【読書感想文】 『残酷な進化論』 著:更科功
2020年1月19日 読書
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ジャンルとしては生物学?なのかな、進化論とか、こういう系の分野の本ってあんまり読まないけど、これはおもしろかった~♪♪
どうしても人間って、「私たち人間は、他の動物達の中で、より良く進化してきた一番優れた種族だ!!」なんてうがった考えに陥ってしまうこともあるが、この本では、決してそんなことは無いということ、人間なんて偶然進化してきた種族の1つであるということ、そしてこの本を読んでてちょっと感動したのは、進化論の中において、生きるための理由なんてものは無い、あるとすれば生きるために生きているんだという主張で、この本は生物学・進化論のジャンルに興味がある人にはもちろん、生きることに悩んでいる人にもオススメできる本になっていると思います。
進化の過程を説明していく上で、生物の臓器の働きを説明していく必要があるわけなんですが、これが結構専門的な内容で、これ系の話にズブの素人だと理解に苦しむ部分なんです。
けど、この著者その辺がよ~くわかってくれているようで、できる限りわかりや~すく説明をしてくれていることに好感を持てました。
※それでも理解が難しいのは変わりませんけども
そんな本作を読んで興味深かった箇所を、いつもどおり箇条書きで書き出してみます。
●活発に動き回る動物は、たいてい左右対称な形をしている。ただしそれは体の外側だけであって、内側は関係ない。
●鳥類はいつも肺に空気が一方通行で入るようになっている。それにより飛んだり、他の生物が生きられないような高地でも生きられる。
●窒素の排出の仕方(おしっこの仕方)は、生物によって様々だが、人間のように尿素を大量の水分に溶かし込んで排出するやり方は、鳥類や爬虫類のように尿酸にして少量の水と一緒に出すやり方より劣っている。
●人間の眼は3色の色の認識ができるが、ワシやタカは4色の識別ができて、人間の眼よりずっと優れている。
●もしかしたら、私たちの腰痛の大きな原因は、老化のせいかもしれない。野生の動物は、腰痛が始まる前に死んでしまうだけかもしれない。
●人間は様々な種の中でも、そうとうの難産な種である。その理由は①直立二足歩行をするため、脊柱がS字にカーブしていることで、胎道を通るときに大変になった。それからもう一つの理由が②頭が発達したことで、退治の頭の大きさが大きくなり、胎道を通るときに苦労するから。
●チンパンジーが人間と別れたのは700万年前、チンパンジーには犬歯があり、人間には無い。この牙がなくなった理由は、人間は一夫一妻制へと移行するように仕向けられたからである。チンパンジーと違い、直立二足歩行をするようになったのは、一夫一妻制となることで、両手で自分の子供へ食料を持って帰れるようになったからかもしれない。
●人間の女性は閉経しても長く生きる、それはもしかしたら孫だったり、コミュニティ内の子育てをするため?
●死ななくては、自然淘汰が働かない。そして、自然淘汰が働かなければ、生物は生まれない。つまり、死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。
●進化論のなかにおいての「生存競争」というのは、もしかしたら言葉がよくないかもしれない。「自分の命を大切にすること」と言い換えるべきかもしれない。
終始説明が簡単にしてもらえる分、理論展開が筆者にとって好都合の展開な様な・・・とも感じてしまったが、この本に書かれている理論が完全に間違っていると立証することも現時点の科学においてはできないんでしょうから、著者の理論を支持しようと思います。
その方が何より面白いからね~
この本を読むと、冒頭に書いたとおり、「生きる意味を考える必要なぞ無い!!」と感じて元気になれるのと、他の動物たちにも「おめ~らも結構すごいんやなぁ」って優しくなれる気がしますw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
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ジャンルとしては生物学?なのかな、進化論とか、こういう系の分野の本ってあんまり読まないけど、これはおもしろかった~♪♪
どうしても人間って、「私たち人間は、他の動物達の中で、より良く進化してきた一番優れた種族だ!!」なんてうがった考えに陥ってしまうこともあるが、この本では、決してそんなことは無いということ、人間なんて偶然進化してきた種族の1つであるということ、そしてこの本を読んでてちょっと感動したのは、進化論の中において、生きるための理由なんてものは無い、あるとすれば生きるために生きているんだという主張で、この本は生物学・進化論のジャンルに興味がある人にはもちろん、生きることに悩んでいる人にもオススメできる本になっていると思います。
進化の過程を説明していく上で、生物の臓器の働きを説明していく必要があるわけなんですが、これが結構専門的な内容で、これ系の話にズブの素人だと理解に苦しむ部分なんです。
けど、この著者その辺がよ~くわかってくれているようで、できる限りわかりや~すく説明をしてくれていることに好感を持てました。
※それでも理解が難しいのは変わりませんけども
そんな本作を読んで興味深かった箇所を、いつもどおり箇条書きで書き出してみます。
●活発に動き回る動物は、たいてい左右対称な形をしている。ただしそれは体の外側だけであって、内側は関係ない。
●鳥類はいつも肺に空気が一方通行で入るようになっている。それにより飛んだり、他の生物が生きられないような高地でも生きられる。
●窒素の排出の仕方(おしっこの仕方)は、生物によって様々だが、人間のように尿素を大量の水分に溶かし込んで排出するやり方は、鳥類や爬虫類のように尿酸にして少量の水と一緒に出すやり方より劣っている。
●人間の眼は3色の色の認識ができるが、ワシやタカは4色の識別ができて、人間の眼よりずっと優れている。
●もしかしたら、私たちの腰痛の大きな原因は、老化のせいかもしれない。野生の動物は、腰痛が始まる前に死んでしまうだけかもしれない。
●人間は様々な種の中でも、そうとうの難産な種である。その理由は①直立二足歩行をするため、脊柱がS字にカーブしていることで、胎道を通るときに大変になった。それからもう一つの理由が②頭が発達したことで、退治の頭の大きさが大きくなり、胎道を通るときに苦労するから。
●チンパンジーが人間と別れたのは700万年前、チンパンジーには犬歯があり、人間には無い。この牙がなくなった理由は、人間は一夫一妻制へと移行するように仕向けられたからである。チンパンジーと違い、直立二足歩行をするようになったのは、一夫一妻制となることで、両手で自分の子供へ食料を持って帰れるようになったからかもしれない。
●人間の女性は閉経しても長く生きる、それはもしかしたら孫だったり、コミュニティ内の子育てをするため?
●死ななくては、自然淘汰が働かない。そして、自然淘汰が働かなければ、生物は生まれない。つまり、死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。
●進化論のなかにおいての「生存競争」というのは、もしかしたら言葉がよくないかもしれない。「自分の命を大切にすること」と言い換えるべきかもしれない。
終始説明が簡単にしてもらえる分、理論展開が筆者にとって好都合の展開な様な・・・とも感じてしまったが、この本に書かれている理論が完全に間違っていると立証することも現時点の科学においてはできないんでしょうから、著者の理論を支持しようと思います。
その方が何より面白いからね~
この本を読むと、冒頭に書いたとおり、「生きる意味を考える必要なぞ無い!!」と感じて元気になれるのと、他の動物たちにも「おめ~らも結構すごいんやなぁ」って優しくなれる気がしますw
今日はそんな感じでーーす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
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