【読書感想文】 『現代経済学の直観的方法』 長沼伸一郎
【読書感想文】 『現代経済学の直観的方法』 長沼伸一郎
【読書感想文】 『現代経済学の直観的方法』 長沼伸一郎
冒頭感想を端的にお伝えさせていただきます・・・




この著書は約300年に渡る経済学史的にも、約2500年に渡る哲学史的にも、両方において後世に残るべき一冊だと強く思います!!

本気と書いてマジでっ!!!!!!






ってことで、フライングスタート気味ですが、今回読んだのは長沼伸一郎著『現代経済学の直観的方法』です。


Amazonのページ
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E7%9B%B4%E8%A6%B3%E7%9A%84%E6%96%B9%E6%B3%95-%E9%95%B7%E6%B2%BC%E4%BC%B8%E4%B8%80%E9%83%8E-ebook/dp/B086JW8RYR/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%AE%E7%9B%B4%E8%A6%B3%E7%9A%84%E6%96%B9%E6%B3%95&qid=1591275420&sr=8-1





まずこの本をなんで買ったなんですが、日経新聞の広告欄で見たことがきっかけです。

まずタイトルからして『現代経済学の直観的方法』ですよ、超絶堅いですww

しかも値段も2400円也~ ページ数も450ページを超えている~


日経新聞の下部にある書籍広告欄って、結構見ちゃうんですよね~

けどここに載っているから全部おもしろいかってことは絶対に無くって、そもそも広告ってお金さえ払えば載せられるわけなんで、某新興宗教団体の教祖様の書いたとされる書籍の広告とか出てますし、キャッチーなタイトルにキャッチーな表紙に興味は惹かれるも調べてみたら、特定の商品を売り込むだけのバックボーンに企業がガッチリ構えている系の書籍とかもあります・・・

最近見たのであざとかったのはこれw
↓↓↓
『資産家女子高生育成プロジェクト』
https://www.amazon.co.jp/%E8%B3%87%E7%94%A3%E5%AE%B6%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%E8%82%B2%E6%88%90%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88-%E4%B9%85%E4%BF%9D%E9%BE%8D%E5%A4%AA%E9%83%8E-ebook/dp/B07P3HDBFB/ref=sr_1_fkmr0_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F+%E3%81%8A%E9%87%91+%E5%85%89+%E7%99%BA%E9%9B%BB&qid=1591276474&sr=8-1-fkmr0

結論は「著書の運営する太陽光発電投資をしましょう~」って本らしい




でもでも、この本は値段も本の題名も、言い方違うかもしれないけど、全然こっちに媚びてないwww

しかも何度か広告を見たもので、早速Amazonで調べてみると評価も高いし、個人的に飲茶氏の著書を読んだことで資本主義の次に来るであろう社会主義は何になるのか?ということに興味を持ち始めている中において、この著書の最終章が“資本主義の将来はどこへ向かうのか”だったこともあり、これは読まねばと思い買ってみました、、、




もちろん、私のように、経済学とか資本主義の次の社会主義とか、興味ないって人には苦痛でしかない450ページであり、無駄な2400円なんでしょうが・・・


個人的には買って大正解でした!!
この本は名著です!!!!





著者の長沼氏はそもそも理系の方なんですが、この本のタイトル通り経済学の理屈を非常に直観的に説明してくれます。


その点、経済学が疎い方にもオススメできる本になってます。


直観的に理解できるように、この本で工夫されているのはシンプルなグラフ図です。経済の動きって文字だけで説明されても、わかりませんからね。その点、グラフを見ながら説明を読むので、「そうかインフレってこういうことなんだぁ~」「公共投資がなぜ必要って言われているのかわかったわぁ~」って、理解が進みますね。


でもって、個人的にはわかりやすい以上に胸に響いたのは、深いんです。




第1章から第9章まであって、どの章も内容が充実しているんですが、やっぱり最終章の“資本主義の将来はどこへ向かうのか”のところは、読んでいて「なるほどっ!!」と膝を叩く場面が結構ありました。




450ページ近くに及ぶこの著書の結論をお伝えさせていただきますが・・・



それは・・・・









世界は縮退してコラプサー化しているよ!!

ってことです。





ちょっと!!そこのキミぃ!!行かないでぇ~!!
もうちょっと待って~www(;・∀・)!!



そもそも、この「縮退」というのと「コラプサー化」というのが、著者の造語なんですwww

だから上記の結論だけでは理解できないのが当たり前なんです、、、



そんな難しい話じゃあーありません。解説しますと、、、



「縮退」って言うのは、市場が寡占化してくることです。別の言い方だと独占的。最終的には大企業しか生き残らないよってことです。





そして、縮退以上に重要なのが次の用語で・・・・





「コラプサー」ってのが、短期的願望(欲望)が極大化した状態。









だから、「縮退してコラプサー化している」って言葉は、、、

「市場に大企業しか生き残らないような寡占状態になってきて、消費者は短期的欲望を叶えてるばっかりだよ」

ってことです。


まだ分かりにくいかもしれません・・・




そもそも1960年代頃の資本主義の拡大は、もっぱら量的拡大であって、石油の消費量はそれをきれいに反映していました。ところが1990年代あたりから質的拡大と短期的欲望の繰り返しによって経済を拡大させてきているというのです。




これ以降は本に書かれている内容を読んだ上での個人的な補足的説明なんですが、、、



かつてのネットもスマホも普及していない状態での資本主義下であれば、流行りの服を購入するために消費者は電車に乗って、渋谷なり六本木なりに出かけてブランド店の中で買い物をしていましたが、、、


現在においては欲しい服があれば、ネットでポチっ!ってやることで、電車で出かける必要もないし、かつてと比較して欲求を満たすまでの距離・スピード・労力が断然下がっているってことなんですよね。




いわゆる、経済力を拡大させるために、消費者の長期的願望である「理想」を刺激するのではなくて、短期的願望「欲望」をフル回転に刺激させているということです。




たしかに個人的にも、以前ならば本を購入するためには、本屋に外出してそこで立ち読みしたり、書店員さんのポップを見たりしながら、結構な時間をかけて数冊購入していました。

しかし今はスマホで書籍の簡単な内容とレビューをちょちょっと見てポチッと押すだけです・・・

しかも、これってよくよく考えてみれば、以前のやり方と比較すると・・・
①本屋に行くまでの労力がかからない、②本屋でのどれを購入するかの吟味の時間も短くなっているんですよね~


ってことは、時間も体力も経費削減されている分、その分の時間と体力が読書の時間に充てられて、次回のポチッとするまでのサイクルが格段に早くなっている気がします。





それこそ著書の言うように、知らず知らずのうちに短期的欲望をMAXに刺激されていました!!

現代人ほとんどがそうですよね??





かつておいらが中学生だったころに、成人コミックを古本屋のレジのおっちゃんの前に出すときのドキドキは何だったんでしょうかww??

今の中学生なんて、PCをポチポチしたら、すーぐに超絶かわいい女の子の無修正のエロ動画が見れちゃうんでしょ!?


いやー懐かしいわwww 

おいらが中学生の時に、エロビデオ(DVDではありませんよw)を購入しに行った時に、パッケージの女優さんの顔がかわいかったんで、意気揚々と購入して自宅に持ち帰り、両親が寝静まった頃に居間のブラウン管テレビにエロビデオを入れてドキドキしながら再生したら、パッケージの顔からは似ても似つかないオブスさんが現れて、交尾をはじめたことをwww

(※パッケージの顔は絶妙な角度と高度なメイク術だったようですww)



あの時は、なけなしのお小遣いを使って、やっとの思いで買ったものだったから、

「引くに引けね~~だろーがーー!!」
゚(゚´Д`゚)゚


ってことで駄ナニーに耽ったけかなぁ~w



昇天した後の寂しい悟りの境地は今でも忘れません・・・(^_^;)




って本線脱線したけど、個人的補足説明としては、むしろこれが本線だわww!





個人的結論は、すぐにアクセスできるかわいい女優さんの無修正エロ動画よりも、費用的・時間的・精神的にコストをかけた上での駄ナニーの方が価値があるっ!!?

現代の資本主義下で短期的欲望に汚染されている人々に、かつてのおいらが教えてくれているぅ~~!!?










・・・いやぁ~、本当にいい本なんだけどなぁ、、、どこで失敗しちゃったんだろう・・・www (´Д`;)







今日はそんな感じでーーーす


ではでは~~♪♪  ( ´・ω・`)ノ~バイバイ

コメント

re-giant
2020年6月6日13:40

支払った労力の分だけしゃぶりつくそうとする、ってのは分かる気がします。定価で買ったので途中でハズレだったと気づいてもクリアまで遊んだゲームがありました。手軽に手に入るほど、深く楽しみ切る必要を感じない、というか(なんか本の内容と論点がズレてるかもしれません……)

あと、ミートボウズさんの読書感想が好きなので次も期待してます、と次へのモチベーションのためにお伝えしておきます。

ミートボウズ
2020年6月7日7:31

>>re-giantさん
素直に嬉しいです。応援のコメントありがとうございます。

>本の内容と論点がズレてるかも
いいんです、いいんです。っていうか、今回読書感想文で書いた著書の内容も大雑把もいいところの超絶意訳なので、おいらの記事内容をもってして、著書の内容を議論できるような内容となっていませんから~(^_^;)

おいらがかつて読んだビジネス書群では、“支払った労力の分だけしゃぶりつくそうとする”行為って、キッパリと途中で見切りをつけて辞めるべきだっ!!って訴えているものが多いです。もちろんビジネスという世界においては、効率が最重要なんで、そういう結論が出るんでしょうけど、人生という観点においてはおいらの中学時代のエロビデオの様な葛藤こそが価値を見出すのではないか?加速する資本主義経済のアンチテーゼになるのではないか?と思ってタイピングしたんだと思います・・・

なんかカッコイイこと書いてしまいましたが、突き詰めていればただの“駄ナニー”の美化でございます・・・www (´Д`;)

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