【読書感想文】 “未来の年表 人口減少日本でこれから起きること” 著:河合雅司
なんだかだいぶ売れている新書らしい、本屋の平積みコーナーで気になって購入~


購入した直後に、この作品の続編が出てたようで、ブームのようですね、この作品。



これまで人口減少に関しての書籍は数多あったけど、この作品の一歩抜きん出ているのは、人口減少に関して過度に悲観も楽観もせずに、淡々とこれから起こる事実を時系列ごとに書き出して、より近い将来の日本の変貌ぶりを感じられる部分だと思う。



以下興味を持った部分を抜粋




(※筆者が地方に講演会で招かれたりした時に)

「わが市は積極的に子育て支援策に取り組んで、近隣自治体から子育て世帯がどんどん転入しております!」・・・とか、
「うちの市では、何とか都会からの移住者を増やしたいがどうすればいいでしょうか?」と地方財界の有力者が相談を持ちかけられる。

これらなどは、現実を見ていない典型例と言っても良い。数年後には、東京を含めた全ての自治体で人口が減る。日本が消えてなくなるかもしれないといわれているときに、一部の自治体の人口が増えただの、減っただのと一喜一憂している場合ではない。







近年、衝撃的な2つの数値が相次いで公表された。

その1つは、2015年発表の国勢調査で、人口減少が実際に確認された。
1920年の初回調査から約100年にして、初めての減少となった。

そしてもう1つは、翌2016年の年間出生数が初めて100万人の大台を割り込み、97万6979人にとどまったことである。





2015年時点において1億2700万人を数えた日本の総人口が、40年後には9000万人を下回り、100年も経たぬうちに5000万人ほどに減る。この推計はメディアでも繰り返し取り上げられているのでご存知の方も多いだろうが、こんなに急激に人口が減るのは世界史において類例がない。われわれは長い歴史にあって極めて特異な時代を生きているのである。

一定の条件を置いた“机上の計算”では、200年後にはおよそ1380万人、300年後には約450万人にまで減るというのだ。






日本の喫緊の課題を改めて整理するなら4点に分けられる。
①出生数の減少
②高齢者の激増
③勤労世代の激減に伴う社会の支えての不足
④これらが互いに絡み合って起こる人口減少



「2025年問題」という言葉がある。人口ボリュームの大きい団塊世代が75歳以上となる2025年頃には、大きな病気を患う人が増え、社会保障給付費
が膨張するだけでなく、医療機関や介護施設が足りなくなるのではないかと指摘されている。





実のところ日本では、人口が減少しているのに、世帯数は増えている。総数は2019年の5307万世帯でピークを迎える。・・・ひとり暮し世帯が拡大し、ひとり暮らし世帯が国勢調査でトップに躍り出たのは2010年のことである。





今後も高齢者は増加傾向にあるが、中でも同じ調子で増え続けるのは75歳以上だ。75歳を超えると大病を患う人が増え、1人あたりの医療費が、74歳以下の5倍近くもかかるというデータもある。

・・・社会保障給付費は2015年度は120兆円ほどだが、2025年度には約149兆円に膨らむ。






晩婚化、高齢出産が増えることで、50代で子育て中という家庭が増える。それは親の介護には手が回せないということに直結する。






2025年にはついに東京都も人口減少が始まる。







2033年には、全国の住宅の3戸に1戸が空家になる。

・・・総務省の分析では、2013年の空家の総数820万戸のうち、約60%にあたる471万戸がマンションなどの共同住宅だった。・・・マンションの解体は戸建て以上に大変だ。建物が頑丈なため費用がかさむだけではなく、所有者の利害が複雑に絡むからだ。






親の残した財産や土地を相続できる人もいるだろうが、人口減少社会では不動産の価値も大きく目減りする。親が自分自身の老後生活のために預貯金を使い切ってしまうというケースが今後増えるとみられる。






「人口は増えているのに、生産年齢人口は減っている」というのが、この十数年の間に、東京周辺で起こっていたことなのだ。










そんな感じで、2017年から2065年程度の向こう50年間の日本の人口問題の未来が書かれている、、、


最後の章では、そういった今後発生する問題を踏まえて「日本を救う10の処方箋」という項目があるが、読んでいる人間が官僚にでもならない限り、対処できないような大きな改革であって、一庶民の私達がどうしようもできないようなものだったりするので書き出すのはやめておく・・・





ひとまず読み終えて感じたことは、人口減少の問題は人口減少を派生とした様々な問題を内包しているということ、抗いようの無い激変が現時点で刻々と進んでいることを実感できた。。。


少なくとも、会社にいるとどこから知り得たのか、不動産関係の営業の電話が頻繁にかかってくることがあるが、「日本の将来、都内だって人口減っていくし、空家だって増えるんだから、今更不動産なんか買わんよ~!!」って言って電話を切ろうと思うw




スケールが大きい本なのに、最後一気にスケール縮んだなww


ひとまず、そんな感じでーーす

ばいばい(´∀`*)ノシ バイバイ







コメント

Estuary
2018年6月11日9:17

バンバンやって子作りする
もしくは国境消して日本という概念をなくす。
世界では人口は増え続けているのだ

ミートボウズ
2018年6月12日23:55

>>Estuaryさん
(ノシ´・ω・)ノシさすがっ!! バンバンの神www!!!

日本の年金制度を全世界共通にするとかって画期的かもしれん・・・
(;゚д゚)ゴクリ…

おいらが提案したいのは、先進国からコンドーム含む避妊具を無くすっ!!この策一択じゃないですかね~??もしくはエロゲーに出てきそうな展開で、義務教育内で実践的な性教育の時間を作るとかぁ~(。-∀-)?

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