【読書感想文】 『残酷すぎる成功法則』 著:エリック・バーカー 監訳:橘玲 訳:竹中てる実
まぁ~最近MOばっかりしておりましたからね、久しぶりに一冊読み終えました~♪♪

この本結構分量多くて、ページは350ページ超で、文字もそれなりに小さめ。

読みきるのに時間がかかってしまいました。



この本の副題としては、“9割まちがえる「その常識」を科学する”というのが付いていて、私たちが常識として人生を成功する上での必要なセオリーが、実際には間違っているということを、根拠をあげながら書いている。



第一章から第六章まであり、振り返る上でも章ごとに要約していく。





第一章・・・成功するにはエリートコースを目指すべき?

この章では、私たちが当たり前に思っている。「世間で成功している人間はエリートコースを歩んできた人間である」という常識を否定することで始まる。


調査によると、学校で優秀な成績をおさめる資質そのものが、一般社会でホームランバッターになる資質と相反するのだという。それはなぜかというと、第一に学校とは、言われたことをきちんとする能力に報いる場所だからであり、そういった教育システムに順応しようとしる人間はビジネスの場面や、スポーツ、芸術の分野において有利な性質でないこと。第二に、教育現場ではすべての科目において良い点を取るゼネラリストに報いるものであり、ひとつのことにとことん追求する人間は学校の首席とはなりえないからと書いている。


「あなたの息子さんは上体が長すぎるし、脚が短すぎるうえ、両手両足も大きすぎて、腕がひょろ長いですね」
こう言われて小躍りする親はいないだろう。どこをとっても魅力的とは言い難い。ところが経験豊かな水泳コーチがこれを聞いたら、オリンピックの金メダルが頭に浮かぶに違いない。なぜならこの体型こそ水泳界の天才、マイケル・フェルプスのものを表現したものであるからだ。


私たちは、とかくものごとに「良い」「悪い」のレッテルを貼る。しかし実際には、それらはたんに「異なる」だけなのだ。

私たちは「最良」になろうとしてあまりに多くの時間を費やすが、多くの場合「最良」とはたんに世間並みということだ。卓越した人になるには、一風変わった人間になるべきだ。

ジョン・スチュアート・ミルはかつて「変わり者になることを厭わない者があまりにも少ないこと、それこそがわれらの時代の根本的な危機なのだ」と嘆いたという。



以上のことを踏まえ、自分が人生において成功するうえでのやるべきことを2つ上げている。それは①「自分自身のことを知ること」②「自分にあった環境を選べ」ということである。






第二章・・・「いい人」は成功できない?


この章でも「いい人間」こそが人生で成功し得るのではないか?という私たちが思っているセオリーを否定するところから始まる。

まず初対面において「優しい性格の人間」は、「有能な人間」とは思われにくいという傾向があるという。
その優しさは、弱さのあらわれなのではないか?と人間は思ってしまうようだ。

「悪い人間」の成功例として、「海賊」をあげている。海賊は極悪非道な野蛮人だというイメージがあるが、それはいわゆる「マーケティング」だからなのである。いちいち交戦するより、人々を震え上がらせて即降参させるほうが手っ取り早く、経費もかからず、安全にことを運べるからだ。そこで彼らは聡明にも、野蛮で残忍なイメージをつくり出したというわけだ。


本書ではここで人生の成功には、性格の善し悪しよりも「他人への信頼」こそが成功へ関係してくると始まる。
面白いのが、他人への信頼が強ければ強いほど、成功に近いと言えるわけではないということがわかってくるところ、、、

実験によって「他人をどの程度信頼しているか?」という質問に対して、10段階中「8」と答えた被験者たちが一番所得水準が高かったことだ。

他人を信頼しない人間がビジネスにおいて成功しないということは、想像に難しくないが、この実験において「9」「10」と答えた人間は、他人のことを信頼しすぎて搾取されてしまって、「8」と答えた被験者たちよりも所得水準が低かったようだった。


人生(ビジネス)においては数多の人間関係が発生するが、本書においてその場合の理想の関係性としては、①相手を妬まない(相手方がどのくらい利益をあげているかを気にする必要はない。ただ自分が善い行いをしているどうかだけ気にかければいい)、②自分から先に裏切らない、③協調であれ裏切りであれ、そっくりそのまま相手に返す(相手が協力するならこちも協力、相手が裏切るならこちらも裏切る)、というシンプルな構図であると締めくくっている。






第三章・・・勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?


この章では私たちの考えている、「粘り強くやり続けた人間こそ人生で成功する」という常識が決してそうではないということを冒頭に書き始めている。

まずその粘り強くやり続けていることが、「自分に向いていることなのか?自分がやりがいを感じていることなのか?」をよく考えたほうがよい。

そして自分が楽観主義なのか悲観主義なのか?を踏まえて、どうせやり続けるのであれば、「ゲーム要素」を取り入れているのか?も意識するべきだと書いている・・・




・・・正直この章めっちゃ長い、、、w

もうまとめるの諦めた、、、無理ぽw






このあと第六章までこんな感じで続くんだけど、私が個人的に重要だと思う部分を総括して書くと、、、、


人生で成功するためには、「自分で自分を思いやる」ことが重要だということ。


何事もポジティブに前向きにやる人間は、自分に嘘をついて無理をしてやっていることで、うまくいかなかった時にショックを大きく受ける可能性があり、、、、

悲観的に物事をとらえる人間は、将来の見通しに関しては楽観主義者よりも正確な傾向があるが、それ以上の成長は見込めない、、、


ポジティブ・ネガティブの性格の良い面・悪い面を理解しつつ、自分への思いやり・自分への理解が、成功へ欠かせない要素だと言う。





正直いろんな要素がすごい分量で書かれているため、要約するのが非常に困難、、、、(;´Д`)


極端な例も多々あって、そんな特異な例が参考になるとは思えないという事例も出てくるが、人生の成功要素を考えるうえにおいて、無駄なことなんてないということなんだろう。


なかなかにおもしろい本であった!!(言いっぱなしジャーマンスープレックスw)




今回はそんな感じ~~♪♪

ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ







コメント

Estuary
2018年4月8日3:36

ヒャッハー!!

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