるくらいに痛切に感銘を受けた、、、
前職をやめてもうかれこれ3年半の歳月は経つけれど、この本に書かれている理想の上司像のことごとく真逆の行動を取られていたなぁ~と、逆の意味で感心してしまう、、、
自分自身が会社で今後上司的な立場になる中で、本当にタメになる一冊だった。
願わくば、この本で書かれている理想の上司が世間の常識になっていき、以前の自分のような悲惨な部下が出てしまうことがなくなることを切に願う、、、
そのためにも、この本を読むのに躊躇している方は読んだほうがいいということと、上司自らが「最近部下のやる気が亡くなっているように感じる」なんてことがあれば、是非読んだほうがいいと思います。
うむ、良い作品に出会うことができたっ!!!!
この出会いに感謝!!!
今日はそんな感じっすーーー
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
けれどその分、何かもったいない気がしてしょうがない!!!!
おいらが著者だったり、出版社だったりしたら、もうちょっと売れるアプローチを取ると思うんだ!!!
本作の内容に入る前に何がもったいないかって、本のタイトルの副題として“上司一年生の教科書”って書いてあること、、、
これだと、上司としての立場を数年やってきている人間はなかなか手に取りにくいんじゃなかろうか??
内容としては、上司として十年以上のベテランの人間にだってためになるような内容ばかりだと思っている。
そして、もったいないと思う点の2点目として著者の篠原信さんの略歴を読む限りで、あまりにこういったタイトルの本からかけ離れた経歴のお持ちの方で、薄い知識・経験から本作を書いたのではないか??と勘ぐってしまうのだ!!
※ちなみに著者の略歴として、本に書かれていることとしては、、、、
国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」上級研究員。「有機質肥料活用型養液栽培研究会」会長。京都大学農学部卒。農学博士。、、、、うんぬんかんぬんと続く
すごい方なんだろうが、経歴に企業で揉まれた感が一切しないし、理系で研究肌の方の様子、、、一民間企業の中で上司になった時に円滑に進めていきたいという自分の思いからは、この人に教わってもいいのだろうか?と心配になってしまう気持ちはわかるのではないだろうかw??
・・・とまぁ、延々とダメだしを書いてきたが、内容に関しては非常に感銘を受けました!!!
まず冒頭の掴みの部分でガッチリと心を捉えられました。
例え話として「三国志」を出してきて、蜀が滅亡してしまった理由として諸葛亮孔明が上司として不適格だったからと書き出してあります。
三国志を知っている自分としても、あれだけの功績を残した孔明が上司として不適格だったとは考えにくいと思ったんですが、確かに説明をされてみれば納得で、孔明は能力が高い分、部下に任せれば良いような仕事も全部自分でやってしまっていた。それによって部下は自分で考えることをやめてしまい、結果、孔明の指示だけを待ちそれに従いさえすればよいという「他人事」の姿勢になってしまったのではないか?というのだ。
特に象徴的なのが、“孔明の指示とは逆のことをして首を斬られた馬謖の一件”があげられる。
※孔明が部下である馬謖に、丘の上に自軍の陣を作ったらいけないと指示していたにも関わらず、馬謖は自分の才能を見せつけたいこともあり、指示とは逆に丘の上に軍を構えて、その結果敗戦してしまった。
上司は部下に対して、あまり細かに指示せずに、信頼してある程度任せるべきなのだと著者は考えている。もしどうしても心配ならば「この丘の上に陣を作ったら、どんな問題があると思う?」と投げかけることで、部下に考えさせることが必要だったと書かれている。
続けて、上司に求められる人物像は三国志で言えば、諸葛亮孔明でなく劉備玄徳だと書かれている。
劉備玄徳は部下の張飛・関羽に比べれば、武力にも長けてないし、孔明のような戦略家でもない、、、しかし、人に恵まれていたのは確かだ。
劉備の圧倒的な力は、部下の承認欲求を満たす力なのだと書かれている。
象徴的な例として、劉備は趙雲が命懸けで息子を助けてくれた時、息子の無事を喜ぶ前に「もしお前を死なせてしまったら、私はどうすればよかっただろう。危険な目にあわせてすまなかった」と詫びたという、、、その後息子よりも自分のことを心配してくれたことに趙雲は感激し、以後獅子奮迅の働きを続けることになる。
このことから、上司にとって大切なのは、部下の高い能力を認め、伸ばしてあげること。パフォーマンスを向上させるほどうれしくなるような「場」を整えること。上司と部下が張り合っても良いことはない。それよりも部下の能力発揮をどうやったら最大化できるかに意を砕くことが重要と述べている。
まず本作では、「指示待ち人間」というのをこう定義している。「指示待ち人間」は自分の頭で考えられないのではない。自分の頭で考えて行動したことが、上司の気に入らない結果になって叱られることがあんまり多いものだから、全部指示してもらうことに決めただけの人なのだということだ。
著者は自身の経験から、新しい知識に関して受動的に説明を聞くよりも、自分で調べて自学した方が深く理解できると感じていた。
それを部下への指導にも活用できないか?と思案する中で、「教えない教え方」を編み出した。部下に上司から教えるのではなくて、上司に対して部下から説明をしてもらうという指導方法だ。
上司としては部下に何を教えるのか?よりも、むしろ何を教えないか?を意識したほうが良いとのこと。
要するに、事前に部下に答えを教えてしまうと、部下にとって面白みがないのだということ。答えを部下自らが見つけられる環境を整える必要があるのだという。
部下に自分で答えに行き着いたという快感を感じてもらうためにも、部下にどんどん意見を求めていくべき。※注意するべきはそのときの質問内容があんまりにも抽象的だと答える側もなんと答えていいかわからなくなってしまうので、内容を限定したりして答えやすいように。
もし、部下がトンチンカンな答えを言ってきたとしても「そうじゃなくて、、、」と否定的な表現をせずに、「おお、面白いね!!他にもある?」という感じでどんどん意見を促すべき。
上司部下の関係だけでなくて、日常生活でも使える、、、というか、この本で知ってからというもの、嫁に対して有効活用させてもらっている非常に良い励まし方がある。それはがんばってほしい人間に対して、真に有効な励まし方は「がんばってね」よりも、「がんばっているね」よりも、「がんばりすぎないでね」とか「無理しないでね」と言ったほうが良いということだ。
とまぁこんな感じで本作の内容は続いていく、、、
正直読んでいて、感銘を受けつつ、、、前職時代にタイムマシンで戻っていって、この本を上司の座っているデスクに叩きつけて、読ませてやりたい!!!と心底思ったよ、、、(´ε`;)
これだよ、、、こんな上司がいて欲しかったんだ、、、涙が出てくるくらいに痛切に感銘を受けた、、、
前職をやめてもうかれこれ3年半の歳月は経つけれど、この本に書かれている理想の上司像のことごとく真逆の行動を取られていたなぁ~と、逆の意味で感心してしまう、、、
自分自身が会社で今後上司的な立場になる中で、本当にタメになる一冊だった。
願わくば、この本で書かれている理想の上司が世間の常識になっていき、以前の自分のような悲惨な部下が出てしまうことがなくなることを切に願う、、、
そのためにも、この本を読むのに躊躇している方は読んだほうがいいということと、上司自らが「最近部下のやる気が亡くなっているように感じる」なんてことがあれば、是非読んだほうがいいと思います。
うむ、良い作品に出会うことができたっ!!!!
この出会いに感謝!!!
今日はそんな感じっすーーー
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
コメント
Estuaryさんも会社では上司の側なんですよね~?
この本はこれからの仕事感を大きく変えてくれる一冊になるかもしれませんよ!
オススメっす!!