【読書感想文】 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 山口周
【読書感想文】 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 山口周
引き続き新書を読み読みしております~♪♪

新書って色んな出版社から出ているけど、作者は違えど各出版社によって“新書の色”ってものが何となく分かってきたような気がする今日この頃・・・いかがお過ごしでしょうかw?


今回読んだ、光文社新書は結構好きな“新書の色”のような気がする。


つーわけで、今回読んだ本のAmazonのページ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%80%8D%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%80%8D-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%91%A8/dp/4334039960/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3JG85WF36RDMA&keywords=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C+%E7%BE%8E%E6%84%8F%E8%AD%98+%E3%82%92%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B&qid=1581604319&sprefix=%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%2Caps%2C296&sr=8-1



今回この本を読もうと思ったのも、Amazonでレビューが200件以上あるという部分。こりゃ、相当人気のある本に違いないと思い購入~~




以下、内容の要約しながらの感想



●正しく論理的・理性的に情報処理をすると「他人と同じ解答」になってしまうはず。⇔正解のコモディティ化
そこには経営上のパラドックスが存在する、なぜならば経営というのは基本的に「差別化」を追求するものだから。




●日本の企業が美意識に欠け、計測可能な目標だけを伸ばすだけに特化してしまったため、コンプライアンス違反の元凶になってしまう。




●かつては需給関係において、今よりも科学進歩がされていなかったため、“解”を出すことが難しく、希少性があったが、科学の進んだ現在においては“解”はありふれたもの・・・
そんな中で日本企業が勝ち残るための方法は大きく2つ
「スピード」&「コスト」

※特に1985年のプラザ合意までは為替面の有利もあり、コスト〇

「人と同じ答え」を「より早くより安く」市場への精神だった・・・





●経営とは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」が混じりあったもの

アート:理念やビジョン
サイエンス:アートに分析や評価を通し裏付けをする
クラフト:実行力、製造力

この3者の主張を戦わせると、必ず「サイエンス」と「クラフト」が勝つ。
※この2者は言語化が容易く、再現性があるため


理想の会社像・・・
トップに「アート」を据え、「サイエンス」と「クラフト」のブレインで左右の両翼を固める





●日本の大企業においてのコンプライアンス問題

経営陣が最も重要な仕事をしてこなかった。それは経営というゲームの戦略を考えることと、もう一つはゲームのルールを変えること。

経営側のビジョンが足りない、それは具体的にはこれから向かう場所を視覚的にイメージをするということ。そしてそこにはワクワク感がなければならない。





●イノベーションは優れているものほど「パクられてしまう」

過去にノートパソコンを初めて発明したのは東芝、、、それが今では?

このことより、イノベーションによるデザインやテクノロジーはすぐにパクられてしまうことで、陳腐化が早い。

それに対して、世界観やストーリー形成(サイエンスでもクラフトでもないアートの要素)はパクられにくい

特に、今後アート要素が重要になる世界において日本はフランスと同じくらい、アートに関して素養があり有利な国である。




●正しい「誠実性」という柔軟なモノサシ

ただ単に違法でないという理由だけだと、後で違法だとされる可能性がある。

※例えば、グレーゾーン金利
(利息制限法の定める金利以上だが、出資法の定める上限金利には満たない金利)

法律に従う、法律を守るということだけでなく、自分自身の倫理観へのモノサシを持つ必要がある、そして途中でそのモノサシの尺度を修正していくこと。





●じゃあ、どうやって「美意識」をあげるか?

①絵画を見る

その際、1.何が描かれているか? 2.何が起きていて、これから何が起こるのか? 3.自分の中にどんな感情・感覚が起きているのか?を考える。


②哲学を学ぶ

過去の偉大な哲学者の有名な理論を知るというよりも、それに至るプロセスを学ぶ
⇒そこには無批判にシステムを受け入れない姿勢が内在している


③文学を読む











とまぁーこんな感じでした。


最近の日本企業には「美意識」が欠けていることにより、コンプライアンス問題が頻発しているという事実には大きく頷きました。

そうならないためにも、会社の経営陣には「ゲームチェンジャー」として「美意識」を積んでって欲しいと思ったし、経営陣でもない自分にとっては、今後の移りゆく世界の中で確固たる自分の中の柔軟な倫理観を持っていきたいと感じました。

時代の変化を先読みさせるような、良書だったと思います。


今日はそんか感じでーす

ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ

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