【読書感想文】 『イノセント・デイズ』 早見和真
2020年3月8日 読書
なんかすげー久しぶりだよ、フィクションの本を読むのは(冒頭挨拶)
今回読んだ『イノセントデイズ』の表紙は、本屋によく行く人は見たことがあると思うんだよね。
人気あってwowowでドラマ化されるっぽいです。
Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%97%A9%E8%A6%8B-%E5%92%8C%E7%9C%9F/dp/4101206910
この本を読むきっかけになったのは、いま本屋行くと専用のコーナーが設置されていたりすると思うんだけど、毎年やっている「書店員が選ぶ本屋大賞」の今年のノミネート作品にこの本の著者である早見和真さんの本、『店長がバカすぎて』というのがあったのを見たため。
ちなみにこの著者の作品は、今回の『イノセント・デイズ』が初めて読む作品となります。
本屋で『店長がバカすぎて』に興味をもって手に持ってパラパラとめくっていたところ、自分の記憶の片隅にあった同著者の『イノセント・デイズ』が思い出されてきて、「自分の中でこの著者を認識するようになったのは、かつて文庫コーナーで平積みされていた『イノセント・デイズ』なわけで、まずはそっちを読もう!」と今回判断に至りました・・・
人間の判断って本当に複雑ですよねw
別にここで、興味持った『店長がバカすぎて』を読めばいいじゃん!って思う方も人も多数いると思うんですが、私の中ではこういうその本を購入して読むことになった、自分の中での心の経緯を、自分自身で分析することにも価値を感じているので、まわりくどい書き始めをお許しください。
でもって、こっから読書感想文を書いていくんですが、以下壮絶にネタバレしますので、読む予定の方はご注意ください。
つーても、個人的にはこの作品は謎解きを楽しむ系の作品ではなくて、物語の主人公である死刑判決をくだされる田中幸乃の育ってきた環境とその都度の心境に寄り添うことで、その壮絶な運命をきっかけに“生きる意味”とか“死刑制度の賛否”とか“世の中の不条理”などの問題に対して、読者がどう考えるのか?を楽しむ作品だと思っているので、ネタバレしたところで読む楽しみを減らすとは感じておりません。
つーわけでのっけからネタバレしますが、この主人公の田中幸乃が死刑判決を受ける事件なんですが、冤罪なんです。
けど、判決を下された田中幸乃は法廷で罪を認め、自分が生まれてきたことを謝罪し、控訴もしません。
その田中幸乃の心境に思いを馳せるってのが、この本の一番の醍醐味なのでしょう。
この作品は冒頭、法廷の場で田中幸乃が死刑判決を下される場面から始まります。そこから田中幸乃の出生~幼少期の幸せな家庭時代~母親の死をきっかけとした絶望の学生時代~絶望の中での自分を必要としてくれる彼氏との出会い~彼氏の裏切りからの再度絶望~最後に死刑執行・・・で幕が下ります。
この作品をきっかけに、日本の司法の場において「被告を死刑にするかどうか?」の判断というものが過去の永山基準
という判例をもとに考えられるということを初めて知った。
永山基準とは1968年に起きた事件で、当時19歳の永山則夫が4人を射殺したことで死刑判決を下された裁判だ。
その際に死刑判決を下されるまでに至った9つの基準が法廷では示された。
1.犯罪の性質
2.犯行の動機
3.犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
4.結果の重大性、特に殺害された被害者の数
5.遺族の被害感情
6.社会的影響
7.犯人の年齢
8.前科
9.犯行後の情状
ということらしい、それ以降、過去1人の殺人でも死刑宣告の例はあるようだが、通例では1人殺害では死刑判決は簡単にはでなくて、2人殺害では死刑判決の確率がぐんと上がり、3人殺害では死刑判決が出るのが普通、みたいな大雑把な判断の基準があるらしいです。
本作で、田中幸乃が殺害したとされるのが3人で、内訳は26歳の母親と1歳の女児の双子、そして母親のお腹には8ヶ月の胎児もいたとされる。
個人的にはストーリーの展開上、死刑判決を出さなければいけないため、ここで1歳の双子にして、世論において被告の死刑判決へのダメ押し要因となるように、お腹に8ヶ月の胎児もいることにしているんだろうけど、、、
双子生まれてすぐに第三子をつくろうとするほど、双子の育児って楽なもんじゃねえぞって、思ってしまって腑に落ちなかった・・・
※体験者談w
この作品、“人生に絶望して死にたがっていたけれど、自分で死ねるほどの勇気がない人のもとに、死刑判決が下されるチャンスが転がり込んできた”ってのが全貌なんです。
読んでいる途中は楽しくて、先を先を読みたいって気持ちになったんだけど、読み終わった今となっては、“なんだそんなものか・・・”みたいな感情になってしまっている自分がいる、、、
やっぱり自分には、フィクションよりもノンフィクションが合っていると認識させてくれる良いきっかけになったと思いますw
つーわけで、『店長がバカすぎて』はすぐは読まないかなぁ~
ノンフィクションの作品10冊読んだら、フィクション作品1冊読むくらいのペースが自分にはあってるのかもしれない。
今日はそんな感じでーーーっす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
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この本を読むきっかけになったのは、いま本屋行くと専用のコーナーが設置されていたりすると思うんだけど、毎年やっている「書店員が選ぶ本屋大賞」の今年のノミネート作品にこの本の著者である早見和真さんの本、『店長がバカすぎて』というのがあったのを見たため。
ちなみにこの著者の作品は、今回の『イノセント・デイズ』が初めて読む作品となります。
本屋で『店長がバカすぎて』に興味をもって手に持ってパラパラとめくっていたところ、自分の記憶の片隅にあった同著者の『イノセント・デイズ』が思い出されてきて、「自分の中でこの著者を認識するようになったのは、かつて文庫コーナーで平積みされていた『イノセント・デイズ』なわけで、まずはそっちを読もう!」と今回判断に至りました・・・
人間の判断って本当に複雑ですよねw
別にここで、興味持った『店長がバカすぎて』を読めばいいじゃん!って思う方も人も多数いると思うんですが、私の中ではこういうその本を購入して読むことになった、自分の中での心の経緯を、自分自身で分析することにも価値を感じているので、まわりくどい書き始めをお許しください。
でもって、こっから読書感想文を書いていくんですが、以下壮絶にネタバレしますので、読む予定の方はご注意ください。
つーても、個人的にはこの作品は謎解きを楽しむ系の作品ではなくて、物語の主人公である死刑判決をくだされる田中幸乃の育ってきた環境とその都度の心境に寄り添うことで、その壮絶な運命をきっかけに“生きる意味”とか“死刑制度の賛否”とか“世の中の不条理”などの問題に対して、読者がどう考えるのか?を楽しむ作品だと思っているので、ネタバレしたところで読む楽しみを減らすとは感じておりません。
つーわけでのっけからネタバレしますが、この主人公の田中幸乃が死刑判決を受ける事件なんですが、冤罪なんです。
けど、判決を下された田中幸乃は法廷で罪を認め、自分が生まれてきたことを謝罪し、控訴もしません。
その田中幸乃の心境に思いを馳せるってのが、この本の一番の醍醐味なのでしょう。
この作品は冒頭、法廷の場で田中幸乃が死刑判決を下される場面から始まります。そこから田中幸乃の出生~幼少期の幸せな家庭時代~母親の死をきっかけとした絶望の学生時代~絶望の中での自分を必要としてくれる彼氏との出会い~彼氏の裏切りからの再度絶望~最後に死刑執行・・・で幕が下ります。
この作品をきっかけに、日本の司法の場において「被告を死刑にするかどうか?」の判断というものが過去の永山基準
という判例をもとに考えられるということを初めて知った。
永山基準とは1968年に起きた事件で、当時19歳の永山則夫が4人を射殺したことで死刑判決を下された裁判だ。
その際に死刑判決を下されるまでに至った9つの基準が法廷では示された。
1.犯罪の性質
2.犯行の動機
3.犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
4.結果の重大性、特に殺害された被害者の数
5.遺族の被害感情
6.社会的影響
7.犯人の年齢
8.前科
9.犯行後の情状
ということらしい、それ以降、過去1人の殺人でも死刑宣告の例はあるようだが、通例では1人殺害では死刑判決は簡単にはでなくて、2人殺害では死刑判決の確率がぐんと上がり、3人殺害では死刑判決が出るのが普通、みたいな大雑把な判断の基準があるらしいです。
本作で、田中幸乃が殺害したとされるのが3人で、内訳は26歳の母親と1歳の女児の双子、そして母親のお腹には8ヶ月の胎児もいたとされる。
個人的にはストーリーの展開上、死刑判決を出さなければいけないため、ここで1歳の双子にして、世論において被告の死刑判決へのダメ押し要因となるように、お腹に8ヶ月の胎児もいることにしているんだろうけど、、、
双子生まれてすぐに第三子をつくろうとするほど、双子の育児って楽なもんじゃねえぞって、思ってしまって腑に落ちなかった・・・
※体験者談w
この作品、“人生に絶望して死にたがっていたけれど、自分で死ねるほどの勇気がない人のもとに、死刑判決が下されるチャンスが転がり込んできた”ってのが全貌なんです。
読んでいる途中は楽しくて、先を先を読みたいって気持ちになったんだけど、読み終わった今となっては、“なんだそんなものか・・・”みたいな感情になってしまっている自分がいる、、、
やっぱり自分には、フィクションよりもノンフィクションが合っていると認識させてくれる良いきっかけになったと思いますw
つーわけで、『店長がバカすぎて』はすぐは読まないかなぁ~
ノンフィクションの作品10冊読んだら、フィクション作品1冊読むくらいのペースが自分にはあってるのかもしれない。
今日はそんな感じでーーーっす
ではでは(´∀`*)ノシ バイバイ
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