【読書感想文】 『サピエンス全史』 上下巻 著:ユヴァル・ノア・ハラリ
2019年7月29日 読書
いやぁー読んじゃったよ読んじゃったー
何って『サピエンス全史』をさぁー
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上下巻ともに各250ページ近くの、上下巻合計すれば約500ページ。しかも、ほぼ隙間なくビッチリと書いてあっての500ページ・・・
値段は一冊1900円(税別)の上下巻の2冊なので、4000円ほどの超大作・・・
いやけどね・・・
映画2本分の値段で、この知識量を得られるんだとすれば安いもんです!!
この著者のハラリさん、肩書きが歴史学者ということなんですが・・・
歴史学者見直しましたっ!!
・・・いやっ!!
そんな言い方失礼過ぎるなっ!!
歴史学者凄すぎます!!!!
。゚(゚´Д`゚)゚。
歴史の勉強って好きですか?
個人的には、数学とかに比べて、ただ覚えるだけで、ある程度の点数が取れるチョロイ教科とかって認識でした・・・
ほんとスイマセンっす!!!m(_ _)m
もし、これまでに「なんで人間は“歴史”を勉強しなければいけないんですか?」って質問をされたらば・・・
「うーーん、過去のことを知って、これからに活かせよってことじゃないですかね~」とかって答えていたけど、ハラリさんに言わせれば生ぬるい・・・
作中の中の筆者の言葉を引用すると・・・
だそうです・・・言葉に含蓄があります・・・
この本、内容としては、“ホモ・サピエンスの起源”に始まり、これまでの人類史上の大きなターニングポイントを振り返りつつ、最後に少し今後の人類の行く末を書いた大作。
本当にまとめると以上なんだけど、この本500ページに渡って、手抜きページは一切ありません!! とんでもない知識量が津波のように押し寄せますので、読まれる方は覚悟してくださいっ!!!
つーわけで、今回も読書中に本にマーカー引きながら読んでいったんですが、、、
引いた量が半端ないんで、今回に至ってはいつものようなマーカー部分を列挙していく方式はやめます。
その変わり、この本で作者が言いたかった大きなポイントを3つ分けて記述していきます。
ひとまず、この3つだけ話せれば、この本を読んだぜ~って周りに言ったところで、相手が読んでない限りバレないだろうし、ある程度感心されると思いますw
その大きなポイント3つというのが・・・
①認知革命
②農業革命
③科学革命
の3つの革命です。
人類史上この3つの革命が1つでも存在しなかったらば、現在の我々は存在しなかったはずというほどに重要な革命です。
それでは順に説明していきましょう~
①認知革命
つーかそもそも、自分たちが“ホモ・サピエンス”っていう人類だってこと知ってました?
おいらの認識だと、おいらが小学校のころは「むか~し、むか~~し、ネアンデルタール人ってのがいて、それから進化していって今の人間になったんだよ~」って社会の授業で習った記憶があるんだけど・・・
歴史は新発見によって塗り変わるからね(;^ω^)
まず、知っておかねばならないこととして、、、
「むか~し、むか~~しは、地球上に自分たちの祖先である“ホモ・サピエンス”がいたり、“ネアンデルタール人”がいたり、“デニソワ人”なる様々な人種がいたそうで、ある事件によりホモ・サピエンスが勝利して、今の人類の祖先になっている」という事実です。
その事件のことを作者は“認知革命”と呼んでいます。それは一体何だったのでしょう?
“ホモ・サピエンス”はその他の人種よりも、戦闘能力が優れていたのでしょうか?・・・どうやら、そうでもなさそうです。筋力を筆頭に腕っ節だけで言ったら、“ホモ・サピエンス”は“ネアンデルタール人”より、明らかに劣っていたそうです。
じゃあー“ホモ・サピエンス”の方が、頭脳の面で優れていたのか?・・・どうやら、それでもなさそうです。脳の大きさはその当時いた様々な人種で大きな違いはないそうです。
じゃあ・・・“ホモ・サピエンス”が他の人種と決定的に違う点はなんなのか?
作者は認知革命をこう結論づけています・・・
“ホモ・サピエンス”は虚構を信じることができた
言うならば、“ホモ・サピエンス”と“ネアンデルタール人”との決定的な違いとして、噂話をすることが出来る・出来ないという大きな違いがあったようなんです。
“噂話”が出来る・出来ないで、いまや地球上でこれでもかと繁栄することになるか、かたや絶滅するかの二択って酷な話ですよね~?
この「虚構を信じることができる」「噂話が出来る」というのは、簡単に言えば宗教を信仰できるか?ということです。
ネアンデルタール人はそれが出来ませんでした、そのために一つのコミュニティに存在する人数の限界が20~50人だというのに対して、ホモ・サピエンスは150人ほどの集団が作れたそうです。
言うならば、噂話ができ、それにより虚構を信じることができれば、見ず知らずの人間同士が“神話”をもとに価値観を共有し、一つの目的のために精を出すことができたというのです。
確かにこれならば、多少ネアンデルタール人の方が体力があろうとも、ホモ・サピエンスの数に物を言わせた戦略を取ることで、危なげなく勝利することができたのでしょう。
②農業革命
お次に大きな人類史上のターニングポイントが“農業革命”です。簡単に言えば、人類が小麦を筆頭に農作物をつくるようになったよ、という話です。
作者は、この農業革命によって、その当時の人類には相当の負荷を背負わせてしまうことになったと感じているようです。
これはどういうことかと言うと・・・
まず、小麦を作り始めるようになるまでは、人類は狩猟採集民であり、マンモス捕まえたり、魚捕まえたり、森で食べられる木の実を拾ってきたりして、生活していました。住まいは転々としていて、ある場所に一定期間住みつつ狩りの成果が芳しくなくなってくれば、様子を見て他のもっと食料の採れる場所へ移り住むような生活でした。
それが小麦を作るようになり、一定の場所へ定住するようになりました。それによりメリットとしては、それまでの狩猟採集の時代の食生活から比較して、食料の生産性は大きく増加しました。それにより、人口も飛躍的に増加したそうです。
しかし、良いことばかりではありません・・・
作者がこの当時の人類に同情するのは、以下のようなデメリットも発生してきたからです。
・定住するようになったことで、感染症が流行るようになってしまった。
・人口が増えたことで、さらに多くの農作物が必要になり、それによりさらに人口が増えて、それによりもっと多くの農作物が必要になってと・・・農業に専念するしかなくなり、土地に縛られるようになってしまった。
・農業をするようになったことで、不作など自然の猛威をモロに受けるようになってしまった。
・定住をするようになったことで、近隣のコミュニティ同士での争いが発生するようになってしまった。
栄養バランス的に見ても、様々なものを食べていた狩猟採集時代に比べて、農業革命以降はある一種の穀物(麦・米、イモ)ばかりを食べるようなったことで、ビタミンなどの栄養の摂取量は格段に落ちたのではないかと考えられている。
この当時の人類なんとも切ないね・・・(;^ω^)
③技術革命
これは“認知革命”が今から約7万年前の出来事であり、“農業革命”が約1万2000年前の出来事であることを考えると、つい最近の話になってくるんですが、、、今から300年前くらいの話です。
世界史においての、大航海時代~市民革命~産業革命へと突入する時代の話です。
これがなぜ、人類の中においてもひと握りのヨーロッパの人類によってなし得ることができたのか?
作者はこう結論づけています・・・
無知であることを認めることができたから
何かを発見する時には、まずその発見をする物事に関して、自分が知らないということを認識しなければ、発見をすることが出来ないからです。
ここ説明が非常に難しいんだけど、かつての時代の帝国主義の動き(ローマ帝国がどんどん隣国を制服していったり、チンギス・ハーンがどんどんと領土を拡大していったりしたこととか)と、この大航海時代以降の帝国主義はある一点において大きく違うと言うのです。
それはかつての帝国主義が、「自分たちはなんでも知っている、相手よりも優れている、だから相手の領土を侵略してやろう」という認識に対して、大航海時代以降は「自分たちが知らないことはまだまだある、未知の場所にいくことで新しい発見があるかもしれない、うまくいけば儲け話(植民地)が見つかるかもしれない」という意識を持つようになったということだ。
1500年以降あたりから、人間は何かを未知の発見をしたりすることが出来るのではないか?という意識を持つようになったのだと作者は分析する。
身近な例で言えば、こんなところではないだろうか?
私が初めて携帯電話を持つようになったのが、高校生になった時であり、一番最初はPHSなる代物だった・・・
それがいつしかガラケーになり、液晶もカラーになり、写真も取れるようになり、性能がどんどんと進化していって、今やスマホを持っていて、その日の天気を調べたり、ニュースを見たり、、、はたまた今晩のオカズ動画まで、、、
今やスマホ無しでは生活が成り立たなくなってしまうくらいに、便利で生活の必需品となっているが、、、
じゃあ、あなたは30年後に同じようにスマホを持っていると思いますか?
おそらくここで、1500年以前の人類ならば「はい」と答え、1500年以降の人類ならば「いいえ」と答えるのだろう。
※あくまでこの例は私のふと思いついたものなので、作者の意図と一致しているとは限りません!!
現在の私たちにとっては、将来のスマホ、もしくはスマホに代わる“なにか”がどういった形状なのか?どういった利用方法があるのか?までは完全に予想することは不可能だが、ある一点に関してはほぼ多くの人間が賛同してくれるものだと思う。
それが「発明」なり「進歩」、「進化」だ。
だからこそ、1年後2年後ならまだしも、これまでの携帯電話の進化の歴史を振り返りつつ、30年後ということならば、まったく今と同じスマホを持っていることは無いように思うはずなのだ。
つーわけで、超絶個人的簡易読解した『サピエンス全史』の読書感想文は以上です。
もし、これを読んで興味をもたれた方がいれば、上下巻で500ページ近くの大作ですが読むのをオススメします。
情報量・知識量とも半端ないので、今回の私の読書感想文でのネタバレ部分なんて、『サピエンス全史』の中の知識量のほんの一部に過ぎません。
その名の通り、人類史上に残る名著だと思います。
今回は以上でーーす。(´∀`*)ノシ バイバイ
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上下巻ともに各250ページ近くの、上下巻合計すれば約500ページ。しかも、ほぼ隙間なくビッチリと書いてあっての500ページ・・・
値段は一冊1900円(税別)の上下巻の2冊なので、4000円ほどの超大作・・・
いやけどね・・・
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この著者のハラリさん、肩書きが歴史学者ということなんですが・・・
歴史学者見直しましたっ!!
・・・いやっ!!
そんな言い方失礼過ぎるなっ!!
歴史学者凄すぎます!!!!
。゚(゚´Д`゚)゚。
歴史の勉強って好きですか?
個人的には、数学とかに比べて、ただ覚えるだけで、ある程度の点数が取れるチョロイ教科とかって認識でした・・・
ほんとスイマセンっす!!!m(_ _)m
もし、これまでに「なんで人間は“歴史”を勉強しなければいけないんですか?」って質問をされたらば・・・
「うーーん、過去のことを知って、これからに活かせよってことじゃないですかね~」とかって答えていたけど、ハラリさんに言わせれば生ぬるい・・・
作中の中の筆者の言葉を引用すると・・・
歴史を研究するのは、未来を知るためでなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ
だそうです・・・言葉に含蓄があります・・・
この本、内容としては、“ホモ・サピエンスの起源”に始まり、これまでの人類史上の大きなターニングポイントを振り返りつつ、最後に少し今後の人類の行く末を書いた大作。
本当にまとめると以上なんだけど、この本500ページに渡って、手抜きページは一切ありません!! とんでもない知識量が津波のように押し寄せますので、読まれる方は覚悟してくださいっ!!!
つーわけで、今回も読書中に本にマーカー引きながら読んでいったんですが、、、
引いた量が半端ないんで、今回に至ってはいつものようなマーカー部分を列挙していく方式はやめます。
その変わり、この本で作者が言いたかった大きなポイントを3つ分けて記述していきます。
ひとまず、この3つだけ話せれば、この本を読んだぜ~って周りに言ったところで、相手が読んでない限りバレないだろうし、ある程度感心されると思いますw
その大きなポイント3つというのが・・・
①認知革命
②農業革命
③科学革命
の3つの革命です。
人類史上この3つの革命が1つでも存在しなかったらば、現在の我々は存在しなかったはずというほどに重要な革命です。
それでは順に説明していきましょう~
①認知革命
つーかそもそも、自分たちが“ホモ・サピエンス”っていう人類だってこと知ってました?
おいらの認識だと、おいらが小学校のころは「むか~し、むか~~し、ネアンデルタール人ってのがいて、それから進化していって今の人間になったんだよ~」って社会の授業で習った記憶があるんだけど・・・
歴史は新発見によって塗り変わるからね(;^ω^)
まず、知っておかねばならないこととして、、、
「むか~し、むか~~しは、地球上に自分たちの祖先である“ホモ・サピエンス”がいたり、“ネアンデルタール人”がいたり、“デニソワ人”なる様々な人種がいたそうで、ある事件によりホモ・サピエンスが勝利して、今の人類の祖先になっている」という事実です。
その事件のことを作者は“認知革命”と呼んでいます。それは一体何だったのでしょう?
“ホモ・サピエンス”はその他の人種よりも、戦闘能力が優れていたのでしょうか?・・・どうやら、そうでもなさそうです。筋力を筆頭に腕っ節だけで言ったら、“ホモ・サピエンス”は“ネアンデルタール人”より、明らかに劣っていたそうです。
じゃあー“ホモ・サピエンス”の方が、頭脳の面で優れていたのか?・・・どうやら、それでもなさそうです。脳の大きさはその当時いた様々な人種で大きな違いはないそうです。
じゃあ・・・“ホモ・サピエンス”が他の人種と決定的に違う点はなんなのか?
作者は認知革命をこう結論づけています・・・
“ホモ・サピエンス”は虚構を信じることができた
言うならば、“ホモ・サピエンス”と“ネアンデルタール人”との決定的な違いとして、噂話をすることが出来る・出来ないという大きな違いがあったようなんです。
“噂話”が出来る・出来ないで、いまや地球上でこれでもかと繁栄することになるか、かたや絶滅するかの二択って酷な話ですよね~?
この「虚構を信じることができる」「噂話が出来る」というのは、簡単に言えば宗教を信仰できるか?ということです。
ネアンデルタール人はそれが出来ませんでした、そのために一つのコミュニティに存在する人数の限界が20~50人だというのに対して、ホモ・サピエンスは150人ほどの集団が作れたそうです。
言うならば、噂話ができ、それにより虚構を信じることができれば、見ず知らずの人間同士が“神話”をもとに価値観を共有し、一つの目的のために精を出すことができたというのです。
確かにこれならば、多少ネアンデルタール人の方が体力があろうとも、ホモ・サピエンスの数に物を言わせた戦略を取ることで、危なげなく勝利することができたのでしょう。
②農業革命
お次に大きな人類史上のターニングポイントが“農業革命”です。簡単に言えば、人類が小麦を筆頭に農作物をつくるようになったよ、という話です。
作者は、この農業革命によって、その当時の人類には相当の負荷を背負わせてしまうことになったと感じているようです。
これはどういうことかと言うと・・・
まず、小麦を作り始めるようになるまでは、人類は狩猟採集民であり、マンモス捕まえたり、魚捕まえたり、森で食べられる木の実を拾ってきたりして、生活していました。住まいは転々としていて、ある場所に一定期間住みつつ狩りの成果が芳しくなくなってくれば、様子を見て他のもっと食料の採れる場所へ移り住むような生活でした。
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作者がこの当時の人類に同情するのは、以下のようなデメリットも発生してきたからです。
・定住するようになったことで、感染症が流行るようになってしまった。
・人口が増えたことで、さらに多くの農作物が必要になり、それによりさらに人口が増えて、それによりもっと多くの農作物が必要になってと・・・農業に専念するしかなくなり、土地に縛られるようになってしまった。
・農業をするようになったことで、不作など自然の猛威をモロに受けるようになってしまった。
・定住をするようになったことで、近隣のコミュニティ同士での争いが発生するようになってしまった。
栄養バランス的に見ても、様々なものを食べていた狩猟採集時代に比べて、農業革命以降はある一種の穀物(麦・米、イモ)ばかりを食べるようなったことで、ビタミンなどの栄養の摂取量は格段に落ちたのではないかと考えられている。
この当時の人類なんとも切ないね・・・(;^ω^)
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世界史においての、大航海時代~市民革命~産業革命へと突入する時代の話です。
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作者はこう結論づけています・・・
無知であることを認めることができたから
何かを発見する時には、まずその発見をする物事に関して、自分が知らないということを認識しなければ、発見をすることが出来ないからです。
ここ説明が非常に難しいんだけど、かつての時代の帝国主義の動き(ローマ帝国がどんどん隣国を制服していったり、チンギス・ハーンがどんどんと領土を拡大していったりしたこととか)と、この大航海時代以降の帝国主義はある一点において大きく違うと言うのです。
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じゃあ、あなたは30年後に同じようにスマホを持っていると思いますか?
おそらくここで、1500年以前の人類ならば「はい」と答え、1500年以降の人類ならば「いいえ」と答えるのだろう。
※あくまでこの例は私のふと思いついたものなので、作者の意図と一致しているとは限りません!!
現在の私たちにとっては、将来のスマホ、もしくはスマホに代わる“なにか”がどういった形状なのか?どういった利用方法があるのか?までは完全に予想することは不可能だが、ある一点に関してはほぼ多くの人間が賛同してくれるものだと思う。
それが「発明」なり「進歩」、「進化」だ。
だからこそ、1年後2年後ならまだしも、これまでの携帯電話の進化の歴史を振り返りつつ、30年後ということならば、まったく今と同じスマホを持っていることは無いように思うはずなのだ。
つーわけで、超絶個人的簡易読解した『サピエンス全史』の読書感想文は以上です。
もし、これを読んで興味をもたれた方がいれば、上下巻で500ページ近くの大作ですが読むのをオススメします。
情報量・知識量とも半端ないので、今回の私の読書感想文でのネタバレ部分なんて、『サピエンス全史』の中の知識量のほんの一部に過ぎません。
その名の通り、人類史上に残る名著だと思います。
今回は以上でーーす。(´∀`*)ノシ バイバイ
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